この9月11日から運行を開始した、JR西日本の「新たな長距離列車」となる「WEST EXPRESS 銀河」。
下記記事でご紹介したように、初便の抽選倍率は上下合わせて40倍と、新型コロナウイルス感染症の影響で座席数を限定して発売しているとはいえ、非常に高い注目を集めています。


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▲2020年9月11日(金)の「WEST EXPRESS 銀河」出発式の様子
(上記記事内の発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/2020/09/page_16652.html)より引用)


この「WEST EXPRESS 銀河」ですが、下記記事でご紹介したように、12月以降は山陽方面への運行が予定されています。



この度、JR西日本から「WEST EXPRESS 銀河」の山陽方面への運行概要が発表されました。

「WEST EXPRESS 銀河」山陽方面への運行について:JR西日本

概要は以下の通りです。

●運行区間:
大阪〜下関

●列車種別:
昼行特急列車

●運転期間:
2020年12月〜2021年3月
(週2往復程度運行)

●運転開始日:
2020年12月12日(土)

●運転時刻・停車駅:
・下り列車:
大阪7:20頃発⇒下関19:45頃着
(停車駅)
大阪、三ノ宮、神戸、西明石、姫路、岡山、倉敷、福山、三原、西条、広島、宮島口、岩国、徳山、新山口、新下関、下関

・上り列車:
下関10:45頃発⇒大阪22:30頃頃
(停車駅)
下関、新下関、新山口、防府、徳山、柳井、岩国、宮島口、広島、西条、三原、福山、倉敷、岡山、姫路、西明石、神戸、三ノ宮、大阪


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



「WEST EXPRESS 銀河」の山陽方面への運行は、本列車の運行概要が発表された時から既に予定されていました。


ただその予定は、広島デスティネーションキャンペーンに合わせて2020年10月〜2021年3月とされていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により「WEST EXPRESS 銀河」自体の運行開始が遅れた中、山陽方面への運行も当初の10月から12月へと遅れることとなりました。

とはいえ、当初の予定通り、山陽本線を昼行列車としてほぼ走破する列車として運行されることとなるので、往年の特急「しおじ」を彷彿とさせる運転区間で、変わりゆく車窓を楽しみながら一日中揺られるのも、夜行列車とはまた違う、「WEST EXPRESS 銀河」の楽しみ方の提案、といえるでしょう。

ただ、上記で「『しおじ』を彷彿とさせる」とは書いたものの、今回の「WEST EXPRESS 銀河」の所要時間は約12時間と、当時の「しおじ」の約8時間はおろか、現行ダイヤでの普通列車(新快速、快速を含む)を乗り継いだ場合の約10時間よりもはるかに長い所要時間となっています。

となると、途中駅での長時間停車も十分取られているものと考えられますが、それが上記で発表されているどの駅で、どの程度停車するのか、というのも気になるところであります。



ところでこの「WEST EXPRESS 銀河」山陽方面昼行便ですが、個人的に新門司港発着のフェリーとを組み合わせて、山陽路と瀬戸内海を、フェリーと「WEST EXPRESS 銀河」で楽しむルート、というのも面白いのではないか、と感じました。

【注意】
これらのルートは、「WEST EXPRESS 銀河」の片道利用が前提となっており、現在の山陰方面ルートで販売されている「往復『WEST EXPRESS 銀河』利用」のプランでは実行できません。
あくまで「片道利用プラン」が発売された場合のプランとして、今後の参考にしていただければ幸いです。


例えば以下のルートが考えられます。
●泉大津港発:
泉大津港(17:30発)〜(阪九フェリー(船内泊))〜新門司港(6:00着)〜(連絡バス・JR山陽本線)〜下関〜(WEST EXPRESS 銀河)〜大阪

●大阪南港発:
大阪南港(17:00発・19:50発)〜(名門大洋フェリー(船内泊))〜新門司港(5:30着・8:30着)〜(連絡バス・JR山陽本線)〜下関〜(WEST EXPRESS 銀河)〜大阪

●神戸発:
神戸(18:30発or20:00発)〜(阪九フェリー(船内泊))〜新門司港(7:00着or8:30着)〜(連絡バス・JR山陽本線)〜下関〜(WEST EXPRESS 銀河)〜大阪


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▲泉大津港に停泊中の阪九フェリー「ひびき」。
これと「WEST EXPRESS 銀河」を使った往復旅行も楽しめそうです。


大阪南港発の「名門大洋フェリー」、泉大津港・神戸港(六甲アイランド)発の「阪九フェリー」いずれを利用しても、翌朝の下関発「WEST EXPRESS 銀河」に乗り継げるので、これら両方の乗り物をゆったり乗り比べ、という非常に楽しい旅行が楽しめそうです。

また、フェリーを早便(泉大津17:30発、大阪南港17:00発)を選べば、下関または門司港地区での滞在時間もある程度取れるため、門司港駅の駅舎に代表される門司港レトロ地区や、関門人道トンネル、そして下関の唐戸市場などを楽しんだあとに、「WEST EXPRESS 銀河」に乗車することもできるので、これまたフェリーとWEST EXPRESS 銀河に加えた観光の要素も盛り込んだ、面白いプランではないか、と思ったりしました。
(※)なお、逆ルート(大阪発「WEST EXPRESS 銀河」→新門司港発フェリー)は、ダイヤの関係上こういったプランを組むことができません。

かくいう私も、鉄道のみならずフェリーの旅も楽しんでいることから、是非ともフェリーとWEST EXPRESS 銀河の乗り比べでこのルートを楽しむことができればと思っています。

とくに阪九フェリーでは、今年になり、神戸〜新門司港間に新造船「せっつ」「やまと」を就航させていますので、これらの船を選んで乗船し、そして帰路はこれまた今年登場したばかりの新しい長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」に揺られるという、新しいゆとりの旅、を満喫できるのではないかと思われます。



とかく「夜行列車」の復活として見られることの多い「WEST EXPRESS 銀河」ですが、本来は「新たな長距離列車」であり、昼行・夜行の区別なく旅行が楽しめる列車であると思われます。
それだけに、区間によっては車窓から眺めることのできる瀬戸内海の変化を楽しむことができる、この山陽方面への昼行コースも、夜行コースに勝るとも劣らない楽しみがあるのではないか、とも思った次第であります。




●関連ニュースサイト:
「ウエストエクスプレス銀河」12月から昼行特急に 大阪〜下関間の時刻・停車駅発表 | 乗りものニュース
JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」山陽方面へ12/12運転開始、停車駅は | マイナビニュース
「ウエストエクスプレス銀河」山陽方面への運行概要が決定 | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
WEST EXPRESS 銀河 山陽方面 運転(2020年12月12日〜) - 鉄道コム



●関連ブログ:
「WEST EXPRESS 銀河」の山陽方面運転は12月12日から: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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