■駅舎
久大本線の豊後中村(ぶんごなかむら)駅は、大分県玖珠郡九重町にあり、日本に2駅しかない茅葺き屋根の駅舎として知られています。
 
もうひとつは茅葺き屋根の駅舎は、福島県(会津鉄道の湯野上温泉駅)にあります。
 

 
茅葺き屋根の駅舎というと、かなり古いのではと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、湯野上温泉駅で1987(昭和62)年、豊後中村駅に至っては2010(平成22)年の建築になります🙄
 
九重町観光協会や活性化交流センターが、駅の左半分に入居しています。
 
 
有名な観光としては九重"夢"大吊橋があり、駅前からコミュニティバスで行くことができます。
それにしても、駅に常に人がいて、地域の交流拠点になるのは良いことですね🙌
 
 
■待合室
駅舎に入ると、
右手にきっぷうりばがあります。
 
 
きっぷうりばの方に伺ったところ、この駅はJR九州が九重町役場に委託している委託駅とのことで、役場がJRのOBの方を雇っているのだそう。
 
 
「委託駅の中でも一番下のランクなんですよ」なんて自虐コメントをいただきました😅
 
でもお花が生けてあったり、温かみがありますね🌼
 
 
■改札口
引き戸を開けてホームに入ります
改札らしきものは見当たりませんね😢
 
 
植木に囲まれた、数段の階段を上がると由布院・大分方面のホームになります。
 
 
手書きの乗り場案内にも、ハングルとローマ字表記があるのが、外国人観光客が多いこの沿線らしいです。
 
 
■ホーム
ホームに上がり、由布院・大分方面を眺めます。
 
向かい側は日田・久留米方面のホームです。
そちらは元々は島式ホームだったようですが、外側の線路が外され、今では2面2線になっています。
特急「ゆふいんの森」号が通過してしまいますが、特急「ゆふ」の停車駅になっており、ホームがかさ上げされています。
 
 

由布院・大分方面をズームしてみると、、
駅のすぐ先で線路が途切れていて工事中のようです!?🚧
 
 
これは、2020年7月豪雨で、この先の野上川に架かる橋梁が流失してしまったからです😭
人吉市などの球磨川流域には壊滅的な被害をもたらした2020年7月豪雨ですが、ここ久大本線にも大きな被害がありました。
 
久大本線は、現在でも豊後森駅~由布院駅~庄内駅の間で不通となっていて、代行バスが運行されています。
 
 
気を取り直して、日田・久留米方面のホームへ向かいます。
 
跨線橋を渡らなくてはなりませんので、お年寄りには厳しいですね💦
 
 
超高齢化が進む、今後の公共交通のあり方として、どの鉄道会社でもそうですが、特にローカル地区においては、検討をお願いしたいところです🙏
そうでないと、ますます鉄道離れが進んでしまいます。
 
 
跨線橋の上から日田・久留米方面を眺めます。
こちらは見える範囲に大きな被害はなさそうですが、いつの日か信号機が「赤」から「青」に変わることを願います。
 
 
 
■駅名標
駅名標はJR九州オリジナルのイラスト入りデザイン。
何のイラストかわからないのが残念です。

駅名標の裏面にでも、イラストの解説を付けてくれたら良いと思うのは私だけでしょうか?
 
 

■ホームから見る駅舎
ホーム側から見る駅舎も手抜きなしです。
植木の手入れがしっかりされているのが印象的です。
 
 
いつの日か、列車を降りてこんな光景で下車してみたいものです。
 
 
次回は、「久大本線の橋梁流失現場の現状」をお伝えさせていただきます👋