関東鉄道 社線内発着 金額式乗車券 日本交通印刷調製券~4 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

平成26年4月1日に消費税率が5%から8%に引き上げられ、これに伴って運賃が改訂されました。

 

竜ヶ崎線では「佐貫~入地」と「竜ヶ崎~入地」の大人運賃150円は運賃が据え置かれましたが、「佐貫~竜ヶ崎」の大人運賃は210円から220円に10円引き上げられました。

 

これまでならば、「関鉄線220円区間」の硬券が運賃改訂初日から新たに設備されたハズですが、既にPASMO、Suica等のICカードが使用可能となり、通常発売の乗車券も自動券売機での発売となっていて、硬券の乗車券は愛好者ぐらいしか購入しておらず、今後も需要は少ないものと考えられたのか、運賃改訂時に新運賃の硬券は作成されず、金額式乗車券となってからは初めての運賃変更印押印での対応となりました。

 

 

 

 

 

小児運賃については「110円」で発売額は変わらなかったのですが、小児専用券にも大人運賃が大きく印刷されているためか、運賃変更印が押印されています。

 

 

 

 

 

この措置は一時的なもので、いずれは新運賃券が出るのでは無いか?と期待していたのですが、一向に新運賃券が出る気配は無く、平成31年になってから竜ヶ崎駅では運賃変更印の押印された「関鉄線210円区間」の券を売り切ったのか、やっと「関鉄線220円区間」となった新運賃券が大人・小児用の1種類のみ登場しました。

 

 

様式は特に変わりありません。

 

竜ヶ崎駅の1種類だけではありますが、やっと新運賃券が登場したものの、既にこの年の10月1日から消費税率の10%への引き上げによる運賃改訂が予定されており、折角登場した新運賃券も直ぐに運賃が変更される事になります。

 

 

平成31年から令和1年となった10月1日、予定通り消費税率が10%への引き上げられ、これに伴う運賃改訂で、竜ヶ崎線では「佐貫~入地」と「竜ヶ崎~入地」の大人運賃150円は160円に、「佐貫~竜ヶ崎」の大人運賃は220円から230円に、それぞれ10円ずつ引き上げられました。

 

この運賃改訂で通常発売の硬券の金額式乗車券は、新運賃券が作成されるどころか、何と!発売が終了となってしまいました・・・(泣)

 

これで関東鉄道の鉄道線からは、普通入場券を除いて通常発売の硬券が無くなった事になり、今後通常発売が再開されない限り、昭和49年から登場した硬券の金額式乗車券も終焉を迎え、「竜ヶ崎→関鉄線220円区間」の硬券が最後に登場した券と言う事になります。