レゴシティのブログⅡ

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週末プチ旅行記 〜四国鉄道文化館へ その2〜

前回の続きです。予讃線伊予西条駅にある“鉄道歴史パークinSAIJO”を訪れました。鉄道車両が展示されている鉄道文化館は北館と南館に分かれています。

 

0系新幹線が展示されている北館についてはこちら↓

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北館と南館の行き来は、伊予西条駅の隣にかかる跨線橋を通ります。エレベーターもありますから、大きな荷物等を持っていても大丈夫ですよ。

 

 

 

 

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跨線橋を渡ってまず目に入るのは屋外展示されているフリーゲージトレインフリーゲージトレインは「軌間可変電車」と呼ばれ、新幹線で使用されている標準軌(1,435m)と在来線の狭軌(1,067m)の異なる軌間を両方走れるという車両です。本来なら軌間が違うと走行できませんが、この車両は自動で軌間を変更し、標準軌狭軌の間を直通運転できるようなシステムを搭載しています。

 

 

 

 

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デザインも新幹線のデザイン性と在来線特急のデザインを足して2で割ったような形状をしています。この車両はGCT01-201という型式で、フリーゲージトレイン技術研究組合が主に開発した2次試験車です。

 

 

 

 

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フリーゲージトレインが展示されているのは非常に貴重です。やはり注目すべきは足回り。かなり複雑な台車構造になっています。フリーゲージトレイン九州新幹線の長崎ルートで運用が行われる予定でしたが、結局技術的な問題で運用は断念されました。技術開発自体はまだ行われているようですが、複雑で技術的にかなり難しいシステムなんでしょうね。

 

スペインのタルゴという列車はこの軌間可変システムを導入し、実際に営業運転も行なっています。タルゴの構造は普通の列車とは違うので、単純に日本の車両と比べることは難しいと思いますが、日本の高い技術力を持ってしてでも技術的完成を成し得なかったは残念ですね…。

 

 

 

 

 

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この2次試作車は予讃線で走行実験を行なった車両です。試験終了後は多度津工場で保管され、その後西条市へ譲渡され当館に展示されることになったそうです。フリーゲージトレインを見るだけでもこの四国鉄道文化館に来る価値はあると思います(^O^)

 

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さて南館に入ります。北館か南館のどちらかで入場券を購入すれば、両方に入ることが出来ます。入場料は300円ですから、かなりお手頃です。

 

 

 

 

 

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館内に入るとまず伊予西条周辺を表した巨大なジオラマが!!きちんと四国鉄道文化館も再現されていますし、瀬戸大橋等もあります。この日は車両運転は行なっていませんでしたが、細部までよく出来ており見応えがあります。

 

 

 

 

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車両展示室へ。まずは「貴婦人」の愛称を持つC57。この44号機は国鉄時代最後まで活躍したSLの一つだそうです。運転席も見学出来ます。実際にテンダー車に入っている石炭は本物みたいですね。なかなか拘っています。

 

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続いてDE10。こちらも貴重なトップナンバー機。ローカル線での客車輸送や、入替用として活躍した小型のディーゼル機関車。現在でも数は減りましたが、全国で運用されています。車体がピカピカで「大事にされているなぁ〜」と思いました。

 

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C57とDE10の間に展示されているのは、国鉄色のキハ65。1969年に登場した急行用のハイパワーエンジンを持つ気動車です。当時から冷房装置を搭載し、快適な車内環境を生み出しました。当時、四国内の鉄道ではなかなか冷房化が進んでいませんでしたが、このキハ65の登場により、一気に車両の冷房化が進んだそうです。晩年は普通列車として運用されていましたが、2008年に引退しました。

 

 

 

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折戸式の乗降扉が特徴的ですね。レトロ感があるとても良い車両です。

 

 

 

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このキハ65も車内が解放されており、引退した当時の様子を伺い知れます。引退から12年ですが、シート等はまだ古くないですね。

 

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さてこの南館には懐かしい瓶タイプの自動販売機があります。実際に買って飲むことが出来ます。コーラやウーロン茶、そして懐かしのHI-Cが!!これはもう飲むしかないですね(゚∀゚)

 

 

 

 

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自販機にも書いてあるのですが、キハ65の車内には座席の窓側にこのような栓抜きがあります。昔の車両はこういった栓抜きがある事が多かったんですよね。これを実際に使って車内で飲む事が出来るのが良い点です!!

 

 

 

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ローカル線を行く急行列車。窓を開け、車内に流れ込む爽やかな風を感じながら、栓抜きで瓶の蓋を開けてジュースを飲む…。そんな当時の情緒を感じる事が出来ます。急行列車自体全国でもほとんどありませんが、ローカル線においても窓の開く車両は少なくなってきていますからね…。

ところでHI-Cを物凄く久しぶりに飲んだのですが、こんなに薄いテイストでしたっけ?なんかもっと濃いイメージがあったのですが…。子どもの頃に飲んだ時とは味覚が変わっているんでしょうかね〜(゚∀゚)

*飲んだ後の空き瓶は必ず所定の場所に返しましょう。持ち帰り等は禁止です。

 

 

 

 

 

 

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と言う訳で四国鉄道文化館の南館のご紹介でした。北館自体も非常に見所の多い施設でしたが、南館も実に面白い施設です。この施設全体として非常に貴重な車両を保存・展示されていると言う点が素晴らしいと思いますが、それと同時に車内の見学や、運転席に気軽に入る事が出来るなど、体験の要素も非常に充実しています。大宮や京都の博物館のように大きくて、豪華な感じはありませんが、鉄道が好きな方ならとても満足できる施設だと思います。

 

 

 

 

 

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因みに北館の隣のは、新幹線の生みの親と呼ばれる十河信二の記念館(入館料無料です)と、お土産等を販売している観光交流センターがあります。私も記念にここでお土産を買いました。

 

 

 

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フリーゲージトレインのタオルです!フリーゲージトレインのグッズって初めて見ました。ここでしか買えない貴重な品です。良い記念になります(^O^)

 

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