少し前に、オレンジバーミリオンの103系を駆逐したばかりに思える
武蔵野線の205系電車も、間もなく消えるという話です。

1973(昭和48)年4月の開業から12年あまり、武蔵野線(府中本町~新松戸・後に
西船橋)の旅客列車は、中央線快速から不燃化改造を施し転じた、101系1000番台の独壇場。
103系冷房車を武蔵野線開業名義で中央線(豊田)に投入、101系を回したのでした。
画像のクモハもそうですが、尾灯が埋め込み式で運転台仕切りの窓が大きかった
モハ90系出身も含めた、初期の車両が多かったように思います。

musashino - コピー
                               西国分寺 1984(昭和59)年3月

「旅客列車」と敢えて先述したのは、もう知られていることですが
もともと貨物線として作られた武蔵野線(現在も府中本町以南はそうですが)は
当然の如く貨物列車優先で、電車はついでのようにデータイムは40分間隔だった時代で
101系の運用期間がほぼ重なっていました。

埼玉に住んでいた時期、時折武蔵野線と縁があり
電車を1本逃すと、時折貨物が轟音をたてて通過する殺風景なホームでの
待ち時間が、一際長く感じられたような記憶があります。