先日、KATO製EF510-1(品番3051-1)のモーターが不動となったことを投稿しましたが、EF65旧製品のモーターに装着されたフライホイールが、EF510-1の物と合致することが判明しました。そこで、EF65旧製品の1両を無動力化することで、モーターを捻出してEF510-1を復旧することにしました。

 

左側から、EF510-1不動機(3051-1)、EF65PF(3035-1)、EF65PF後期形(3019-3)です。

 

この3両のボディを外します。

左側のEF510-1では、3051表示のライト基板を搭載しており、基板の前後裏面にチップLEDが実装されています。一方、EF65PFでは、中央が砲弾型LEDを装着したライト基板を搭載し、右側はEF510-1と同じライト基板を搭載しています。

 

ライト基板の種類に対応して、モーター端子の帯板金具の引き出し位置とモーターへの通電方法が異なっています。左側・右側(チップLEDのライト基板を搭載したEF510-1とEF65PF)では、モーター端子の帯板金具が、側面に沿った集電板の内側から立ち上がり、ライト基板の裏面パターンとの接触によりモーターに通電されます。中央(砲弾型LEDのライト基板を搭載したEF65PF)は、モーター端子の帯板金具が、側面に沿った集電板の外側から立ち上がり、この集電板側面との接触によりモーターに通電されます。

 

モーター自体は共通ですが、ライト基板によりモーター端子の帯板金具の長さが異なります。

 

左側がチップLED用基板を取り付けるモーター取付台で、短い帯板金具に対応します。右側は砲弾型LED用基板を取り付けるモーター取付台で、長い帯板金具に対応しています。実際は、短い帯板金具は長い帯板金具を途中で切断してあるだけです。修理するEF510-1は、左側の短い帯板金具になります。

 

EF65PFから供出したモーターは、帯板金具が長いものであったことから、EF510-1のモーター取付台に組み合わせると帯板金具が長過ぎて、このままでは相互に接触してしまいます。

 

帯板金具を現物合わせで必要最小限の長さに、ニッパーで切断しておきました。

 

EF510-1を元通りに組み戻して、休車状態から現役に復活することが出来ました。

 

不動のモーター(右側)は、フライホイールを外す練習材料にでもしましょう。なお、モーターを供出したEF65は無動力機となったので、機関区留置機か、本務機の次位に連結して「ムド回送」の再現に使用することにします。

 

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