▲紀伊勝浦駅にて発車を待つワイドビュー南紀号

 

新型コロナウイルスの影響により、窮地に立たされている公共交通機関ですが、本日JR東海から衝撃的なプレスリリースが発表されました

それは、普段4両編成で運行されている紀勢線の特急「南紀」号を、閑散期は2両編成で運行するというものです

 

いま現在、「南紀」号は半室グリーン車のキロハ84形を連結した4両編成で運行されていますが、これも11月1日からは編成から外されてモノクラス編成となります

減便ではなく、減車なので利便性こそ損なわれませんが、地元民として衝撃は大きいです

 

しかも、プレスリリースには期間の記載が無いことから、どうやらこのモノクラス編成は常態化しそうです

「南紀」号のグリーン車は、01年春の改正で一旦は繁忙期のみの連結となりましたが、09年春の改正で復活した経緯があります

 

その後も、幾度となくこの列車を利用してはいますが、たとえ繁忙期であってもグリーン車の利用状況はお世辞にも好調には見えませんでした

普段であれば、地元自治体の猛反発を受けそうな施策ですが、コロナを理由にして大鉈が振るわれた形となりました

 

沿線人口の減少と高速道路の延伸に伴い、熊野地方の鉄道を取り巻く状況は厳しさを増していることを改めて痛感させられる出来事です

地元民として、これからも機会があるごとに「南紀」号、それに「くろしお」号を利用していく所存です

 

また、同じ日にJR四国からは、高松~松山間を直通する「いしづち」号の運転休止と「しおかぜ」号の減車が発表されました

コロナ禍で先の見通せない状況が続くなか、鉄道会社を応援したくても思うように外出ができないというもどかしい状況はいつまで続くのでしょうか?