【ネイビーブルー化完了!】相鉄10000系10701Fが出場試運転

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2019年10月にJR東日本・長野総合車両センターへ甲種輸送されて以来、その改造動向が注目されてきた相模鉄道10000系10701×10編成(10701F)。

相鉄かしわ台車両センターにて順次外装・内装などの改造を実施。最初の甲種輸送から既に1年近くとなりましたが、遂に全ての改造工事を完了。2020年9月11日にかしわ台駅〜相模大塚駅にて試運転を実施しています。

まるで11000系?特徴的な灯具類も変更

今回試運転をされた10000系10701×10編成は、2019年10月頭にJR東日本・長野総合車両センターに甲種輸送(貨物列車としての輸送)が実施されたのち、走行機器類の機器更新が実施されました。

再度甲種輸送が実施されて相鉄に帰ったのち、2020年5月30日・6月2日に深夜帯の試運転を実施したものの、その後はかしわ台車両センターにて車体外装・内装の改造工事が実施されていました。

中間車から車体塗装が施工されている姿が沿線ファンにより目撃され、ファンからその動向が注目されていました。

相鉄ブランドアッププロジェクトに基づいた既存車両のリニューアルは、既に9000系を中心に、最近では8000系でも施工が始まっています。

この両形式は“へそライト”と通称される、前面下部中央に纏められた前照灯が特徴的でした。このデザインは1990年ごろのトレンドで、JR東日本の251系などの特急各形式、北総・公団線の9100系などで採用例がありました。

両形式の特徴であったこのライト類は埋められ、自社の11000系・JR東日本のE233系などと同様に、前面上部にライトを集約したデザインとなりました。

そして、今回の10000系についても、投火類配置が変更されており、前面形状は11000系とそっくりなものとなりました。

相鉄10000系はE231系を基本設計としつつも、外観では独自の前面下部ライト形状が特徴的でしたので、かなり印象が変わって驚いた方も多そうです。特に過去の資料でライト形状そのままのリニューアルイメージ画像もあったため、相鉄ファンを含めて意外に感じた方が多い印象です。

今後11000系のリニューアルが始まると、いよいよ一見しただけでは両形式の区別が難しくなります。目立つ違いとしてはドア窓の形状の違い程度となりそうです。

今後は全改造工事を外注?

2019年度に実施された同編成のJR東日本・長野総合車両センターでの改造工事は、JR東日本のE231系同様に走行機器類の更新工事に留まっていました。

走行機器の改装後は再度甲種輸送が行われたのち、かしわ台車両センターにて車体塗装と内装工事が実施されています。

一方で、長野総合車両センターでは、2020年夏には解体待ちのE257系モトM-205編成の側面に濃青色の試験塗装を施す姿が目撃されています。

筆者も現地にて複数回この車両を目撃していましたが、相鉄向けのヨコハマネイビーブルーの特殊塗料の塗布と考えられます。

相鉄の“デザインブランドアッププロジェクト”では、オリジナルのネイビーカラー「YOKOHAMA NAVYBRUE」に統一するほか、内装カラーをグレートーンに統一することなどがポイントとなっています。

独特の深みを出すために、近年の流行であるステンレス車両へのフルラッピングではなく、塗装を施すことが特徴的です。

長野総合車両センターは、既にE257系2000番台にて複数回のメタリック塗装を実施した経験を有しています。

相鉄かしわ台車両センターの技術力も非常に高いところですが、依然として改造対象の8000系・10000系・11000系を多く抱えており、現状としては8000系では9000系に比べて改造メニューが絞られている印象もあります。

E231系の機器更新・特殊塗料の使用経験・様々な内装工事の実績など、相鉄10000系のリニューアル外注先としても最適な選定に思えますので、次回以降の編成は全ての改造がJR東日本の担当となるかもしれません。

次回以降の入場工期・メニューにも変化がありそうですので、引き続きファンにとって気になる存在となりそうです。

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参考文献:相模鉄道株式会社公式ホームページ内 DESIGN BRAND UP PROJECT

相鉄デザインブランドアッププロジェクト|相鉄グループ
相鉄デザインブランドアッププロジェクトでは、これからの100年を創るデザインへリニューアルを進めています。

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