民鉄の覇者 東京急行電鉄 59、東急フライヤーズから東映フライヤーズへ | 犬と楽器と鉄道模型

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犬(秋田犬)と景色と鉄道模型だったのですが、景色は現在親の面倒を観ている為、出かけられないので、犬と楽器(エレクトーン)と鉄道模型+et ceteraに変更いたしました。宜しくお願いします。

大川を別室へ呼んだ五島は直ぐに話し出した。

「野球事業は駄目だ!
あれは全く儲かる所が無い。

野球クラブのままであれば良かったろう。
じゃが、プロ野球となると・・・」


大川は五島の側近ナンバーワンである。
五島の考えは理解している。
だか、敢えて言った。


「会長!
仰る通りです。

しかしながら、野球事業は日本では始まったばかりです。
御判断は今しばらく様子見をお願い致したく・・・」


「俺も色々と考えた。
じゃが、何一つ妙案が浮かばなかった。

それとも何か?
君に妙案でもあるのかな?」


「ありませぬ!」

「ハハハッ
じゃろう?

ならば引くなら今しかない。
このプロ野球、球団経営はグズグズしていると赤字が雪だるま式に増えていくぞ!」


「はい。
このままでは仰る通りになりましょう。

しかし、続けている内に活路も見いだせると・・・」


「ならば、プロ野球も大川君に任せるか?
東映の傘下として」


「え゛!
東映はプロ野球を傘下に出来る程の規模ではありません」


「この際、規模云々は関係ない。
君がそこまで言うならば・・・

思う存分やってみなさい」



大川は東映に続き、プロ野球の再建をもさせられる事になった。

これは、初代パシフィック・リーグ会長職と言う地位にあった事が大きい。
その職に就いていて球団身売り等、面目が立たない。

しかし、そんなメンツより大川はプロ野球というスポーツが大好きだったのである。