■乗車記と忘備録

8月の品川-岡山12時間乗車記は、20年以上前の人生初長時間乗車経験と、急行東海号に乗車したという唯一の記憶に基づいています。

そして幸運にも、今から30年前の1988年3月号の時刻表が復刻版として発売されたのを知り購入。古い学生時代の記憶が蘇ることはなかったですが、あの頃を懐かしむ、というより思い起こすようになりました。

 

当時は、大学ノートの横罫線を活用して、駅名、発車・到着時刻、路線名、列車種別、列車名、始発駅・終着駅を横書きに書いて、駅名と時刻を縦線(線路)でつなげた、マイ時刻表を作成、それだけで満足していたのかもしれません。

 

8月も時刻表をめくりながら、用紙裏に駅名と時刻を書いて頭に叩き込んで乗車、後日、乗車記としてまとめたつもりでしたが、本ブログのタイトルでもある忘備録とは、程遠い内容と出来栄えに愕然しました。

■原点回帰

そこでレイアウトを見直し、左側半分を駅名、時刻、路線名(下部に列車種別、列車名・番号、行先)の3列のみとし、右側半分を当日の出来事、記憶、小ネタなどを数行のメモ・コメントにまとめた1列の忘備録のみ、としました。

 

今回は、8月の品川-岡山乗車記と内容はほぼ重複しますが、時刻表の要素を強めた新しいレイアウトで作り直し、さらに20年以上前に乗車した東京-岡山の乗車記憶を、同じように作成(妄想)しました。

 

記録ではなく記憶としたのは、本当に、急行東海号に乗車したことしか覚えてないためです。

よって、乗車記(録)にも忘備録にもなりえませんので、復刻版時刻表を読み返し、静岡から岡山まではこれらの列車に乗車したという確信のもと左側を作成、そして右側は忘備録ではなく、30年前と今(8月の乗車記)を比較、思ったこと、感じたことを加えました。

 

毎度長々となり、すいません。

以下より本題となります。

■東京-岡山普通列車の旅 30年前と今

2020年8月乗車記録

東京 6:10 東海道本線  
品川 6:19 各駅停車 土曜早朝時間帯も、小田原までは通勤・通学
        729M 客でやや混雑、以降ほぼ観光客
        熱海行 根府川、ロングシート頭越しに相模湾眺める
          グリーン車課金推奨
    7:59    
熱海 8:02 東海道本線 3分乗換、隣ホームへ階段ダッシュ
        各駅停車 JR東海313系車両 ロングシートも快適
        1431M 沼津からは直線区間・レールを堪能
        静岡行  
    9:20    
静岡 9:21 東海道本線 1分乗換、6両から3両へ、修行開始
        各駅停車 立席確定も、飽きない景色で問題なし
        747M 金谷を過ぎ急カーブ、海岸へ一直線
        興津発浜松行 牧之原台地を超える
    10:32    
浜松 10:46 東海道本線 15分乗換も、ホーム下トイレ工事中につき
        各駅停車 パニック、一旦改札出てダッシュ
        933M 無事乗車
        豊橋行 30分につき問題なし、記憶なし
    11:19    
豊橋 11:21 東海道本線 2時間ぶりの着席、転換クロスシート堪能
        新快速 高速運転早すぎ
        5232F 見慣れた都市部の風景にやや飽きる
        大垣行 岐阜到着手前、高架から都市部を眺める
    12:47    
大垣 13:12 東海道本線 30分乗換、食料購入
        各駅停車 関ヶ原付近、昇り旗と記念館、寂しすぎ
        229F 同じ景色の連続、2駅30分長い
        米原行  
    13:47    
米原 13:50 東海道本線 車両の内装が青から茶へ、残念
        新快速 本日最初の食事後に急激な睡魔
        3475M 新快速運転130km/h? 覚えてない
        姫路行 写真、明石海峡大橋のみ
    16:17    
姫路 16:35 山陽本線 一旦改札出て、駅前から姫路城確認
        各駅停車 先頭車両にて補助席初体験、気分転換
        981M ドア付近、邪魔かも
        播州赤穂行 関西と関東の違いを実感
    16:54    
相生 16:59 山陽本線 駅名標撮影、国鉄113系末期色初乗車
        各駅停車 先頭のクモハ、モーターが爆音
        岡山行 車内は貸切、窓を開けてみる
        1329M 岡山から先は未定、頭まわらず
岡山 18:08   12時間乗車 完乗

199x年x月乗車記憶 ※交通公社時刻表1988年3月号より妄想

東京 7:15 東海道本線 間違いなく早朝6時前に自宅出発
        急行列車 切符は、福岡・唐津ミニ周遊券?
        東海1号 東京-静岡乗車時間
        静岡行 急行:2時間40分
          各停:3時間10分※乗換3分含む
    9:53    
静岡 9:55 東海道本線 2分乗換、約1時間乗車、今と変わらず
        各駅停車 この区間、今も昔も本数少ない
        749M 3両編成は必然かも。。
        三島発浜松行 ブルトレ9本確認、嗚呼
    11:06    
浜松 11:07 東海道本線 1分乗換、今と同じ
        各駅停車 まさかの浜松-米原各停3時間乗車
        1537M 今はなし、何度も確認
        米原行 浜松-大垣が多数、豊橋始発は半分程度
    14:26    
米原 14:28 東海道本線 2分乗換
        各駅停車 播州赤穂行き 18:37着 4時間乗車
        785T 米原-彦根6分乗車
        播州赤穂行  
    14:34    
彦根 14:49 東海道本線 15分乗換、新快速は全て彦根始発と断定
        新快速 彦根-姫路 新快速乗車時間
        3657M 昔:2時間36分 ※停車駅16
        姫路行 今:2時間22分  ※停車駅21
    17:25    
姫路 17:52 山陽本線 27分乗換
        各駅停車 8月より長い乗換時間
        1429M 当時も改札を出て姫路城を見たのだろうか?
        岡山行  
岡山 19:15   新幹線乗換、ご褒美は駅弁、今はコンビニ食

 

■おさらい

静岡-岡山 乗車時間  ※東京-静岡は、急行利用につき除外

199x年x月: 9時間20分 ※乗換45分 9:55発 19:15着 

2020年8月: 8時間47分 ※乗換70分 9:21発 18:08着  

 

30年を経て
 

ここまで見て頂きありがとうございます。

■乗車困難な東京始発早朝列車

復刻版を買って最初に確認したのは、もちろん急行東海号でしたが、次の瞬間、視線の先には、始発・早朝列車がありました。8月の品川-岡山も、東京始発に乗りたかったのですが、駅前に住んでいるわけでもなく、5時台は不可能、実際は品川6:19発に乗ったのですが、東京6:10発に乗る場合、自宅最寄駅発が4時台になるので、やめておきました。

 

しかし早朝一番列車が、品川4:35発であることは以前からインプットされた感覚があり、復刻版を見ると今と全く同じ時刻でありました。行先は当時沼津、今は熱海ですが、変わらない発車時刻に、JRに対する感謝の気持ちさえ芽生えてきました。 乗ったことがないな私が言うのも可笑しいですが。 

■小説で読んだ東京発大垣行夜行375M列車

当時の時刻表には、東京駅始発・発車時刻の上に入線時刻欄があり、二番列車5:46発静岡行(9:02着...)は、入線が1時間前の4:42、デジャブを感じ、頁下にある上り線に目を移すと、大垣発東京行き372M(今のムーンライトながら)の到着が4:42分とあり、折り返し列車であることが判明。 30年前このページを見て、ある種の感動と興奮を覚えたのは間違いないです。
大垣行きは375M、実際乗ったことがないのですが、小説で読んだのですぐ思い出しました。

■全滅した周遊券

今でもはっきりしないのが、何の切符を買ったかです。
青春18切符はこの頃も普通列車限定で、急行や新幹線を使う前提で買ったとは思えず、今度も微かな記憶を頼りに、最後の方ピンク特集にあるJR営業案内にて、フリーきっぷ・周遊券あたりを何度も目繰り返しました。

 

最初に目に入るはずの18切符が見当たらないので、いよいよ自分の記憶を疑い始めましたが、下のほうに目立たないよう数行程度ありました。 値段は11,000円、この切符を使うと運賃感覚が麻痺してきますが、売る方にとっては今すぐにでもやめたいのは、今も昔も変わらないようです。


話がそれてきましたが、当時私が買った切符は、福岡・唐津ミニ周遊券 都区内出発 学割16,200円のようです。他にも九州ワイド周遊券(22.900円)や九州北ワイド周遊券(20,100円)もありましたが、目的が九州観光ではなかったこと、それ以前にお金がなかった学生時代(もしくは高校生かも)なので、4,000円の差は今の感覚よりはるかに大きく、間違いないです。

■乗り鉄は思い込み?

振り返ると、今回の8月も岡山止まり、そして20年前も似たような感じで、岡山から先は新幹線課金、となると何も変わっていない、いや18切符を使ってない時点で、乗り鉄とは呼べなかったのでは?  と何だか微妙な気分になってきました。

毎度のことですが、先の見えないブログになってきましたので、そろそろ締めます。

今回調べて、本当に乗ったか疑わしいのが、浜松-米原各停3時間乗車です、このお陰で乗換が5回、彦根は6分乗車なので実質4回と、今の時刻表では絶対ありえないダイヤです。

他に選択肢がなかった、もしくは何も考えていなかったです。
8月に、普通、新快速、普通と2回乗換で乗車しましたが、あの区間を各停で過ごすなど正気の沙汰ではないです。
だからなくりました。

すいません。
今度こそ、最後にします。


米原-姫路は同じ新快速、さらっとまとめたつもりですが、停車駅が16から21と5駅も増えたにも関わらず、14分短縮されたのは、やはり最高時速130kmの車両、30年間の技術の進歩、そして私鉄との競合の結果と言えます。
 

最後まで本当にありがとうございました。

この復刻版に改めて感謝します。