おはようございます。
今日の記事は分かっている人にはわかっていること、またこんなので記事にして、と思われるかもしれませんね笑
ここ最近、JR東日本とJR西日本の東西のJR各社が来春のダイヤ改正で終電を繰り上げるということを発表しました。JR西日本は先日具体的なダイヤまで発表し、大阪駅周辺を除き23時台で終電を迎える駅が多くなりそうな予感になっています。
さて今度のダイヤ改正で行われる終電の繰り上げですが、やはり新型コロナウイルスの感染拡大に伴う深夜帯の乗客の激減が主な要因とされています。4月5月は外出全般が控えられましたが徐々に人出が戻りだした6月以降も「夜の街」と言われたように世の中が飲み会などを控えたために終電間際を中心に利用者がかなり低くなっているようでそれに見合ったダイヤにするということでしょう。
しかしながらこれはあくまでも目先の表面上の理由に過ぎないはずです。ということで根本的な理由を私なりにあげて解説していきます。
この根本的な理由は世間でも言われ続けている「はたらき方改革」です。
それはただ乗務員の労働環境をよくするだけではなく、鉄道施設を管理する現場の人たちの労働環境をよくするためのものです。
普段何気なく使っている鉄道ですが、それは地面に敷かれたレールの上を何トンもの鉄の塊と何百人単位の乗客を乗せて何十kmの速さで走っています。もちろんその地盤やレールなども徐々に老朽化していきます。
そのために定期的な線路の点検とレールや枕木などの交換が必要になってきます。もちろん日中にも電車が走行するなかでチェックしていることもありますが大々的な点検は電車が走らない終電から始発までの間でしかできません。
線路の保守点検のことを保線と言い、その専門の人たちを保線員と言いますが、仮に終電から始発までの間が短かった場合、すなわち終電の時間が遅かった場合保線の時間はかなり短くなり保線員の負担も大きくなります。もちろん時間が短い分業務もそこに詰め込む必要があり、柔軟なスケジュールを組むことが難しくなります。
そんな中昨今では「はたらき方改革」が謳われるようになり、鉄道会社各社も従業員の労働環境の改善に努めなければいけなくなりつつあります。
インフラとはいえ自社の社員を守ることは一企業の役割、というのが日本の風潮ですので、少々の利便性の低下は伴うものの安全安心が第一の鉄道業ですので従業員がしっかり業務に努められるように、と終電繰り上げに行きたったのではないかと思います。