今日は9月4日に定期運用を終了した、長野電鉄3600系最後の車両L2編成の引退イベントが行われますが、今回は4年前に廃車回送を兼ねたラストランツアーを行った485系ジョイフルトレイン「ニューなのはな」(上写真)について紹介させていただきます。
2両編成の長野電鉄3500系も順次廃車になるそうで、いよいよマッコウクジラの愛称で親しまれた元営団3000系の終焉が迫ってきました。
引退イベント参加者以外の自称鉄道ファンによるトラブルが起きないように心から願います。
では485系ジョイフルトレイン「ニューなのはな」が駆け抜けた軌跡をご覧下さい。
2016年9月25日に催行された、「ありがとう485系ニューなのはな長野への旅」ラストランツアー列車をもって、485系ジョイフルトレイン「ニューなのはな」が引退しました。(写真は山梨お座敷ぶどう狩り号で代用)
JR東日本千葉支社が保有・運用していたお座敷列車165系「なのはな」が直流型電車だったため、交流電化区間を走行できないという事情や老朽化を理由に、交直流特急型電車485系を改造したジョイフルトレイン「ニューなのはな」が誕生しました。(165系なのはなパズルを紛失したためムーンライト用165系の写真で代用)
1997年12月に485系1000番台(上写真 / 別の編成)を種車として「ニューなのはな」は大宮工場で改造されました。
房総の海が映える塗装の「ニューなのはな」の基本コンセプトは「くつろぎとコミュニケーション」で、車体は先に登場した「華」をベースとした先頭部形状が丸みを帯び、断面を最大限としたものが新たに製作され、床下機器と走行装置は種車のものを流用しました。
最大の特徴は座席車とお座敷車の両用が可能なことで、座席車として使用する際は固定クロスシートとなっていますが、お座敷車として使用する場合は座席を転換させると畳面が現れる仕組みとなっています。中央の通路はテーブルをセットして掘りごたつとなり、荷物棚はお座敷利用時には折りたたまれる工夫がなされていました。
2号車と4号車が低屋根構造のため、2号車が固定クロスシート4ボックスおよび多目的室、4号車はミーティングルームとして利用され、各車両にはカラオケ装置とモニタテレビを設置していました。
先頭車(1号車)のクロ484-5号は、もともと1978年にグリーン車補充のため485系の車体で製造された181系のサロ181-1106号車で、1982年に485系に編入(サロ481-1506号)された後、「ニューなのはな」化改造の時に車体を載せ替えて中間車から先頭車へ変貌を遂げました。
181系(鉄道博物館保存車)
「ニューなのはな」引退に伴い、181系の生き残りは同じくジョイフルトレインの485系改造車「リゾートやまどり」の両先頭車のみとなりました。
2016年8月21日に恒常的に充当されてきた臨時列車「リゾートあわトレイン」で定期運用を終了
「リゾートあわトレイン」最終運行の模様、居合わせた同業者さんの話が長く慌てて撮影、カツカツになってしまいましたえー?
元南武線の209系2200番台を再改造したBOSO BICYCLE BASEが後継として活躍しています
2015年6月の君津市報(千葉県)の記事に、「旅を盛り上げてくれたお座敷電車「ニューなのはな」は今年で引退です。」と掲載された事で当時は騒然としましたが、「ニューなのはな」はその後1年以上活躍しました。
廃車回送といえば、電気機関車に牽かれてどこか寂しげなイメージですが、自走で乗客を乗せて終焉の地「長野」へ旅立った「ニューなのはな」は最後まで仕事を全うできて良かったと思います。(写真はイメージ:EF65-1118廃車回送)
ニューなのはな引退後、485系を改造したジョイフルトレインが次々と引退していきました。
2017年9月には「彩」(いろどり)が引退
2018年1月には「NO・DO・KA」(のどか)が引退
2018年9月には「リゾートエクスプレスゆう」が引退
2019年4月には「宴」(うたげ)が引退
2019年9月には「きらきらうえつ」が引退
現在活躍中の485系ジョイフルトレインは、前述の「リゾートやまどり」「華」(はな / 上写真)、ジパング(写真無し)のみとなりました。
工夫を凝らしたジョイフルトレインが減少していき寂しさを感じますね(きらきらうえつ車内)
イメージ 4
唯一残る485系が、ジョイフルトレインというのも少々悲しいですが、老朽化の波に負けず頑張って走り続けて欲しいと思います。
どんな形であれ485系ジョイフルトレインの記録はお早めに(右側のお姉さんを入れたかった訳ではなく直前に妨害されこんな写真にぐすん)
少々物足りなさを感じますが、485系ジョイフルトレインの代替となった車両には長く活躍して欲しいと思います。
(写真はリゾートエクスプレスゆうの後継E653系国鉄色)

話は変わりますが、またもや馬鹿な撮り鉄が問題を起こし、テレビで話題になっていましたね。

TBSのワイドショーで取り上げられた、JR常磐線の線路内で撮影していた撮り鉄は、下手クソなスマホ動画を撮影した後に「ざまぁみろ」と言って線路を渡ってその場を去っていました。キチガイとしか言いようが無いです。鉄道ファンのイメージを悪くするために線路へ入ってるとしか思えませんね。

本当に鉄道が好きなら、鉄道ファンの資質を問われるような行動は謹んで下さい。無駄でしょーけど。

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

鉄道コム