面影橋停留場 (面影橋駅)【東京都】(都電荒川線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
東京都新宿区北部の、豊島区との境界をなす神田川のほとりに広がる住宅街に位置する路面電車・都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】の電停・駅で、駅のすぐ北の神田川には、太田道灌の逸話にある山吹の里の地とされ、江戸時代・明治時代には名所のひとつであった(Wikipediaより)、駅名の由来となった面影橋が架けられている、
面影橋停留場 (おもかげばしていりゅうじょう。Omokagebashi Station) です。
 
 
電停名 (駅名)
面影橋停留場 (SA 29)
(※) 記事内では「面影橋駅」「面影橋電停」と表記する場合があります。
 
所在地
東京都新宿区
 
乗車可能路線
東京都交通局:都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】 
 
隣の停留場 (電停・駅)
三ノ輪橋方……学習院下停留場 
早稲田方………早稲田停留場 (2020年9月25日UP予定)
 
訪問・撮影時
2019年11月
 
 

早稲田方面ホームの出入口です。東を望む。後方(西)には三ノ輪橋方面ホームがあります。
面影橋駅ですが、東西方向に延びる新目白通り(都道8号線)の中央分離帯に相当する位置に敷設されている専用軌道区間上に設置されています。
早稲田方面ホームと三ノ輪橋方面ホームの間には、南北方向に延びる道路との面影橋交差点がありますが、踏切ではなく交通信号で制御されています。左側には神田川が並行して流れており、写真左手には駅名の由来となった「面影橋」が架けられています。
ちなみに面影橋駅の出入口は早稲田方面ホーム、三ノ輪橋方面ホームとも交差点に面した1ヶ所のみで、出入口は段差のないスロープ状になっていて、バリアフリーに対応しています。
尚、面影橋駅に駅舎・改札口はありません。トイレもありませんのでご注意下さい。
そして駅前広場はありません。駅近くにバス路線は通っていません。
 
駅東側ですが、住宅街になっていて商店は少ないです。
新目白通り沿いにはマンションやビルが立ち並んでいますが、脇道にそれると一戸建て住宅も見られます。
そして、約150m先の右側(南)には日本庭園主体の「甘泉園公園」があります。
その南側には水稲荷神社があります。
 
 

こちらは三ノ輪橋方面ホームの出入口です。
早稲田方面ホームより西を望む。後方(東)には早稲田方面ホームがあります。
右側には神田川が並行していて、写真右手には「面影橋」があります。
 
駅西側ですが、新目白通り沿いにはマンションが立ち並んでいますが、やはり商店は少ないです。
マンション群の裏手(南側)には一戸建て主体の住宅街が広がっています。
そして新目白通りを約300m西へ進むと明治通りとの高戸橋交差点に差し掛かります。
交差点手前で都電は右へカーブして明治通り東側を北上し、学習院下駅を目指します。
 
 

駅前(北側)の様子です。
手前に面影橋交差点があり、都電荒川線が左右方向に横切っています。
左に三ノ輪橋方面ホーム、右に早稲田方面ホームがあります。
交差点のすぐ先で神田川を渡りますが、この橋の名称が「面影橋」です。
面影橋駅は新宿区にありますが、神田川の対岸は豊島区になり、戸建住宅主体の住宅街が広がっています。
「面影橋」を渡ってすぐ先の右手にはかつて電気機器メーカー「オリジン(旧・オリジン電気)」の本社工場がありました。工場跡地にはマンションが建設される予定です。
そして橋のすぐ先、工場跡の前には太田道灌ゆかりの山吹の里(山吹之里)の石碑があります。
 
 

神田川です。東を望む。右側に面影橋駅があります。

周辺は桜の名所で、川岸には桜の木が多数植えられています。

春は桜の花が綺麗に咲き誇り、多くの見物客が訪れます。

 

 

駅前(南側)の様子です。
手前に面影橋交差点があり、都電荒川線が左右方向に横切っています。
左に早稲田方面ホーム、右に三ノ輪橋方面ホームがあります。
交差点のすぐ後方には「面影橋」が架かっています。
駅南側には住宅街が広がっていて、一戸建て住宅の割合が高いです。
また、約100m先の右手には徳川将軍家の祈祷所として栄えた寺院「亮朝院 (りょうちょういん。通称:高田の七面堂)」があります。
そして亮朝院の山門前で左折して道なりに右へ曲がると左手に新宿区立戸塚第一小学校・幼稚園があります(駅から約230m南)。
 
 

早稲田方面ホームに設置されている駅名標です。
時刻表、路線図、周辺地図、運賃表と一体になっています。
各所には「都電荒川線」より「東京さくらトラム」の方が先に書かれています。
現在の都電の運賃は一律大人170円 (IC 168円) 、小人80円 (IC 84円) です。隣の早稲田駅までも大人170円なので、こちらの早稲田方面ホームからわざわざ早稲田行きに乗る人は私のような趣味目的以外ではほぼゼロだと思われます(早稲田駅まで約500mと近く、電車が発車した直後ですと歩いた方が早い場合も)。
また、駅ナンバリングも併記されています (SA 29)。
ナンバリングの英文字も「東京さくらトラム」の「さ (SA)」となっています。
ちなみに都電荒川線で駅ナンバリングが導入されたのは2017年と、都内の路線では相当遅い方です。
そして、「東京さくらトラム」の愛称は浸透しているのでしょうか? 
 
 

面影橋駅は相対式ホーム2面2線の構造で(実際は相対していませんが…)、概ね西北西方向~東南東方向にホームが設置されています。
早稲田方面ホームと三ノ輪橋方面ホームは千鳥状に設置されていますが、これは都電の駅ではよく見られる構造です。
写真は早稲田方面ホームです。三ノ輪橋方面ホームは写真奥、面影橋交差点の向こう側にあります。ちなみに番線は設定されていません。
ホーム有効長は1両分で、ホーム幅はとても狭く、何とか車いすが通れる程度です。ゆえに転落防止用の固定柵は設置されていません。
上屋はホーム全体に設置されていますが、写真前方、出入口のスロープ部にはありませんので要注意です。
そして、ホームの早稲田方(手前側)には2名分のベンチがあります。
早稲田方面ホームの出入口は前述の通り、三ノ輪橋寄り(前方)の1ヶ所のみで、面影橋交差点に面するスロープの出入口です。
写真は三ノ輪橋方(西)を望む。
 
 

こちらは三ノ輪橋方面ホームです。早稲田方(西)を望む。
前方に位置する面影橋交差点の反対側に早稲田方面ホームがあります。
三ノ輪橋方面ホームも有効長は1両分で、ホーム幅は早稲田方面ホームと同じく狭いです。転落防止用の固定柵は存在しません。
上屋はホーム全体を覆っています。写真前方、出入口のスロープ部には屋根がありません。
三ノ輪橋寄り(手前側)には2名分のベンチが設置されています。
そして早稲田方の端(前方)には、唯一の出入口となる面影橋交差点に面したスロープ出入口が設置されています。
 
 

三ノ輪橋方面ホームより早稲田方面ホーム(東側)を望む。
後方には三ノ輪橋方面ホームがあり、手前はスロープ出入口です。
面影橋交差点の先(写真奥)には早稲田方面ホームがあります。
そして、面影橋交差点の北側(写真左)には「面影橋」が見えます。
 
 

三ノ輪橋方面ホームより三ノ輪橋方を望む。線路両側を並行する道路は新目白通りです。
この先、右側を流れる神田川と左側のマンション群に挟まれた新目白通りの中央を西北西へ走り、やがて差し掛かる高戸橋交差点の手前で右へ急カーブして新目白通りを離れ、進路を北北東へ変えると神田川を渡って豊島区に入ります。その後は左側に明治通り(地下を東京メトロ副都心線が走行)が並行するようになり、住宅街の中を走ると程なくして学習院下駅へと至ります。副都心線には駅がありません(副都心線との乗換は、その次の鬼子母神前駅~雑司が谷駅で)。
 
 

早稲田方面ホームより早稲田方を望む。
線路両側を並行する道路は新目白通りです。また、左側には神田川が流れています。
この先、新目白通りの中央を東南東へ走り、早稲田通り方面へ南下する都道25号との交差点を過ぎてから右へカーブすると、程なくして終着駅である早稲田駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が面影橋電停で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅は新目白通りの中央部に設けられていて、一般的な路面電車の電停のスタイルと言えます。駅前は神田川の谷に広がる住宅街となっていて商店は少ないです。その神田川には面影橋が架かっていますが、かつての名所と言うものの何の変哲もない橋ですw しかし橋から見る神田川両岸には桜の木がズラリと並んでおり、春には桜の名所・花見の名所として多くの人が訪れるのでしょうね。
 
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗車して大塚駅で下車。駅前に発着する都電荒川線の早稲田行きに乗車して当電停下車です。あるいは新宿三丁目駅から東京メトロ副都心線(各停)に乗り雑司が谷駅まで行き、隣接する鬼子母神前駅から都電荒川線の早稲田行きに乗車して当駅下車です。副都心線ご利用の場合は西早稲田駅で下車の上、北端の1番出入口から徒歩でも到達可能です(約700m、徒歩約12分)。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅または東京駅へ。山手線(品川乗換の場合は外回り、東京乗換の場合は内回り)に乗り換えて大塚駅で下車。以降は上記のルートで到達できます。もしくは品川駅or東京駅から山手線で有楽町駅まで行き、有楽町線の和光市方面電車に乗り換えて東池袋駅下車、さらに隣接する東池袋四丁目駅で都電荒川線の早稲田行きに乗り継いで当駅下車です。さらに品川下車の場合は山手線外回りに乗り継いで渋谷駅で下車、副都心線(各停)に乗り換えて雑司が谷駅まで行き、さらに隣接する鬼子母神前駅から都電荒川線の早稲田行きに乗車して当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる飲食店は全くありません。最寄りのコンビニは都電に沿って約260m東、新目白通り北側にある「セブンイレブン」で、その手前にスーパー「まいばすけっと」があります。最寄りの飲食店は南へ約500m、早稲田通り沿いにある「ココイチ」になります。必ず事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。都電荒川線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は面影橋電停でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東京都交通局のHP、東京都建設局のHP、東京都都市整備局のHP、Google地図、Wikipedia)