西鉄宮地岳線代替バス 津屋崎~新宮線5番乗車記 | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

津屋崎~貝塚を結んでいた西鉄宮地岳線のうち津屋崎~西鉄新宮間は2007年3月31日をもって廃止となり、残存区間は西鉄貝塚線となりました。

廃止となった区間は西鉄バスによる代替が行われ、それは以下の3路線となっています。

 

・津屋崎~新宮線 5番

西鉄新宮駅前 - 新宮・緑ケ浜 - 古賀 - 花見 - 福間駅前 - 宮地嶽神社前 - 津屋崎 - 津屋崎千軒 - 津屋崎橋

 

・香椎線 26A

天神 - (呉服町ランプ) - (都市高速) - (香椎ランプ) - 福岡女子大前 - 和白 - 新宮・緑ケ浜 - 古賀 - 花見 - 福間小入口 - 宮地嶽神社前 - 津屋崎

 

・津屋崎~鐘崎線 1-3

光陽台六丁目 - 福間駅前 - グリーンタウン中央 - 西福間三丁目

 

5番が全区間においての代替路線、26Aは福岡都心部への通勤通学需要を見込み朝夕のみ運行される直通路線、1-3は5番の経路から外れる西鉄福間駅周辺の住民の輸送のために設定された路線です。

このうち1-3は需要が少なかったことから2009年4月1日ダイヤ改正により廃止。

残り2路線はその後も運行を続けましたが、そのうち津屋崎~新宮線5番が2020年10月1日ダイヤ改正で廃止になることが決定してしまいました…

 

この路線、日中は全区間運行便が1時間に1本、福間駅前~津屋崎橋間の区間便も同じく1時間に1本運行されています。

西鉄新宮駅前 - 新宮高校前 - 上の府 間の独自区間を持ち、西鉄新宮駅前に乗り入れる唯一の西鉄バス路線ともなっています。

 

10月1日ダイヤ改正後は福間駅前~津屋崎橋間の系統が1-1番に編入される(一部は光陽台六丁目まで運行)こととなります。

 

独自区間にあるバス停は廃止され、西鉄新宮駅前に乗り入れなくなる…

それは、宮地岳線代替バスの終焉を意味します。

 

10月1日からは西鉄新宮駅で電車を降りても津屋崎方面へ向かうことができなくなるということ。

もはや宮地岳線があったことは遠い過去のものになりつつあります…

 

ということで、今回はお名残り乗車としてこの5番に乗車してきました。

 

呑山観音臨時に乗車した後、篠栗→(篠栗線)→吉塚→(鹿児島本線)→九産大前/唐の原(バス停)→(26A 光陽台六丁目)→特別支援学校前と乗り継ぎ、そこから徒歩で西鉄新宮駅へ。

 

かつて津屋崎まで伸びていた線路はホーム終端であっさりと途切れています。

 

その先、線路跡は今ではバス転回場と住宅地になっています。

 

新宮町コミュニティバスのマリンクスと西鉄バスが並ぶ光景もあと少し。

 

西鉄新宮駅前のバス停はすっかり錆びついていました。

 

バス停廃止のお知らせ。

廃止後は一番近い西鉄のバス停まで1kmほど歩かなくてはなりません。

 

 

バスの発車時刻まで待っていると、休憩中の運転士氏と地元の方とおぼしき人が会話しているのが聞こえてきました。

それによると、この路線の廃止は補助金の打ち切りのためとか。

真偽はわかりませんが、もはや代替バスの役目は終わったということなのでしょう。

 

しばらくすると、待機場で待っていたバスが一旦公道に出てから乗り場へとやってきました。

 

(※LEDが切れていたので帰りにもう一度)

行先には大きく津屋崎千軒と書かれてありますが、これは何でしょうね…?

 

それでは、乗車します。

乗車時点では乗っていたのは私と同業者1名のみでした。

 

バスはまず、線路跡にそって走り、

 

右折して新宮高校前へ。

このバス停も廃止になります。

 

その後は国道495号へ出て、26Aと同じ経路で福間方面へ向かいます。

 

 

福間駅前でどっと乗客が乗り込んできました。

明らかに輸送段差が生じています。

 

福間駅前からは県道502号線へ。

 

観光地・宮地嶽神社の最寄りバス停にも停車します。

 

沿線の主要バス停・津屋崎を出ると…

 

車窓には海が広がります。

 

風光明媚な区間を走り、しばらくするともう終点の津屋崎橋です。

 

待機場に入って停車しました。

 

こちらがバス停の名の由来、津屋崎橋。

 

津屋崎漁港を横断する橋です。

 

 

それでは、せっかくなのでバスの行き先表示にも大きく書かれていた、津屋崎千軒を訪れてみましょうか…

波折神社の前を通り…

 

何やら古い建物が現れたここが津屋崎千軒です。

 

津屋崎千軒。

ここ津屋崎は昔、塩田があり塩の積出港として栄えていました。

その賑わいぶりが家が千軒もひしめくようだったことから津屋崎千軒と呼ばれることになりました。

度重なる火災により、当時の建物はほとんど残っておりませんが、今でも数軒が当時の繁栄を今に伝えています。

 

あまり時間がないのでバス停に戻ります。

 

折り返しの西鉄新宮駅前行きのバスに乗車します。

 

帰りも海を見ながら。

 

独自区間を通り、西鉄新宮駅前に戻ってきました。

 

西鉄宮地岳線廃止代替バスの津屋崎~新宮線。

まもなくその姿を消すこととなり残念ではありますが、これも時代の流れということなのでしょうね…

 

それでは。

 

★乗車データ

津屋崎~新宮線 5番 津屋崎橋行き 西鉄新宮駅前(15:46)→津屋崎橋(16:27)

津屋崎~新宮線 5番 西鉄新宮駅前行き 津屋崎橋(16:58)→西鉄新宮駅前(17:3717:41頃)※道路渋滞

アイランドシティ営業所 5974