柏原駅には9時44分の到着。ここで近鉄道明寺線に乗り換えます。

 

 

 

近鉄道明寺線は、南大阪線道明寺駅からここ柏原駅までを結ぶわずか2.2kmの路線。途中駅も柏原南口駅1駅があるのみと、今となっては非常に地味な路線ですが、開業は1898年(明治31年)という、数ある近鉄の中でも最も古い歴史を持つ路線となっています。

 

 

 

 

そんな長い歴史を持つ道明寺線も、現在は線内折り返しの列車が終日往復するのみ。日中は毎時2本のみと、大手私鉄の路線の割にはかなり運行本数が少なくなっています。

 

ただ今回はたまたまかもしれませんが、JRとの接続は考慮されているようで、わずか7分の待ち合わせで柏原発9時51分の普通列車に乗り、終点道明寺駅には9時55分の到着。これでまた1つ完乗路線を増やすことができました。

 

 

 

改札を出て駅舎を撮影。

 

 

駅舎すぐ脇には大坂夏の陣道明寺合戦の記念碑が。それにしてもこの『道明寺』という響き、とてもかっこよく憧れてしまいます。

 

 

道明寺駅からは長野線に直通する10時02分発の河内長野行き準急に乗り、一気に長野線完乗を目指します。古市駅から長野線に入り、終点河内長野駅には10時28分の到着。途中PL教団で有名な富田林市を通ったハズですが・・・気付いたら河内長野駅の手前でした。睡魔には今日も完敗なようです。

 

 

ここは南海高野線との接続駅。大阪府南東部奥河内地域の中心都市河内長野市の代表駅となっています。ただ利用客は南海側の方が多く、どちらかというと、近鉄は肩身の狭い扱いという印象がありました。

 

 

駅舎も南海が前面に出ている感じ。

 

 

ホームからも発着する南海電車が見渡せます。

 

ここではトイレのみを済ませ、すぐに折り返すことにします。

 

 

行きは素通りした古市駅では確かに下車したはずですが、駅舎は撮り忘れてしまったようです。ここでも頭の中は、睡魔に侵されてしまっていたのでしょう。駅名標だけは、しっかりと撮っていましたが。

 

府県境を越え奈良県に入り、御所線が分岐する尺土駅で下車。終点の近鉄御所駅まで往復することにします。

 

 

 

尺土発11時26分の普通列車に乗り、近鉄御所駅を目指します。この御所線、先ほどの道明寺線ほどではありませんが、途中駅は2駅のみで路線長もわずか5.2km、あっという間に完乗達成となりました。

 

 

一部南大阪線直通の列車の設定もあるものの、ほぼ2両編成の線内折り返しの運用となっています。

 

 

 

 

人口約2万4000人の御所市近鉄における中心駅で、隣接してJR和歌山線御所駅があります。接続が良ければJR線に乗り継ごうと思っていましたが、30分ほど待たなければなりません。さすが近鉄王国奈良、運行本数にも格段の違いがあるようです。そこで11時39分発の列車に乗り、起点の尺土駅へ折り返すことにします。

 

行きは乗り換えるのみだった尺土駅

 

 

尺土とは珍しい駅名ですが、気になったので由来を調べてみると、尺土というのはこの駅周辺の地名にもなっており、もともとこのあたりでは赤い土が出土することが多く、『赤土』といっていたものを、佳字である『尺土』に変えたという伝承があるとのこと。由緒ある地名のようです。

 

尺土駅からは11時53分発の普通列車に乗り、橿原神宮前駅へ向かいます。