【北海道クルーズ】THE ROYAL EXPRESS 伊豆に帰還!手稲〜伊東で甲種輸送

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2020年夏の北海道を賑わせた、THE ROYAL EXPRESS(ザ・ロイヤルエクスプレス)の北海道クルーズ。

本年度分の運行を終え、9月23日から26日にかけて手稲から伊東まで甲種輸送が実施されました。その後、伊豆急行8000系による牽引回送にて伊豆高原まで輸送されました。

改めて概要を振り返るとともに、THE ROYAL EXPRESSの今後を考えます。

北海道クルーズとその後

7月20日晩から4日がかりで渡道したTHE ROYAL EXPRESS。

その後は新型コロナウイルスの影響で一部催行中止などもありましたが、JR北海道で試運転を重ねたのち、2020年8月28日出発分のツアーから運行を行いました。

2020年9月23日から26日にかけて4日がかりで北海道から伊豆へ帰ってきました。

手稲〜伊東の区間は甲種輸送(貨物列車としての輸送)で、JR貨物の様々な機関車が先導を務めました。

このほか、クルーズではJR北海道DE15 1542号機・1545号機が専用塗装で牽引したほか、伊豆急行線内は8000系電車による牽引(3両ずつに分割)となっています。

甲種輸送区間往路牽引復路牽引備考
手稲〜五稜郭DF200-110DF200-1電源車は南側
五稜郭〜青森信EH800-15EH800-5電源車は北側
青森信〜宇都宮タEH500-64EH500-8電源車は北側
宇都宮タ〜新鶴見信EF65 2127EH500-8電源車は北側
新鶴見信〜伊東EF65 2127EF65 2127電源車は東側
伊東〜伊豆高原丸数字=発車順
① 8000系TA-1+TB-5編成
② 8000系TA-5+TB-2編成⭐︎
丸数字=発車順
① 8000系TB-2+TA-1編成⭐︎
② 8000系TB-1+TA-8編成
いずれも左が先頭側
⭐︎印=電源車連結編成
(電源車は北側)
往復ともに都心部は“カラシ”の愛称で人気の2127号機が登板しました(画像は往路)

お顔には”長旅の跡”も

今回の復路の輸送では、往路とは異なり電源車・マニ50 2186が最後部に連結されました。

輸送期間の大半が悪天候だったことも加わり、輸送行程のほとんどで機関車次位となっていた展望先頭車には鉄粉汚れが多く付着していました。

スカートが撤去された姿自体もなかなか特徴的でしたが、綺麗に磨き上げられて運行されていた北海道での姿とも異なる印象です。展望車が汚れているという状態も長旅を終えた車両のみの特徴と言えそうです。

すぐに伊豆で運転予定・スカート復元なるか

2021年夏の運行までは再び横浜駅〜伊豆急下田駅間のクルーズに戻ることとなりますが、次回の伊豆方面へのクルーズは10月9日スタートとかなり直近です。

大急ぎで切断されたスカートの復元が行われるのか、そしてその際に何らかの形態変化が生まれるのか。

登場以来頻繁に改造を受けてきたR-5編成。種車のアルファリゾート21時代からスカートを含めて1つのデザインとなっていましたので、ここが大きな注目ポイントとなりそうです。

途中数ヶ月の検査入場を挟むこととなるほか、西伊豆ツアーが始まることもあってか10月・11月の運行は少し控えめな設定本数です。一方で、スーパービュー踊り子3号・8号の利用からサフィール踊り子1号・2号に乗車列車が変わったことで、ツアーの魅力も向上しているとも言えそうです。

2021年の北海道クルーズが確定したことで検査通過・向こう数年の運行が確実視されている一方で、運行開始時点ではいつまで運行するかは未定となっていました。

JR東日本を走る東急のクルーズ列車という特殊な列車が今後どう変化していくのか、今後にも注目です。

元“ゆうマニ”はどうする?

写真は往路

荷物車マニ50形を改造して「リゾートエクスプレスゆう」の電源車として登場し、その使い勝手の良さから数々の配給輸送で活躍。そして東急への譲渡で「」北海道クルーズの電源車に抜擢されたマニ50 2186。同型車両のほとんどが廃車となっている昨今、幸運な車両であることには違いありません。

美しい白色塗装が施され、来年度の活躍までは確約されているものの、伊豆急行線内では活用方法がありません。

伊豆急行線南側の引き上げ線に長期間留置されることが想像できますが、やはりもったいない印象は拭えません。

単純にファン目線で思いつく活用としては、この北海道往復の行程の旅客扱いがありますが、宿泊を想定した車両設備ではないほか「Train Suite 四季島」と経路が重複してしまいます。

青函トンネルを自慢の展望車から見てみたいとも思いますが、火災対策の関係から電源車のエンジンは回せないでしょうし、自走するには保安装置が非対応です。

元々JR東日本管内の大半を自走できる(リゾート21時代に多数実績・ATS-PとS互換のSiを装備)車両であるうえ、電源車の登場で北海道・東日本管内のほとんどのエリアをカバーできる状態です。JR東日本が機関車の淘汰を進める前に面白い活用を期待したいところです。

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