■九州人にとっての東北

小学校卒業と同時に福岡から東京に引っ越してきた私にとって、東北は冬の体育でスキーができるという雪国のイメージしかありませんでした。
そして、雪に対する憧れと同時に、九州で生活する子供にとっては、冬に小雪が舞う程度で積もるかなと期待するなど、授業で習った「豪雪」という言葉は、教科書の写真やテレビの映像から想像するしかなく、東北はどこか遠い存在、地域でした。

大人になってからも、これは一人の日本人として勉強不足、社会人として非常識であることは間違いないのですが、東北6県(青森、岩手、山形、宮城、福島、新潟)の位置関係や県庁所在地が、すぐに頭の中で浮かんできません。

■博多1,180km 6時間4分 盛岡535.3km 3時間19分

衝撃だったのは、これは引っ越して中学校入学して気づかされたのですが、東京の人にとっては、福岡が東北よりもはるかに遠く、地理上もそも通りでした。

見出しは、例の復刻版時刻表(1988年3月号)記載の、東京からの新幹線営業キロと6時発始発列車の乗車時間です。

乗車時間は、今では約5時間と約2時間となりましたが、営業キロは当然変わることなく、私にとっての遠いイメージと実際の近さには、埋めがたいギャップが存在していました。

■フリー切符:週末パス最北の路線

鉄道においても、同様です。

子供の頃いつの日か乗れると夢見ていたブルトレも、正確には東京発着・九州方面のブルトレ限定で、90年代の廃止後に登場した一連の北海道方面のブルトレもしくは以前からあった多数の寝台列車を、全く別のもののように見ていました。

 

そして、今回の旅行は、そのギャップを埋めるため、ではなく、すでにネタばれしておりますが、フリー切符の最北路線が陸羽東線・陸羽西線であること、そしてこの約12時間乗車であれば、絶対に実行できるという前提で、作成しました。

 

今回はプロローグとして、いつもの時刻表(乗車計画)と私が勝手に期待(妄想)する見どころを、前回紹介しました新しいレイアウトでまとめました。

実際の乗車記は、いくつかに分けて数日中に紹介予定です。

ここまでご覧頂きまして、ありがとうございます。

 

赤羽 6:18 東北本線 各駅停車 73分乗車
        527M 上野発宇都宮行き 利根川橋梁
          栗橋-古河
    7:31    
小金井 7:41 東北本線 各駅停車 10分乗換、75分乗車
        635M 小金井発黒磯行き  
           
    8:56    
黒磯 9:08 東北本線 各駅停車 12分乗換、24分乗車
        4129M 黒磯発新白河行き  
           
    9:32    
新白河 9:57 東北本線 各駅停車 25分乗換、39分乗車
        2131M 新白河発郡山行き  
           
    10:36    
郡山 11:05 東北本線 各駅停車 29分乗換、49分乗車
        1137M 郡山発福島行き 金谷川橋梁
          谷川-松川
    11:54    
福島 12:05 東北新幹線 11分乗換、21分乗車
        やまびこ207号 東京発仙台行 新幹線課金(ワープ)
           
    12:26    
仙台 12:45 東北本線 各駅停車 19分乗換、45分乗車
        2543M 仙台発小牛田行き 松島
           
    13:30    
小牛田 13:34 陸羽東線 各駅停車 4分乗換、68分乗車
        1731D 小牛田発鳴子温泉行 第二荒雄川橋梁
        奥の細道湯けむりライン 川渡温泉-鳴子御殿湯
    14:42    
鳴子温泉 15:00 陸羽東線 各駅停車 18分乗換、56分乗車
        727D 鳴子温泉発新庄行き 鳴子峡の断崖絶壁
        奥の細道湯けむりライン 鳴子温泉-中山平温泉
    16:04    
新庄 16:12 陸羽西線 各駅停車 8分乗換、72分乗車
        161D 新庄発酒田行き 第一最上川橋梁
        奥の細道最上川ライン 津屋-古口
酒田 17:24 現地泊 最上峡
          古口-高屋
          立谷沢川橋梁
          高屋-清川
          第二最上川橋梁

 

 
      北余目-砂越