皆様こんばんは。 ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

連続投稿になります。今日は雨で進まないので明日から仕事ですし早く寝ようかと…。このところ連日深夜まで模型やらイラストやらで遊んでいましたから…。

 

Tomixさんから発売されているキハ56系シリーズは100番台の中期車をモデルにしていますが、実車は非常に両数の限られたロットになっており、真面目に再現しようとするとこれを大量に集めても編成にならないという問題がありました。

 

もう一度おさらいしますと、Tomixさんの製品化しているキハ56系の特徴は

 

キハ27…尾灯が内ばめ式で運転席側窓バランサー点検蓋有り、機関冷却水給水口は車体中央付近、通風器8個

→11次車のキハ27 113~118の6両に該当 (但し模型は床下の機関予熱器が旧型の表現で実車と異なる、また模型は妻面のゴミ箱用出っ張りが無いので実車と異なる)

 

キハ56…尾灯が内ばめ式で運転席側窓バランサー点検蓋有り、通風器は6個と8個が選べる

→通風器6個車は10次車のキハ56 117~120の4両に該当、通風器8個にすると11次車の121~124の4両に該当 (但し通風器8個にした場合、模型では妻面のゴミ箱用出っ張りが無いので実車と異なる)

 

となり、該当する車両が非常に少ないという問題があります。しかもこのグループはキハ56 120・121が1970年代より旭川に転じた以外は国鉄時代は全て札幌・苗穂配置で、函館・旭川・釧路の担当する急行には使えないという致命的な問題を抱えています。

 

従って、Tomixキハ56系を買い込んで最盛期の色々な急行を再現しようとすると、模型の形態から手を加えないと再現の幅が広がりません。これは非常に頭の痛い問題です。これはキロ26にも当てはまります。しかもキハ56系は現在では非常に品薄で、失敗覚悟でジャンジャン改造するのも非常にためらわれる状況です。ではもっと簡単にキハ56系模型のバリエーションを増やす方法は無いのでしょうか。

 

そこで各社さんから発売されているレジンキットを使用することにしました。私は長年の模型休止期間を経てつい今年から模型を再開したばかりで、どんなレジンキットが出ているか、どのような出来なのかを全然知りませんでした。

 

ではまずキハ56・27 200番台からです。

 

Tomixさんがずいぶん昔にキハ56系を模型化し、その後キハ58系の冷房準備車を模型化した時にはこの勢いで絶対キハ56・27 200番台を模型化すると信じて疑いませんでした。しかしその後10年経っても15年経ってもキハ56 200は模型化されていません。「キハ56の青帯なんか出すパワーがあるなら何故にキハ56・27 200を出さないのか!」と何度も心の中で叫んだものでした。そこで、色々なネット上の記事を参照し、キハ56・27製品とキハ58・28冷房準備車から改造してキハ56・27 200番台を作ることを考え、タネ車を用意しました。

 

↑キハ56・27 200番台を作るために確保していたキハ58・28の冷房準備車。

 

↑同じくキハ56・27。こちらは側窓しか使わない想定でしたので正面窓や床下などは部品取りとして既に外してあります。

 

改造としては、色々紹介されているように、キハ58・28の側窓をくり抜き、キハ56・27から切り取った側窓部をはめ込むという方法を想定していました。

 

しかし、私の模型工作の腕は大したことなく、このような重改造を施工することは非常に躊躇され、いままで手付かずのままになっていました。以前に急行「ときわ・奥久慈」の加工でもご紹介しましたが、キハ28の前頭部を入れ替える切り継ぎ改造にチャレンジし見事に失敗し、2両を廃車にするという経験があります。切り継ぎもロクにできないのに、窓の移植なんてできるのでしょうか??

 

そんなことを考えていると、○○オクにキハ56 200の加工済み完成品が出品されていました。写真を見るととても改造とは思えない出来で、その車両が欲しい事もさることながら、「どうやって改造しているのだろう?」というのを見てみたいという思いもあり、おもわず落札してしまいました。

 

↑〇〇オクで購入したキハ56 200です。正直言ってとても改造したようには見えません。どんなすごいテクをつかっているのでしょうか? とよく見ても切り継ぎの跡もありません。「え、こんなに綺麗に窓枠移植なんて出来るの? サボ受けなんかもとても後から付けたように見えないし。 本当に完成品のキハ56 200を見ているようだ」と思い、色々調べてみました。すると、この車両は「レジン製ボディ」に塗装をしたものと判明しました。

 

「なんと、こんな素晴らしい出来のレジンキットがあるんだ!」

 

こちらのキハ56 200のボディは 「K. L lab」さんの製品と分かりました。お店のホームページがありこちらで購入することが可能でした。しかし私が購入した時点で「品切れ」になってしまいました。キハ27 200はまだ購入可能なようです。そしてこれ以外にもキハ58 1500の更新車なども製品化されています。なんという素晴らしいメーカーさんなのでしょう!! もっと早くから知っていれば良かった…。

 

先の○○オクで購入したキハ56は、組立をされた方がJR仕様にされています。私自身末期のキハ56を使った編成を再現したい計画もありますので、これはこのまま使うことにします。そして新たにボディを購入した分は国鉄時代仕様とし、単調になりがちなキハ56系急行編成に花を添えることにしました。

 

↑K.L labさんから購入したキハ56・27やキハ58 1500達です。

 

今回はまずキハ27 2両とキハ56 1両の整備をすることとします。

 

↑キハ56・27のボディです。こちらはクレンザーを使用しての下地処理が必要になります。

 

↑「ジフ」でゴシゴシ磨いて、中性洗剤で洗い流しました。奥にはキハ56・27 200のタネ車になる予定であったキハ58 1500とキハ28 500が並んでいます。

 

ここでタネ車についてもう一度考えてみることにしました。元々はキハ56・27の窓周りをキハ58・28冷房準備車に移植する予定でした。しかしこちらのレジンボディーを使うと、

 

キハ58・28モデルチェンジ車の通風器・キハ58の水タンク (これは冷房準備車でなくてもキハ58 1100、キハ28 3000から持ってきても良い)

キハ58・28の床下(キハ56の床下は2エンジン車であれば何でも良い、キハ27の床下は無加工で済ますならキハ28 500のものを使う、キハ28 3000・キロ28 2300のものを使うと加工が必要)

キハ56・27の側窓ガラスパーツ

キハ58モデルチェンジ車の正面窓ガラスパーツ

 

などが必要なようです。よくよく見ると、これらはキハ56・27やキハ58・28冷房準備車を部品取りにしなくても、分売パーツやジャンク品のオークション等で入手できそうです。 特にTomix製のキハ58系モデルチェンジ車の車両もしくは部品類は、KATO製の発売が近いということもあり比較的安値で入手できます。ということは、キハ56・27 200番台を作るために確保しておいたキハ56・27 100番台やキハ58・28冷房準備車は部品取りにならずに済みそうです。なんというラッキーなことでしょう!! ちなみにキハ27 200の床下は無加工で済まそうとするとキハ28 500を1両潰してしまいますが、あまりに勿体ないため大量にストックがあるキハ28 3000/キロ28 2300の床板の4VKを切り取り、水タンクをキサシ180の発生品と交換して済まそうと考えています。

 

さて、整備の続きです。

 

先ほどクレンザーで処理したボディに、まずは屋根から塗装を行います。ジェイズの屋根用灰色を吹きます。

 

↑成形色が灰色のため、塗ってもあまり分かりません。これから、同時に購入した冷房準備車用フタを取り付けて、プライマーを吹いてから再度塗装する予定です。しかし雨が降ってきたためここまでとしました。

 

いかがでしょうか。これで夢のキハ56・27 200が手に入りそうです。ちゃんと塗装できれば…。

 

ちなみにこの他にもネタバレ車両が写っています。この記事で続いてご紹介しようと思いましたが長くなりましたのでここで一旦終わりにします。続きは次回とさせていただきますので、皆様お楽しみに!!