東北本線・一ノ関~盛岡でE655系「なごみ」運行 お召し列車用の電車に沿線住民招待



JR東日本の盛岡支社は10月11日、東北本線・一ノ関~盛岡間(岩手県)の開業130周年と大型観光キャンペーン開幕半年前を記念し、同社のハイグレード車両E655系電車「和(なごみ)」の特別運行を実施する。乗客として沿線9市町の在住者を招待する。

E655系「和(なごみ)」。今回の特別運行では特別車両を外した5両編成で運行される。【画像:JR東日本】

運行区間と時刻は、一ノ関12時13分発→北上13時01分着・13時34分発→盛岡14時43分着。一ノ関~北上間は一関市・平泉町・奥州市・金ケ崎町・北上市の各市町在住者、北上→盛岡間では花巻市・紫波町・矢巾町・盛岡市の各市町在住者を、それぞれ乗客として招待する。

招待は代表者と同行者の2人1組単位とし、合計60組120人を招待。代表者1人が対象の市町に住んでいて18歳以上であることが条件。同行者の居住地や年齢は問われない。申込方法は各市町のウェブサイトなどで案内している。一関市の場合、9組18人を募集。申込方法はハガキによる郵送で、9月28日到着分まで受け付ける。応募者多数の場合は抽選。

E655系「和」は2007年に製造された6両編成の電車。老朽化したお召し列車用の客車(1号編成)の置き換えを目的に製造された。1号編成と異なり、一般の列車での使用も想定して開発され、グリーン車5両と皇族・国賓が利用する特別車両1両で構成される。

一般の団体列車として運転する場合は特別車両を外したグリーン車5両編成で運転され、今回の特別運行も特別車両を外した5両編成になる。ただし皇族が乗車する場合でも特別車両を連結しない5両編成で運転されることがあり、その場合は皇族がグリーン車に乗車する。