2020年9月5日(土)より、米子駅の駅舎リニューアル工事に伴い旧駅舎が閉鎖され、仮設駅舎での営業が始まった。
先日、WEST EXPRESS銀河(上り)の撮影で米子駅に立ち寄り、またその前日も特急やくも号の運転打ち切りの影響で急遽1時間ほど滞在することになった。本記事では、その際に撮影した米子駅内外の写真を何枚か紹介したい。
※駅舎移転の概要は下記リンクを参照(米子市公式ホームページ)
www.city.yonago.lg.jp
元々米子駅の駅舎の入り口があった場所は、既に工事壁で覆われていた。扉の上には「57年間ありがとう!!」の文字とともに過去の駅舎の写真が載った横断幕が掲示されていた。 続いて駅舎内。東側に新跨線橋として東通路が完成したのに伴い、西側にあった陸橋が使用停止となった。駅舎・改札、あるいはお手洗いなど、駅の機能が全体的に東側に寄る形となった。境港線(0番線)へのアクセスが改札から少し近くなった、とも言える。 また、1番線に面する形で営業されていた駅弁・立ち食いうどんそば店の「米吾 吾左衛門店」、和菓子等販売の「お菓子の壽城」が、これを機に閉店となってしまった。WEST EXPRESS 銀河が予定通り5月から運転されていれば、WEST EXPRES 銀河に乗車しつつこの2店舗を利用することが出来ていたのかもしれない。 (なお貼り紙にある通り、現在も米子駅改札外の「おみやげ楽市」にて駅弁・吾左衛門鮓が販売されている。) 現時点でも残る跨線橋内にある案内看板である。米子駅には国鉄感の残る看板等がたくさん見られるが、このリニューアルを通して新しいものに置き換わっていくものも多いと思われるので、今のうちに目に焼き付けておきたい。 さて、米子駅はWEST EXPRESS 銀河(山陰便)の上下線停車駅であり、歓迎ムードが各所に現れている。 米子駅の改札口を入ったところには、WEST EXPRESS 銀河のポスター6枚が掲示されている。シンプルとはいえ、非常にわかりやすいWEST EXPRESS 銀河運転の告知であると言える。 また仮設駅舎内には、WEST EXPRESS 銀河やそれに乗車する人々を表現した、地元の幼稚園・保育園の園児によって制作された装飾が施されていた。(直接確認したわけではないが、もしかしたら旧駅舎の時点で掲示されていた装飾かもしれない。) 駅舎内にはこの他にも、山陰本線の鳥取-出雲市間を走る(運転も再開した)観光列車「あめつち」号やその他山陰本線沿線に関する装飾・写真の紹介などが展示されている。 WEST EXPRESS 銀河に関する装飾は、ホーム上・停車中の銀河号から見える位置にも施されている。米子駅に限らず、WEST EXPRESS 銀河の停車駅のホームには何かしら歓迎の装飾が施されており、沿線地域の歓迎の様子が伺える。 さて、そんな米子駅でWEST EXPRESS 銀河上り一番列車の発着を見届けた。 発車標に列車名と共に行き先である「大阪」の文字が現れ、 ホーム周辺の乗客・見学客が話題にしているのが聞こえた。 117系WEST EXPRESS 銀河が西跨線橋に書かれた文字「海、山、旅のドラマは米子駅から」の下を潜り、1番線に到着した。朝に到着した前日京都発の下り一番列車に引き続き、営業列車として2回目の到着である。 当日の遅延状況の影響で、本来の10分停車よりやや短い数分程度の停車となり、WEST EXPRESS 銀河は大阪に向けて発車していった。ちなみに銀河へは、この後米子駅を発車する特急やくも28号・30号で再度追い着くことができる。 米子駅の新駅舎は2023年頃完成予定である。11月までの山陰方面への運転を終えたWEST EXPRESS銀河が次に山陰に来る頃(があると確定した訳ではないが)には、米子駅の姿も一変しているのかもしれない。