7月23日の利用開始初日から続けてきた『HOKKAIDO LOVE!6日間パス』(1枚目)の乗り鉄旅ですが、その行程を紹介するのは今回が本当に最終回です。もう9月も中旬に差し掛かっているのに、相変わらずじれったくて申し訳ありません。

 

7月の4連休も終わり、27日月曜日からはフツーに仕事だったのですが、6日間パスの有効期間はこの日も含めてあと2日残っていました。

しかし休み明けでありながらウマい具合に仕事を早く切り上げる事ができたので、ソレをいい事に再び『北の大地…』収集旅に出掛けてしまったのであります。いずれも『一日散歩きっぷ』で廻れるエリアなのですが、6日間パスの有効活用という事で。

今回はオマケ的な記事になりますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

 

そんなワケで、仕事先から程近いJR琴似駅に来ました。仕事グルマは近くのコインパーキングに駐車の上で。

 

 

 

琴似駅からとりあえず乗ったのは、14:43発江別行普通193M。

ほしみ駅始発のこの列車は2編成しかないアルミ製735系(札サウA-102編成、☆クハ735-202)3連による運用。

尚、今回の記事は普通列車に使用される固定編成電車は編成番号と乗車車両のみ表記し、各車両の車号は省略させて頂きます。

 

 

 

14:49、札幌駅9番線に到着。私はここで下車します。

 

 

 

ホームから階段を下りると、北側突き当りの壁には(株)カーベルの『日本ナンバープロジェクト』の広告が掲出されていました(札幌駅は既に掲出終了)。

コロナ禍のさなか、いわゆる自粛警察による『他県ナンバー狩り』が一時期問題になりましたが、その事について一石を投じる意見広告でした。北海道は都道府県単位としては一つの自治体ですが、何といっても面積が広くて幾つかの県を合わせたようなモノなので、札幌から他の地区へ遊びに行ったりしたクルマが被害に遭うという事も多々あったようです。

まぁ、何も迷惑行為をしていないのに嫌がらせとかをするのは以ての外ですが、他県ナンバーの分際で運転や行動に関してマナーがなっていない輩がいるというのも事実。

都道府県を跨ぐ移動に関してはきちんと感染予防対策を取り、マナーを守って行動する限りでは何も問題ないと思いますが、一時期溢れていた中国人観光客みたく、ヨソ者が我が物顔で行動されるのは本来の住民にとっては面白くありませんからね。この事はドライバーだけでなく乗り鉄や撮り鉄にも同じ事が言えます。「来てやったんだゼ!!」なんて振る舞いは言語道断ですゾ!

 

 

 

札幌駅からは15:34発の18D特急北斗18号で東室蘭まで向かいます。

4連休初日に買えなかった室蘭駅の『北の大地…』を購入するためです。

 

 

 

北斗18号の編成は下記の通り。

①(G)キロ261-1115 ②(指)キハ260-1115 ③(指)キハ260-1329 ④(指)キハ260-1326 ⑤(指)キハ260-1403 ⑥(自)キハ260-1213 ⑦(自)キハ261-1213☆ (全車函ハコ

 

 

 

上の編成写真を撮りに5番線ホーム側へ出たのですが、そこに通じるエスカレーターの壁には京成スカイライナーの広告が。

このスカイライナーAE形の車両やロゴのデザインを担当された山本寛斎氏が7月21日に亡くなられたという訃報が入ったのがこの日の事でした。ファッションだけにとどまらず、あらゆるジャンルで日本のデザイン界を牽引された方でした。ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

入線直後の7号車自由席車内。後期製造なので、当初からグレードアップ指定席仕様となっています。

昼間の列車なので、乗客は少なめで1つおきに窓側席が埋まるといった程度でした。

 

 

 

 北斗用車両なので、テーブルにはやはりウポポイの宣伝ステッカーが。なお、最寄り駅である白老も『北の大地…』の発売箇所ですが、お盆休み中に虎杖浜に所用があって行ったついでに購入しました。

 

 

 

17:07、東室蘭駅に到着。

 

 

 

 室蘭へは17:12発の普通442Dに乗り換えます。車両はキハ40 1703+キハ40 1706☆の2連(いずれも札トマ)。

 

 

 

 17:24、室蘭駅に到着。

 

 

 

窓口営業は17:30までなので何とかセーフ。

『北の大地の入場券』を購入、先日のリベンジを果たしました。図柄は母恋駅に入線する785系です。

 

 

 

『北の大地…』を購入後はトンボ返り。

2番線に停車中のキハ40 1785(札トマ)単行による東室蘭行普通4465Dに乗車します。

帰宅時間帯なので乗客は多め。

 

 

 

 17:53に東室蘭に到着後は18:04発の苫小牧行普通443Dに乗り換え、登別へ向かいます。

車両は、かつて学園都市線で活躍していた51形客車改造気動車『PDC』ことキハ143形の2連(キハ143-104+キハ143-154☆  いずれも札トマ)。

711系電車と入れ替わりに入ってきたこの車両ですが、元の車両自体製造から40年前後経過しているため、キハ40ともども去就が気になります。電気式気動車H100が苫小牧にも入るようですし、電化設備を活用するために733系の2両編成版を投入して置き換える可能性もあります。

 

 

 

 やはり帰宅時間帯なので車内は混雑していましたが、4人掛けBOX席に1人だけという区画があったので相席させてもらうも、先客の若いサラリーマン風の男はマスクナシ…。道理で誰も座らないワケでして。幌別で彼が降りるや即、窓を開けて換気してやりましたわ!一応冷房付ではあるものの、気温があまり高くないからか空調が稼働していないにも関わらず二重窓の内窓は閉まっているため、車内の空気もどことなく淀んだ感じ。

幌別からは中高一貫校である登別明日(あしび)中等教育学校の生徒が多数乗車し、マスクナシ男と入れ替わりに2人の女子生徒が私のBOX席に座ってきました。

 

18:26、登別駅に到着します。

 

 

 

 みどりの窓口の営業時間は18:45まで。改札口を抜けて『北の大地の入場券』を購入します。

図柄は日本製紙白老工場(北吉原駅付近)をバックに走行するキハ261系。あくまでも裏面の地図に入っている区間で写真を選定しているため、登別市内からは外れています。

 

 

 

 登別駅は国鉄時代からの旧来の駅舎が健在で、『いい湯だな』にも歌われた国内有数の温泉地の玄関に相応しいたたずまい。

 

 

 

室蘭のご当地グルメといえば室蘭やきとりですが、その盟主ともいえるお店が『やきとり一平』。

一応登別にも店舗を構えているため(駅から徒歩5分程度の距離)、札幌へ戻る列車の中で食べようと東室蘭駅から443Dに乗車する前にテイクアウトの注文を入れておき、『北の大地…』購入後に急いで取りに行きました。

 

 

 

登別からは初日にも乗車した1011M特急すずらん11号で札幌へ戻ります。

 

 

 

今回は念願の785系に当たりました!

JR北海道としては初の新系列特急型電車である同系も今年で運用開始から30年を迎えましたが、北海道で初めて130㎞/h営業運転を行った車両という事もあってデビュー当時は大いに話題になったモノです。

コレにより、6日間においてJR北海道の定期特急列車に使われる全ての車両系列に乗車した事になります!

【札サウ 785系NE-502編成】 室蘭←①(自)クモハ785-104 ②(自)クハ784-4 ③(指)クモハ785-102 ④(指・uシート)モハ785-502 ⑤(自)クハ784-2☆→札幌

 

 

 

基本的にすずらん号はすいている列車。

今や2編成が残るのみとなった785系ですが、車内は大幅なリニューアルを施しているため789系と比較しても全く遜色はありません。

 

 

 

一平の室蘭やきとりを車内で頂きます。1人でコレだけの量は流石に食べ過ぎですよね…(汗)

 

 

 

『鉄道唱歌』の電子音チャイムが鳴り響き、終着駅の到着を告げます。

 

 

 

20:04、札幌駅4番線に到着。

 

 

 

その3分後、隣の3番線から発車する江別発小樽行普通264Mに乗車し、琴似に戻ってこの日の旅は終了。

車両は721系6連(札サウ F-3+F-5001→小樽 クハ721-5002☆)なので先頭車に空席を見つけ座る事ができました。

 

 

 

そして…翌28日は6日間パスの有効最終日。この日も仕事を早く切り上げ、再び琴似駅から15:32発の普通220Mに乗車し、終着の小樽駅まで来ました。まるまる6日間使用できたのは今回が最初で最後でしょうね。

車両は733系3連のB-119編成(クハ733-219☆)。

 

 

 

小樽駅の『北の大地の入場券』は山線区間のそれを収集する時でも良いかな…と思っていたのですが、結局今回の6日間パスの収集旅で購入しちゃいました。

図柄は小樽築港~朝里の石狩湾沿いを走行する721系快速エアポート用編成。

 

 

 

小樽駅から折返し乗車するのは千歳行普通1780M。先程の220Mの733系がそのまま折り返す運用で、今回は先頭のクハ733-119のほうに乗車しました。コレに乗って手稲駅に向かいます。

 

 

 

列車は晴天の石狩湾沿いを快走。

 

 

 

えっ?もう手稲!?まだ海辺を走っていますゾ!

 

 

 

実は、自動放送及び連動するLEDの車内表示装置に何らかのエラーが生じ、本来の案内や表示される駅がズレていたのでした。それは朝里駅付近で解消されましたが。

手稲駅には16:46に到着。長らく、札幌駅に次いで道内第2位の乗降客数を誇っておりましたが、2016年以降は外国人観光客の急増により新千歳空港駅が手稲駅を抜いて2位に浮上しています。しかしコロナ禍で空港利用客が急減したため、その座は再び逆転しそうです。

 

 

 

当駅は『ご当地入場券』の発売はありませんでしたが、『北の大地の入場券』の発売駅となりました。

駅員さん(たぶん女性)の手作りPOPが可愛いですね(^^)

図柄は当駅に接続する札幌運転所(但し最寄り駅は隣の稲穂)。

 

 

 

次は札幌駅に向かいます。

先発の3940M快速エアポート172号への乗車も間に合うのですが、特に急いでいるワケでもないので当駅始発の16:57発江別行普通227Mに乗車します。手稲駅のホームは6両編成分の長さしかないため、停車中に車両の顔を撮る事はできませんでした。

 

 

 

この列車、721系快速エアポート用F-3101+F-3201編成(札サウ)が充当されており、せっかくなのでuシート車両(サハ721-3201☆※普通列車に付き料金不要!)に乗車しました。

改造uシート車両のためデッキ仕切りは元の両開き引き戸で、座席は赤と青のリクライニングシート。

 

 

 

17:13、札幌駅に到着。

 

 

 

札幌駅からはキハ183系の17:30発網走行73D特急オホーツク3号に乗車して砂川駅まで向かいます。

岩見沢駅以北の函館本線は普通列車の本数が少ないので、特急で廻ったほうが手っ取り早いというワケでして。

編成表は下記の通り。今回は全車機関換装車でした。

①(指)キハ183-9561☆ ②(G)キロ182-7553 ③(指/自)キハ182-7558 ④(自)キハ183-8563

 

 

 

この列車、札幌~旭川の電車特急を補完する役目もあるため、自由席は大変混雑するのですが指定席に至ってはガラ空き。

 

 

 

6日間パスの特急乗車は大半が自由席で、指定券発行回数があと1回残っていたため、最後は最前列展望席の17番A席を取らせて頂きました!朝に出発する1号の展望席は休日を中心に大抵1ケ月前の10時ジャストで予約が埋まってしまいますが、夜に向かって走る事になる3号はこのように空いているのも珍しくありません。

 

 

 

今乗っているキハ183系のねぐらである苗穂運転所にはリゾート列車の後継として製作されたキハ261系5000番台の『はまなす編成』が留置されていました。私が実車を見たのはコレが初めて。

10月にツアー列車でデビューした後、道内各方面の定期特急列車に特別に充当される事が決まっていますが、キハ261系が初めて定期列車に入る事となる石北本線系統の特急はかなりの人気集中が予想されます。もちろん私も狙っていますが…(^_^;)

 

 

 

このオホーツク3号ですが、札幌駅を1分前に発車しているキハ283系の5009D特急おおぞら11号に追い付き、並走どころか最終的には白石駅を過ぎた辺りで抜き去ってしまうのです。全体的な性能はキハ283系のほうが圧倒的上のハズなのですが?(※最高速度はキハ183系が120㎞/hなのに対し、キハ283系は車両への負担を抑えるため110㎞/hに低下)千歳線では快速エアポートなどの先行列車に時刻が接近しているワケでもないのですが、夕方の帰宅ラッシュに合わせてダイヤに余裕を持たせているのでしょうか?

 

 

 

江別駅を通過。先程手稲→札幌で乗車した227Mの車両が停車していました。折返し17:46発の手稲行246Mに充当されるのでしょうか。

当駅も『北の大地…』発売箇所ですが、今回の6日間パスの旅での購入は見送り、この後停車する岩見沢駅の分は8月下旬に改めて6日間パスで廻った際に購入しています。

 

 

 

奈井江~豊沼の長~い直線区間。函館本線の美唄~砂川は『日本一長い直線道路』国道12号とほぼ平行し、距離は国道には敵いませんが線路もほぼ直線に敷かれており、特急車両は高性能を思う存分発揮できます。

すれ違う列車は3038M特急ライラック38号。

 

 

 

下車駅の砂川に到着します(18:22着発)。

 

 

 

かつて歌志内線と函館本線の上砂川支線が接続した当駅。

駅の裏手には元々多数の側線があり、その奥に長い跨線橋を介して上砂川支線のホームがありましたが現在はその面影はなく、跡地には駅の東西を結ぶ自由通路と地域交流センター『ゆう』が建っています。

 

 

 

オホーツク3号は網走へ向けてまだまだ長い旅へと出発していきました。

 

 

 

砂川駅のみどりの窓口の営業時間は18:30まで。終了まであと数分残っているので、『北の大地の入場券』を買う事ができます。

図柄は茶志内~奈井江の架線下を行くキハ40単行。

 

 

 

砂川の駅舎は国鉄時代からの旧来の駅舎をJR化後大幅にリニューアル。正面から見ると比較的新しい建物に見えますが、ホーム側に回れば元の古い外観が残っています。

 

 

 

砂川からは18:38発3040M特急ライラック40号で美唄駅に向かいます。

 

 

 

今回乗車した編成は旭川の名所旭橋と、旭山動物園の飼育動物にちなんだイラストが描かれた『ASAHIKAWA』ラッピング車両でした。編成表は下記の通り。ちなみに『ライラック旭山動物園号』はコロナ禍の影響もあって4月以降は運転されないままとなっています。

【札サウ 789系HE-106+HE-206編成】 ①(G/指)クロハ789-106 ②(指)モハ789-106 ③(指)モハ788-106 ④(自)モハ789-206 ⑤(自)モハ788-206 ⑥(自)クハ789-206☆

 

 

 

6号車自由席の車内。やはりすいています。

 

 

 

今回乗車したHE-106/206編成は2011年に東北新幹線が新青森まで全線開通した際、特急スーパー白鳥の輸送増強のために加わった編成で、津軽海峡線での運用はわずか5年にしか過ぎませんでした。初期の編成とは異なり、シート背面のチケットホルダーがテーブルの留め具と一体になった新タイプとなっています。

 

 

 

わずか11分の乗車でしたが18:49、美唄駅に到着。

 

 

 

当駅のみどりの窓口は5:40~23:40と終日営業なので時間を気にせずに『北の大地の入場券』を購入できます。

図柄は、今まさに乗ってきた789系のHE-106/206編成!裏面には三笠市のクロフォード公園(旧三笠駅跡)に保存されている道内特急車両の元祖・キハ80系と、旧幌内駅跡にある三笠鉄道村で動態保存されているSL・S-304号の写真が添えられています。

 

 

 

美唄駅は自由通路を兼ねた橋上駅舎。旧産炭地にありがちな寂しいイメージはこの建物からは感じられません。

 

 

 

美唄駅からは19:20発2042M特急カムイ42号で札幌への帰路に就きます。

 

 

 

美唄駅の裏手にあるこの看板、列車で通って目にする度にいつも気になっているんです。

しかし…旭川も斜陽化が進んでいる現状では、新幹線の延伸(※一応、基本計画線とはなっているが)はまずありえないでしょうね…。

 

 

 

カムイ42号が到着しました。編成表は下記の通り。

【札サウ 789系HL-1007編成】 旭川←①(自)クハ789-1007 ②(自)モハ789-1007☆ ③(自)サハ788-1007 ④(指・uシート)モハ789-2007 ⑤(自)クハ789-2007→札幌

最後尾①号車に乗車するつもりでしたが、それよりも乗客がやや少ない②号車にしました。

 

 

 

この日も車内で夕食を摂りました。

美唄駅前のハマナスクラブ(セイコーマートの姉妹店、旧北海道スパー)で買った焼きそばと惣菜の唐揚げです。

 

 

 

終着・札幌駅3番線には19:55に到着。

 

 

 

6日間パスで乗る列車も、ついにコレで最後…!

20:07発の小樽行普通264Mで琴似駅へ向かい、6日間乗りまくった旅が終わりました。

 

 

 

264Mは721系F-3015+F-3017編成(札サウ  ☆モハ721-3017)の6両編成のため後方の車両には空席がありました。私が乗車したF-3017編成は技術向上を図るため苗穂工場でノックダウン製造された車両で、確かこの手法で新製されたのはJR北海道としては初めてだったハズ。

 

 

 

20:12、琴似駅に到着。

私の6日間パス(1枚目)の旅はついに終了しました。

 

 

 

使い終えた6日間パスは、券面が下車印で埋め尽くされています。

 

 

 
最後に、6日間で収集した『北の大地の入場券』を並べてみました。
総計28駅分、発売初日の7月18日収集分も合わせると33駅分集まった事になります。
以降も6日間パスを駆使して複数回収集旅に出掛けてはいるのですが、いずれ紹介したいと思います(一体いつになる事やら?)。

 
 
最後まで長々とお付き合い頂き、ありがとうございました!
おわり