ホームに面した側へ移動して車内を垣間見ることとしました。

下関・出雲市寄りの1号車はグリーン車で、運転席の背後はグリーン客専用ラウンジがあります。


「ファーストシート」称する客席は1人掛けボックスシートで、20系客車の1人用個室「ルーメット」のように背もたれが倒れてベッドになります。

星をかたどったテーブルライトが備わります。

2号車は女性専用かつ車内に乗客が残っていたため撮影を控えましたので、パンフレットの平面図で失礼します。
後述する3号車と5号車を折衷した車内レイアウトですが、リクライニングシートは通路を挟んで互い違いの配置となっています。


3号車はリクライニングシートの開放室と4人用セミコンパートメント「ファミリーキャビン」が備わりますが、後者はホームに面した側が通路かつ扉が閉じていたので様子を窺うことはできませんでした。


下関・出雲市寄りには「明星」と命名されたラウンジスペースも備わります。


4号車は1両丸ごとフリースペースで、「遊星」と命名されています。


車両中央部は小上がり席となっています。

京都・大阪寄りはボックス席で、設置されたテーブルはチェスや将棋の盤面として使えるよう工夫されています。

「ソーシャルディスタンス」とやらで息苦しく気が滅入るような状況が未だ続きますが、テーブル中央に置かれたこのパネルに遊び心を感じました。

壁面にはEF58やモハ52、153系などの側面図が描かれ、100系新幹線X編成の食堂車を思わせます。

5号車は「クシェット」すなわち簡易寝台です。

ブルートレインの「2段ハネ」そのものですがノビノビ座席扱いで寝台料金はかかりません。

京都・大阪寄り先頭車の6号車は「プレミアルーム」と命名された個室ですが、やはり座席(グリーン車)扱いです。


平面図を見るとV字形の通路を挟んで台形の部屋という、今までにないレイアウトです。