上の画像にあります、福岡県宗像市の赤間営業所(赤間バスセンター)から、現在はコンビニとバス乗場が併設しております直方バス停までの間おきまして路線バスが運行されております。
この路線バスは、西鉄バス筑豊が運行しております「西川線(直方~鞍手~宗像線)」と称されている路線バスでありまして、系統番号は「75番」であります。
この運行区間には、以下の路線図にも表しておりますように、宗像市のスポーツ施設であります「グローバルアリーナ」や、鞍手町総合福祉センターであります「くらじの郷」などと言った施設も経由しておりまして、これら利用者の方もいらっしゃるのではないかと思います。
西鉄赤間営業所~グローバルアリーナ~六反田~くらじの郷~新北~植木~パワータウン前~筑鉄直方~直方
運行本数は、以下画像にありますように平成30年当時は12往復でありましたが、現在は減便もありまして10往復にまで減っておりまして、午前中の便は1時間おき、午後以降は約1時間30分おきで運行されております。
使用車両は、画像の西鉄バス筑豊直方支社に所属します日産デイーゼルスペースランナーRM(いずれも9040・KK-RM252GSN)が運行されておりまして、全ての車がLED行先となっておりますし、利用状況からもこういった中型車両で賄えるほどである事が伺えるのではないかとも思います。
そんなこの路線でありますが、先述のように減便が行われている事からもわかりますように、近年は利用者も減少傾向でもありました。さらに、乗務員不足と言った流れもありまして、利用を維持して行く事が困難な域にまで達してしまっておりました。その結果、来る10月1日の改正でこの「西川線」は廃止されまして、並行して運行されておりました宗像市・鞍手町のコミュニテイバス・乗合タクシーに移管される事にもなりました。
私自身も、この情報を聞いた時に正直本当か?と思ったほどでしたが、この後ご紹介しますように利用者もそういらっしゃいませんでしたので、それを考えますと仕方がないのかなとも思いますし、並行してコミュニテイバス・乗合タクシーも運行されておりますので、代替の交通機関が存在している事に関しましては足を止める事ができずに済む分良かったのかなと思う所ではありましたでしょうか。
ここまで、廃止までのいきさつを簡単にご紹介しましたが、今回ここからご紹介しますのは、平成25年に私はこの路線を利用しておりました。今回はこの路線の利用記に関しまして皆様にご紹介してまいります。尚、撮影当時と現在と異なる部分も見られますが、それに関しましてはご了承いただきたいと思います。
この時私は「FUKUOKA 1DAY PASS」と呼ばれます、福岡・筑豊・筑後地区の広域で利用する事ができます一日乗車券を使いまして、福岡~赤間間の「赤間急行」を使いまして赤間までやって来ておりました。そして、赤間営業所からこの「75番」に乗車しまして直方まで目指しておりました。
さて、赤間営業所からは上の画像にあります、この時利用しました日産デイーゼルスペースランナーRMの5641(日産デKK-RM252GSN)に乗車しまして、直方まで乗車を行いました。この撮影当時はまだ画像のように幕式行先の車も見られておりまして、途中で表示が変わる事もありますLED行先とは違った味があるような行先が見られておりました。尚、この5641はその後LED行先に改造されましたが、平成30年に廃車となっております。
車は、赤間営業所を出まして、高六バス停を過ぎまして、グローバルアリーナバス停にやってまいります。この時の運賃表示機には「グローバルA」と表示されておりまして、スペースの都合もあるのでしょう、「アリーナ」までは表示されていないのもわかります。
所で、ご紹介しております「グローバルアリーナ」とは、平成12年に開業しました施設でありまして、テニスコートやサッカー場・レストラン・ロッジなどが完備しました施設であります。この「西川線」におきましても、この年からこの施設に乗り入れるようになっておりまして、赤間方面からも区間利用者も見られております。それに伴いまして高六バス停は2度停車するようになっております。
「グローバルアリーナ」の施設に入りますと、緑色の建物に白字で「GLOBAL ARENA」と書かれた建物が見えてまいります。この施設はインドアテニスコートとなっておりまして、雨天時もテニスができるようになっているようでありました。
さらに登りますと、陸上競技場が見えてまいります。ここで陸上競技やサッカーやラグビーなど様々なスポーツ競技などが行われているようでありまして、撮影時も何らかのスポーツ競技が行われておりました。
画像はクラブハウスです。ここはグローバルアリーナの中心となる場所になっておりまして、各受付もここで行うようになっているようです。尚、画像は転回後の画像でありまして、クラブハウス横の所に転回場が設けられております。
クラブハウスを過ぎまして、進行方向左側にはテニスコートが見られます。そういったスポーツ施設がありますグローバルアリーナを経まして、再び高六バス停に停車の上、車は猿田峠を越えまして鞍手町へと入ってまいります。ちなみに、この時の乗車時にはそのグローバルアリーナバス停から10名近い乗車があっておりました。
鞍手町に入りますと、画像のようにゆめりあバスの鞍手町コミュニティバスであります「すまいるバス」(筑豊200あ・・51)とすれ違いました。この「すまいるバス」は、撮影時は「まちなか線」と呼ばれる路線が存在しておりましたが、翌平成25年より「倉坂線」・「泉水線」に分かれて運行されておりました。その後、ゆめりあバスは撤退、そして今年より「倉坂線」・「泉水線」は地元もやいタクシー運行のデマンドタクシー化されておりまして、現在は西鉄バス筑豊運行の「みやわか線(鞍手駅~宮田間)」のみとなっております。
そして、しばらく進みますと、 鞍手町総合福祉センターであります「くらじの郷」に入ってまいります。ここは、入浴施設もあるなど特に高齢者の方には充実した施設との事でありますが、「西川線」に関しましてもこの「くらじの郷」には平成23年より乗り入れておりまして、利用者の利便を図っているようです。
ちょうどこの「くらじの郷」では赤間へと向かいます5511(日産デKK-RM252GSN)がすれ違っておりました。この時の赤間行きの利用状況はわかりませんでしたが、幕式行先である所が当時を偲ばせる所ではなかったかと思います。
「くらじの郷」を出まして、画像は鞍手町の新北(にぎた)バス停でありますが、このバス停はこの時よく見ますと西鉄の旧ロゴの姿を見る事ができておりました。実際に、他のバス停でも同様に現在のものは上にシールを貼っているのではないかと思いますが、これはかつての姿がわかりやすくていいのではなかったかと思います。
(アップ)
さらに田頭バス停を過ぎますと、次の中山口バス停との間には新幹線保線基地の姿を見る事ができております。ここには、山陽新幹線小倉~博多間の保線の中心となっている場所でありまして、この時にはモーターカーなどの姿を見る事ができておりました。
(モーターカーアップ)
そして、その中山口バス停を過ぎまして、車は直方市に入ってまいりました。その直方市に入りますと植木地区を通過しまして、犬鳴川を渡りましてより直方市内へと近くなってまいります。
その犬鳴川にかかります天神橋を渡りますとありますのが、画像の運賃表の表示にもありますように「気動車区」バス停へと差し掛かってまいります。
しかし、この時点でも「気動車区」バス停とは対照的に、そこにあるのは画像にありますように、「マックスバリュ」などのショッピングセンターなどが存在しておりまして、「気動車区」と言う名前のように鉄道車両が留置している姿は残念ながら見られなくなっておりまして、そのバス停の近くにあります新入駅しか存在しておりませんでした。
けれども、実は今から19年前の平成13年までは実際にここに旧直方気動車区が存在しておりました。ここには、画像のように旧直方気動車区所属の気動車・客車が多く留置されておりましたが、残念ながら筑豊・篠栗(福北ゆたか)線の電化に伴いまして、旧直方気動車区は廃止されてしまいましたが、廃止後もしばらくは「気動車区」バス停の名称は残されておりました。
(平成12年撮影)~画像が乱れている部分がある事をご容赦ください
その後、この「気動車区」バス停は、商業施設名でもあります「新入パワータウン」から取りまして、「パワータウン前」という名称に変わりまして現在に至っております。
そして、当時の名称であります「気動車区」バス停を過ぎますと、直方市内さらに入ってまいりまして、JR直方駅にやってまいりまして、約50分に及びます乗車旅が終わりました。尚、降車は現在は「ローソン」横で降車する事になりますが、最後の画像にあります直方バスセンターが存在していた頃は、直方駅前の降車場で降車、乗車はバスセンターで行っておりました。
今回は、9月末に廃止となります「75番系統」の「西川線」であります赤間営業所~直方間に平成25年に乗車した模様をご紹介しましたが、乗車しまして早7年、当時と変化が見られている事が今回作成するにあたりましてわかったほどでした。しかも、本数も当時乗車していた頃に比べまして減便していましたり、名称の変化さえも見られている訳ですので、時の変化さえも感じさせられる所ではあります。そんなこの「西川線」も残念ながら廃止されますが、この路線に私が乗り納めすることは正直難しいですが、ご覧の皆様で乗り納めされます方は是非とも行っていただければと思います。