鰍沢営業所は静岡方面から国道52号線を北上すると、甲府盆地へ入るとすぐにある山梨交通営業所(バス車庫)です。
この車庫内には公道が通っていることもあり長野へ向かう途中に休憩兼ね公道から夜間撮影カメラハッしたり、朝イチに撮影もしました。営業所の位置は現在地とは変わりませんが、最初はものすごく古い建物が下写真左側にあり、通路も狭く暗く狭い雰囲気でした。いまから思えば撮影しておけばよかったと思うほど趣深い建物でした。


山梨交通C525
山梨22あ・721
いすゞK-CDM410(1983年)
鰍沢営業所
1998年4月15日
1983年式のK-CCM410でエンジンは6BF1を搭載し出力は170psしかありませんでした。サブエンジン式冷房装置を搭載していました。
フォグランプが丸いものを付けて居ますが、山梨交通の同型車には、フロントバンパーコーナー上には東芝製のコーナリングランプ付の角形のものが付けられるように独特な加工がなされています。

山梨交通C524
山梨22あ・720
いすゞK-CDM410(1983年)
鰍沢営業所
1998年4月15日
山梨交通は、南アルプスへのアクセスラインとして毎年6月下旬より11月上旬の間に実施される南アルプスマイカー規制に併せて、南アルプス 夜叉神峠・広河原へ登山バスを運行しています。区間は
甲府駅 ~ 夜叉神峠登山口 ~ 広河原線 
南アルプス市営駐車場 ~ 夜叉神峠登山口 ~ 広河原
奈良田 ~ 広河原線
の3路線で中型バスで急峻な山道を中型車で運行します。
バスラマ44号(山梨交通特集)では『当初広河原線に投入された車両は写真のようにフォグランプに加え左右を照らすコーナー灯装備』とありますが、この頃導入された車輌には付いていたようです。
東芝製コーナリングランプ付き
フォグランプを装着した
富士急行(社番不詳)
日野RB10(年式不詳)
富士市西久保
1997年3月25日

隣接する富士急行のバスでも同型の角形フォグランプ/コーナリングランプを1970年代に付けられている廃車体がよく見られます。

因みに今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策の為、南アルプス林道・県道南アルプス公園線・北岳周辺登山道通行止が決定しました。これに伴い、今年度の運行を予定しておりました"南アルプス登山バス"につきましては、運行を休止となっています。
山梨交通C535
山梨22あ・777
いすゞK-CDM410(1984年)
鰍沢営業所
1998年4月15日
K-CDM410の最終グループです。ようやく拝めた"ラッキーセブン"のそのお顔には東芝製コーナリング付きフォグランプは付いてません。じつはこのクルマ…(個人的なハナシですが)


山梨交通には何度か足を運んでいますが、何故かラッキーセブンのナンバーを持つC535は撮影のタイミングが合わず、何度かは、この後ろ姿しか撮れませんでした。

山梨交通C594
山梨22あ1028
いすゞP-LV314K(1989年)
鰍沢営業所さ
1998年4月15日
自社発注のいすゞLVで、鰍沢営業所配属の大型路線車は定員69名と収容力が大きく朝夕の多客ダイヤを中心に活躍します。車内は前後扉・ハイバックシートを使用しており、フロントメッキバンパーはこのクルマ登場時の山梨交通の特徴です。
古い事務所は解体されてしまいましたが、1999年頃にはまだ残されていた古い建物。宿直舎なのか分からない。

給油スタンド。共同石油のマークが残る古いタイプの給油所ガソリンスタントです。かつて富士川沿いには共同石油が多く現在でも旧共同石油のガソリンスタンドが見られます。
山梨交通鰍沢営業所には、1999年当時まだガソリン計量器が残っていました。
トキコ製200㍑ガソリン計量器で1968年3月製造:製品番号NC12092です。

山梨交通C674
山梨200か・・15
いすゞP-LT312J(1987年)
鰍沢営業所
1998年4月15日

国際興業で使用された9m車の中古車で、以降連綿と導入される国際興業中古車第一陣です。 
当時、山梨の地に国際興業路線車は異色でしたが、地方でこの塗装のバスが活躍することは東北地方でも古くからありました。
山梨交通C674
山梨200か・・15
いすゞP-LT312J(1987年)
鰍沢営業所
1998年4月15日
黄緑色系の現行色はこの頃の新造車から導入されてその後の国際興業中古車も現行色に塗り替えられるようになったため、若草色系の国際興業色山梨交通バス少数に留まりました。

バスバスバス今回の廃バスバス
⑧⑥富士急行(社番不詳)
日野RB10(年式不詳)
富士市西久保
(処分済み)