JRバス東北『松島お散歩号』に乗りました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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お久しぶりです。

あまり遠出ができず、もやもやしていた中で見つけたのが2017年から運行しているJRバス東北の定期観光バスです。

前々から乗ってみたいとは思っていましたが、この夏限定で2階建てバスで運用に入ることから狙って乗ってみました。

 

出発は仙台駅東口から。

午前中は『仙台お散歩号』として仙台市内を巡り、午後はこの『松島お散歩号』として松島へ向かいます。

 

2階建てバスは近年だと外国製の新車導入が相次いでいますが、この車両はJRバス関東から期間限定で借りているものです。

 

乗車前には検温と手指のアルコール消毒、マスクの着用をお願いされました。

 

発車オーライネットから1時間前に予約し、最前列を確保しました。

元々は夜行用ということもあって、リクライニングが結構倒れるのは良いのですが、前面にはスモークが貼られ景色はちょっと見にくいです。

 

私も含めて乗客は8名、時間通り13時半に出発です。

普段見ている光景を高いところから見れるのはなかなか面白いです。

 

バスガイドさんから自己紹介があり、まだ入社して日が浅いため初々しい喋り口調でした。

 

東口を出発して5分、最初にプロ野球球団『楽天イーグルス』の本拠地『楽天生命パーク宮城』を通過します。

仙台市民からすればいつもの光景ですが、声が上がったのは旧仙台ハイランドから持ってきた観覧車が見えたときでした。

 

地下鉄東西線に沿うように卸町、六丁の目、国道4号線を交差します。

六丁の目交差点が東北で最も車線数が多い交差点として紹介されていたのが意外でした。

 

仙台東ICから仙台東部道路に乗り、三陸道の松島海岸ICで降ります。

 

仙台駅から40分ほど、最初のスポット『西行戻しの松公園』に到着。

高台のここからは日本三景の一つである松島の景色を一望できます。

車で松島を訪れる人にとっては恒例の観光スポットですが、電車で訪れると来れない所なので、観光バスならではの経由地です。

カフェもありますが、滞在時間は20分なので出発なので見たらすぐに戻ったほうが良いでしょう。

 

駐車場に停まると2階建てバスの存在感は絶大です。

 

改めてバスを見てみるとJRバス東北ロゴに変更はされているもののデカデカと『青春ecoDream』と表示されています。

車番はD654-08501、2008年式の三菱エアロキングでJRバス関東の東京支店に元々配置されていました。

 

1階席は8席ありますが、バスガイドさんや荷物置きに使っているので、乗客は2階に乗ります。

 

階段は結構急なので注意が必要です。

左側にトイレがありますが使用禁止になっています。

 

2階席は42席ありますが、密になるのを避けるため最大21名しか乗せないよう調整しているようです。

 

このエアロキングは2階部分にワイパーが無いので足元は少し広めです。

レイアウトは4列シートでコンセントは2席に1つ、車内Wi-Fiが完備されています。

 

西行戻しの松公園から10分、観瀾亭に到着です。

観瀾亭は豊臣秀吉の伏見桃山城にあった茶室を伊達政宗が貰い受けたものと言われ、歴代の仙台藩主がお休み処として使っていました。

 

ツアー料金に含まれている抹茶とお菓子を頂きます。

 

のんびりと松島湾の景色を眺めます。

乗車日は非常に暑いでしたが、この場所は日陰になっていて、涼しい風が吹いていました。

 

自由時間は90分、遊覧船にも乗れますが、私は瑞巌寺を巡ります。

 

瑞巌寺まで続く松林は津波によって一部が枯れてしまいましたが、まばらにですが残っています。

 

瑞巌寺は正式名称を『松島青龍山瑞巌円福禅寺』といい、臨済宗妙心寺派に属する禅宗寺院です。

平安時代の創建と言われていますが、戦国時代に伊達政宗公が神社仏閣の復興を行ったことから政宗公と縁の深い場所です。

 

中は撮影禁止ですが、唯一石庭は撮影できます。

京都チック…というのは言いすぎですが、東北では中々こういう景色が見れないので貴重です。

 

他にも博物館青龍殿があり当時の鐘や伊達政宗公の木像が展示されています。

 

瑞巌寺の拝観料、Suicaで購入できるので便利です。

 

807年に坂上田村麻呂の奥州遠征の際、毘沙門堂を建立したのが始まりとされるのが五大堂です。

松島ではその景観の1つに溶け込んでいます。

『すかし橋』という小さな橋を渡るのですが足場が小さくて、足を踏み外すと海に落ちるとまでは言いませんが、大変なことになるでしょう。

 

福浦島を結ぶ252mの福浦橋は別名『出会い橋』とも呼ばれ、島は特に何があるという訳ではありませんが、景勝地として中心的な場所です。

通行料も掛かるし、そういう相手もいないので見るだけです(笑)

 

バスは松島センチュリーホテル前の駐車場に待機しています。

1台しか駐車していませんでしたが、複数台駐車していても存在感があるので間違うことはないです。

 

最後に立ち寄ったのは仙台東IC近くの鶴代町にある鐘崎の笹かま館です。

仙台名物の笹かまぼこに焦点を当てて、工場見学や焼き立ての蒲鉾が食べられますのが、20分滞在で夕方なのでお土産購入で終わってしまうと思います。

 

お土産は別の場所で買おうと思っている人は隣にある『七夕ミュージアム』を見ると良いでしょう。

仙台七夕は毎年8月6日から8日までの3日間行われるのですが、ここでは常に歴代の仙台七夕飾りを見れるので少しでも雰囲気を味わうことができます。

 

 

ということで、17時半頃に仙台駅東口へ戻りました。

 

4時間コースなのでいずれも駆け足での観光となってしまうところは仕方ない所ですが、仙石線でも行ける松島をバスらしく周遊しているなと感じました。

特に西行戻しの松公園は高台なので車じゃないと簡単に行けないのでバスらしさが出ていたと思います。

しいて言えば、道中バスガイドさんの車窓案内はありましたが、瑞巌寺や五大堂はガイドが無いと何が良い所なのかよく分からないかもしれません。


日本三景を見てみたいけどサクッと楽に回りたい、夕方の新幹線まで時間が余りそう、みたいな人にはこのコースは良いと思います。

 

 

(久しぶりに記事を書いたので書き方を忘れつつあり、少しずつ更新することは感覚を鈍らせないためにも必要だと感じました。)