今回の【駅】コーナーは、
埼玉県川口市南部の、川口駅から1km少々東に離れた郊外の住宅街に位置する埼玉高速鉄道線【愛称：埼玉スタジアム線】の駅で、川口の中心部が徒歩圏内と便利な場所にあるものの、埼玉スタジアム線で都心に出るには埼玉高速鉄道と東京メトロ南北線の運賃が合算になり割高になってしまうため立地の割に利用客が伸び悩んでいる(増加傾向にありますが…)、
川口元郷駅 (かわぐちもとごうえき。Kawaguchi-motogo Station) です。
駅名
川口元郷駅 (SR 20)
所在地
埼玉県川口市
乗車可能路線
埼玉高速鉄道：埼玉高速鉄道線 【愛称：埼玉スタジアム線】
隣の駅
赤羽岩淵方……赤羽岩淵駅 (東京都)
浦和美園方……南鳩ヶ谷駅
訪問・撮影時
2018年8月
川口元郷駅の南口に相当する1番出入口です。南を望む。
左後方(北東)～右前方(南西)に延びる国道122号線(岩槻街道)の地下を埼玉高速鉄道線が通っており、左後方にかけての地下に川口元郷駅があります。
1番出入口は岩槻街道の東側歩道に面して設置されていて、階段と上りエスカレーターの設備があります。
尚、エレベーターは2番出入口周辺の2ヶ所に設置されています(後述)。
また、写真奥に見える高層ビルはタワーマンション「エルザタワー55」で、その名の通り55階建てです。
1番出入口前より南西を望む。
左を手前(北東)～奥(南西)に延びる岩槻街道の左側に1番出入口があります。また、岩槻街道はすぐ先で芝川を渡ります。
駅南側は住宅街で、埼玉スタジアム線の建設・開業に伴いマンションが増加している模様ですが、過去の空中写真を見ますと工場が多かったようです。川口の地場産業である鋳物の工場が多かったのでしょうか？ ちなみに駅南側に商店は少ないです。
そして、岩槻街道を道なりに南下すると1kmほどで荒川の新荒川大橋に差し掛かり、対岸は東京都北区です。新荒川大橋を渡り切って少し歩くと埼玉高速鉄道線と東京メトロ南北線の境界駅である赤羽岩淵駅に到達します(川口元郷駅から約2km)。
1番出入口北方より北東を望む。
手前(南西)～奥(北東)に延びる岩槻街道の右後方に1番出入口があります。岩槻街道の地下に川口元郷駅があります。
約100m先に川口元郷駅交差点があり、その左手前に芝川公園があります。公園内には川口元郷駅の芝川公園方面エレベーター出入口があります。
そして交差点の左前方には駅前広場と2番出入口(階段・上りES)、駅前広場方面エレベーター出入口があります。
こちらは芝川公園方面エレベーター出入口です(左側の水色の建物)。北東を望む。左側に芝川公園が広がっています。
右側を手前(南西)～奥(北東)に延びる道路は岩槻街道で、後方にかけての地下に川口元郷駅があります。
すぐ先に川口元郷駅交差点があり、その左前方に駅前広場と2番出入口(階段・上りES)、駅前広場方面エレベーター出入口があります。
こちらは駅前広場南側に設置されている2番出入口です。西を望む。
階段と上りエスカレーターの設備があります。2番出入口の奥には駅前広場方面エレベーター出入口があります。
右側には駅前広場があります。
そして駅西側は住宅街で、大小のマンションが建ち並んでいます。
約250m西にはショッピングセンター「ミエルかわぐち」があります。スーパー「ヤオコー」と「ヤマダ電機」などの専門店が入居しています。元々は「忠実屋」→「ダイエー」の川口店でした。
そして、西へ延びる道路(六間道路)を道なりに歩くと市街地に入り、1.2kmほどで京浜東北線の川口駅東口に到達します。
2番出入口前より北を望む。左側に2番出入口があります。
2番出入口の前にはロータリーを有する立派な駅前広場があります。バスターミナルとタクシー乗り場を併設しています。
バスターミナルには主に近隣へのバス路線(国際興業、川口市コミュニティバス)が発着していますが、羽田空港とを結ぶリムジンバス(国際興業と京浜急行バスの共同運行)も発着しています。
2番出入口前、川口元郷駅交差点より南西を望む。
右側に2番出入口と駅前広場方面エレベーター出入口があり、右後方に駅前広場があります。
手前(北東)～奥(南西)の道路は岩槻街道で、前方にかけての地下に川口元郷駅があります。
交差点のすぐ先の右側に芝川公園と芝川公園方面エレベーター出入口があります。
約100m先の左側には前述の1番出入口があります。
1番出入口との間の岩槻街道沿いは市街地ではなく住宅街です。商店は少ないです。駅前の好立地に一戸建て住宅が複数あります。
写真左奥の高層ビルはタワーマンション「エルザタワー55」です。
川口元郷駅交差点より北東を望む。
交差点の左後方に芝川公園と芝川公園方面エレベーター出入口があります。
そして交差点の左前方に2番出入口と駅前広場方面エレベーター出入口があり、駅前広場もあります。
手前(南西)～奥(北東)の道路は岩槻街道で、後方にかけての地下に川口元郷駅があります。
駅北側～東側も住宅街で、岩槻街道の沿道にはビルやマンションが多く見られますが、商店は少ないです。
路地を入ると一戸建て住宅主体になり、工場や町工場も点在しています。
地下1階にある改札口の様子です。南西を望む。川口元郷駅の改札はこの1ヶ所のみです。
前方に1番出入口(階段・上りES)があり、その手前にコンビニエンスストア「デイリーヤマザキ」(店外にテーブル有)があります。
後方には飲料自動販売機(ベンチ有)があり、その先に2番出入口、芝川公園方面エレベーター出入口、駅前広場方面エレベーター出入口がありますが、途中に地下駐輪場(川口市営川口元郷地下自転車駐車場)への連絡口があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が5通路設置されていて、右端が幅広通路です。幅広通路に面して窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機(ICカードチャージ可能)が並んでいます。
改札を入って右側にはICカードチャージ可能な自動精算機とトイレ・多機能トイレが、左側には飲料自動販売機、駅事務室と待合所「ポケット広場」があります。
そして改札を入って左側に地下2階ホームとを結ぶ階段・上りエスカレーターが、右側に階段・下りESが設置されていて、改札を入ってすぐ左手にはホームとを結ぶEVがあります。
尚、改札内に売店・コンビニはありません。改札外は写真左奥の通路沿いに前述の「デイリーヤマザキ」があります。
1番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
横長のタイプで、営団や東京メトロと類似したデザインです。但し、白地ではなく黒地になっています。
駅ナンバリングも併記されています (SR 20)。番号は東京メトロ南北線からの続番で、アルファベットは埼玉高速鉄道にちなんで「SR」になっています。
川口元郷駅は島式ホーム1面2線の構造で、地下2階にあります。南西～北東方向にホームが延びています。
右(北西)が1番線で下り浦和美園方面、左(南東)が2番線で上り赤羽岩淵方面・東京メトロ南北線方面です。
ホームドアが設置されています。また、ホーム幅は中央部こそ一定の広さが確保されていますが、浦和美園方の端(手前側)は狭くなっています。中央部でも階段やEV部分は狭いです。
ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
そしてホームの各所には地下1階の改札階とを結ぶ昇降設備が設置されていますが、浦和美園方は階段・上りES、中ほどはEV、赤羽岩淵方(奥)は階段・下りESとなっています。
写真は2番線より赤羽岩淵方を望む。
1番線より赤羽岩淵方を望む。2018年8月撮影。
現状、川口元郷駅は6両対応ですが、2022年度(予定)に相鉄・東急直通線が開業する事に関連して、この路線と直通する各線のホームを8両編成対応に延伸する計画が進行しています。そのため、撮影した2018年現在は準備工事にとどまっていた赤羽岩淵方の2両分の用地は本設ホームに整備される予定です。既設の6両分とこの2両分の間、撮影地点の直下には柵があり、現状は整備予定部分に入れないようになっています。尚、ホームを8両分に延伸後は、埼玉スタジアム線では8両編成の列車と6両編成の列車が混在する予定です。
赤羽岩淵方はこの先、右へカーブする岩槻街道を外れて、左へカーブして芝川に沿いの民有地地下を南南西へ走ります。その後は右へカーブして岩槻街道をくぐり、荒川の下をくぐって東京都北区に入ります。荒川を渡り終えると大きく左へカーブして、環八通りの地下に入って引き続き左へカーブします。そして進路を東に取ると岩槻街道との交差点である赤羽交差点に差し掛かり、そのまま直進して北本通り(国道122号)の地下にある赤羽岩淵駅へと至ります。赤羽岩淵駅以遠は東京メトロ南北線になり、埼玉スタジアム線の電車は全てが南北線に直通します。
1番線より浦和美園方を望む。
埼玉スタジアム線は、駅部が主に開削工法、駅間が主にシールド工法で建設されています。
この先、左へカーブして住宅街の中を通る岩槻街道の地下をひたすら北へ走ると南鳩ヶ谷駅へと至ります。
あとがき
私が川口元郷駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。都内の赤羽岩淵駅から1駅しか離れていないのに駅前が郊外風景だった事に驚きました。また、私の訪問時はゲリラ雷雨に襲われ、雨がやむまでなかなか駅前散策ができませんでした…。
新宿からですと東京メトロ丸ノ内線の池袋方面電車に乗り、四ツ谷駅で南北線赤羽岩淵方面電車に乗り換えるのですが、行先が赤羽岩淵行きですと1駅手前が終点になってしまいますので、埼玉高速鉄道線直通の浦和美園行きまたは鳩ヶ谷行きにご乗車下さい。そして当駅下車になりますが、東京メトロに乗車可能なフリーきっぷ類ですと赤羽岩淵～川口元郷が乗り越しとなりますので要注意です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅で下車、京浜東北線北行(大宮方面)にご乗車の上、王子駅で南北線赤羽岩淵方面(浦和美園行きor鳩ヶ谷行き)に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
食料・飲料について、駅構内にコンビニがあり、約250m西の「ミエルかわぐち」内にスーパー「ヤオコー」があります。一方、気軽に入れる飲食店は周辺に少なくチェーン店は「ミエルかわぐち」内の「マクドナルド」「ケンタッキーフライドチキン」「ポポラマーマ」と、その手前にある「フォルクス」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
大阪からの到達難易度もそう高くありません。埼玉高速鉄道線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は川口元郷駅でも途中下車されてみて下さい！
(参考：埼玉高速鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)