夏から秋へ 白老鉄日記vol.39 | 四季の鉄道風景Gallery

四季の鉄道風景Gallery

北海道と関東を中心に、四季折々の鉄道風景を公開します。

風立ちぬ 今は秋 今日から私は 心の旅人♪ 大館能代空港行きのANA便の機内で聴いた大瀧サウンドに、メロディで感じる秋。しかし、9月の白老は、しとしと雨、鉛色の空と海と、ちょっぴり蒸し暑く、イメージと離れた秋。それでも、ウポポイのオープン、茹トウモロコシ、達磨の辛みそラーメン、満開の蓮と睡蓮と、2020北海道ならではの秋。(2020/9/4‐7)

夕方南千歳でレンタカーを借り白老に行くプランでしたが、函館本線が大雨で大幅遅延のため、レンタカーを借りるのは翌日に延ばし。北斗は20時に漸く登別に着きました。小雨の中、タクシーで白老に向かいました。

翌朝、歩いて虎杖浜駅。意外と時間がかかり、しかも蒸し暑く汗だくになりましたが、駅前はサルビア、コスモスなど秋の花。ここから普通列車でレンタカーを取りに南千歳に向かいます。

やってきたのはキハ40。ボックスシートを独占です。時間はたっぷりあります。いつも見慣れた駅をひとつづつゆっくり進むのはいいものです。途中、北吉原のコンクリ駅舎が無くなってしまったのには、ちょっとショック。

普通列車は苫小牧行き。終点苫小牧で下車します。我が町ご当地入場券をリニューアルした「北の大地の入場券」収集開始です。日高本線の車両が出発前待機中。鵡川までの短い営業距離ですが、線路もキハ40もまだ日常なのが嬉しい。

南千歳からレンタカー会社まで歩き、ようやく車移動になりました。白老にまっすぐ戻らず、まずは早来に。最近キハ150が入り、キハ40の出番が減りましたが、やってきたのはキハ40。手前の黄色(セイタカアワダチソウ)に秋を感じます。

北の大地の入場券の入手のため追分駅に向かいました。その前に、道の駅(あびらD51ステーション)で、由仁産のトウモロコシを買いました。夕張線は廃止になりましたが、千歳から新夕張までの普通列車が日に数本あります。ちょうどお昼の列車が追分駅に着きました。キハ40日高色です。

側面はかなり塗装が剥げボロボロですが、いい顔つきですね。まだまだ現役で頑張れよ!とエールを送りたい気分です。

白老に戻り、当座の食料や日用品の買い物を済ませ、夕方北舟岡へ。前回訪問(8月)は訪ねていないので、久しぶりの感覚です。少しだけ青空が見えて、海が近い駅、やっぱりいいなぁ。心のストレッチです。

その後、雲が多くなり、駒ヶ岳はまったく見えずなので、気分を変えてホームで撮ることにしました。こんな感じで撮るのも久しぶりです。5時台の豊浦行き列車です。次の6時過ぎの普通列車交換はもう真っ暗なので、これにて終了。日が短くなりました。秋ですね。

そして翌朝、白老は雨。それでもせっかくなので朝練です。室蘭を過ぎると天気がガラリと変わることがあるので多少の期待はありました。そして、黄金に着くと、雲多めながら羊蹄山が見えています。もうサケの遡上の季節、秋ですね。

笠雲を被った羊蹄山は、かえってミステリアスで神の山っぽい。今年は天気の悪いタイミングでの訪問が多かったので、9月にして「初」羊蹄山です。こんな時はキハ40が来てほしいと願掛けしながら待ちました。

黄金では、一発でキハ40が来てくれたので、気分よく北舟岡駅へ。穏やかな噴火湾、ちょうど通学の時間帯、東室蘭行きは、日高色と北海道色のキハ40の二連。心穏やかに撮りました。地震からちょうど2年、ずっと穏やかな日々が続きますように。

幸福感で満たされた朝練でした。白老に戻ると雨がまだ降っていました。

この日は、日中は、昼寝をしたり、流し撮りをしたり、だらだらと過ごしました。これは旨く撮れました。初秋の赤熊さん。

北海道は、パークゴルフ場がたくさんあります。そんな中を行くキハ40日高色、元気にかっ跳んでいきました。苗穂や苫小牧には役目を終えた風の日高色を見かけましたが、今回は、北舟岡、追分で現役車両を見ることができました。

白老も天気が回復もよう。期待して夕練はふたたび伊達方面に。16時台の黄金の羊蹄山です。今度は山頂が見えています。中腹に雲がかかるのも珍しい。朝とは少し場所を変えました。ここからだと昭和新山がしっかり見えます。

ワンパターンですが、北舟岡駅。貨物と北斗の交換、よく撮るシーンですが、今回は望遠で。

これは別の貨物列車。物資輸送の大動脈、室蘭本線。夕方の時刻は貨物ラッシュです。道南方面は悪天候のようで、水平線のビューはイマイチです。

残念ながらの夕暮れです。今回は北舟岡夕日ショーは2日連続で撃沈でした。しかし、五能線驫木駅で、素晴らしい夕暮れが撮れたので、良しとしましょう。

これを撮って、白老滞在2日目終了。明日は最終日です。

最終日の羽田行きは、いつもより少し早い15時台の便。午前中に白老を経ち、室蘭本線、苫小牧・岩見沢区間で少し撮りました。SL時代、華やかな頃の名残で複線区間が続きます。いまは日に数本、普通列車が走るだけ。

五能線を含め、今回の旅の最後の鉄道シーン、早来で。キハ40がたくさん見れて、撮れた2020年初秋でした。

千歳に戻る途中、鶴の湯の前の池は、蓮の花がまだ花盛り。関東とはちょっと違う季節感ですが、北海道で蓮の花と睡蓮の共演が見れて、嬉しかったです。

茜もよく見ました。秋ですね。

旅を終えて半月。東京もすっかり秋らしくなりました。旅の最後に立ち寄った、早来の雪だるま郵便局。風景印なる趣味、始めてみました。旅の小さな楽しみがまた一つ増えました。前半の五能線を含め、長いアルバムにお付き合いくださり、ありがとうございました。今のところ、大きな台風の襲来なく、平穏な秋、このまま続いてくれますように。Fin.