(防府市の鉄道シンボル)
本日は,山口県防府市に保存されているクラウス機関車を取り上げます.
明日2020/9/23に,三田尻駅(現:防府駅)〜堀駅(現山口市徳地)を結ぶ防石鉄道は,全線開業100周年を迎えます.なお,防石鉄道自体は1964年に廃止,会社も地元のバス大手「防長交通」に合併されています,
防府駅から西に線路沿いに数分歩いた場所に,開業当時に使用されていたクラウス機関車が保存されています.なお,筆者は山口県防府市出身です.
現在の場所に設置されたのは1996年のことです.それまでは市内の別の場所に置かれていました.
そもそも,この場所は1993〜1994年の防府駅の高架化前は本線線路が通っていました.
車内にも入ることができます.
「マッチ箱客車」2両も一緒に保存されており,内部はちょっとした防石鉄道に関する展示がなされていました.
もう1両は中に入ることはできませんが,二軸の荷物合造車として貴重な存在です.
現在の場所に保存されるに際し,下関車両センターで機関車共々整備を受けています.
沿線の様子,防石鉄道の歴史に関する看板も一緒に設置されています.
廃線跡は一部が遊歩道などとして整備されています.
(2020年4月に筆者の知人撮影)
春になると桜をバックに映える姿が見られます.
このような地域の鉄道史を示す整備,全国各地で行なっていただきたいところです.
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※この記事のテーマは便宜上「【利用・撮影】山陽本線」といたします.