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京阪神急行B支線

百々怒涛(どどどとー) と申します。関西モノを中心に色々なBトレインショーティーを収集しています。鉄道趣味の中でもニッチな沼に肩まで浸っております。図鑑的にご覧頂ければ幸いです。

小田急電鉄 3000形(初代) SE 

いつも当ブログをご訪問頂きましてありがとうございます。

先日来当ブログは「モバイル閲覧時の謎の明朝体変換」に悩まさせられていたのですが、原因は不明ながら修正方法だけがなんとか見つかりました。

ようやく元の表記に何とか戻せるようになりましたので取り急ぎご報告まで。

話は変わりますが、来年春に小田急ロマンスカーミュージアムがオープンするそうです。

www.odakyu.jp

小田急海老名駅前にできるそうなのですが、展示内容として「歴代の特急ロマンスカーの展示、開業時の車両と小田急の歴史展示」と称し、 特急ロマンスカー・SE(3000形)、NSE(3100形)、LSE(7000形)、HiSE(10000形)、RSE(20000形)、モハ1等が展示予定との事。

今まで公開イベント等でしか見られなかった車両も、いつでも会える非常に楽しみなスポットが増えることになりました。

本日は、ロマンスカーミュージアムに先日陸送されたことが話題となったこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介したいと思います。

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小田急電鉄 3000形(初代) SE です。

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SEとはSuper Expressの略です。

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丸っこいデザインが目を惹く小田急電鉄が誇る名車です。

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乗客扉上部も丸いデザインがなされていて、非常に可愛らしい印象です。

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小田急電鉄が誇るロマンスカーの中でも、エポックメイキングな車両です。

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新宿小田原間を60分で結ぶことを目指して開発され、1957年に登場しました。

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当時の狭軌世界最高速度(145km/Hr)の記録を樹立し、後の新幹線開発の礎となったというお話は非常に有名です。

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丸い流線型の車体に、連接構造と呼ばれる車端に台車を配置する構造など、意欲的な要素が数多く盛り込まれました。

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(ありえない光景ですが)こうやって0系新幹線と並べるとどことなく似た雰囲気を感じます。

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この3000形SEの開発においては、小田急のライバルである国鉄の「鉄道技術研究所」の技術協力を受ける、という異例のことが行われており、SEの開発に並々ならぬ意欲があったことをうかがわせます。

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日本車輌川崎重工近畿車輛東洋電機東芝三菱電機等の企業も参画し、さながらオールジャパンでのプロトタイプ新幹線の開発といった様相でした。

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世界最高速度の実績を引っ提げてデビューした3000形SEは、非常に人気を博したそうです。

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この小田急3000形SEの活躍を受け、鉄道友の会が優秀な車両を表彰する制度としてブルーリボン賞を創設することになり、第1回の受賞車に選ばれました。

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このブルーリボン賞は今日も存在し、小田急電鉄国鉄近畿日本鉄道と並び最多受賞回数(8回)を誇ります。

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SEは箱根方面への特急に用いられていましたが、その後名車3100形NSEが登場すると、江ノ島線特急「えのしま」等の運用に就くようになります。

もともと3000形SEは耐用年数を10年として製造されたそうです。

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現在のJR東日本の車両コンセプト「価格半分、寿命半分…」を思わせる思想ですが、SEについては試験的な意味合いも強かったのでしょうか。

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その後国鉄御殿場線の電化に伴い、小田急御殿場線乗り入れの準急車両を気動車キハ5000形から電車化するに当たり、様々な紆余曲折を経て既に登場から10年を超えていたSEを御殿場線直通として用いることになります。

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その際にSEは短編成化や前面意匠変更等の改造をうけ、SSE(Short Super Express)として生まれ変わりました。

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SEとしての歴史は、寿命と定められた10年を超えた1968年に幕を閉じてしまいましたが、SSEとして1992年まで運用され、寿命として設定された期間の3倍以上の年数にわたり活躍しました。

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現在では海老名検車区でこのBトレのような元のSEのお顔に復元されて保存されている姿を、NHKで放送された「鉄オタ選手権」で見たことがあります。

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日本鉄道車両史に名を残す小田急3000形SE。

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その企業の垣根を超えた開発経緯にも思いを馳せながら、鉄道車両に革新をもたらしたその功績に敬意を表しつつ、いつの日かロマンスカーミュージアムで会えることを楽しみにしたいと思います。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑

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