皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。
丸屋根車も紙で作ってしまおう！その10
ノーシルノーヘッダー車というのは
旧形客車としては稀有な存在ですから
やはりこの姿になってこそ
ようやく雰囲気が出てくるというものではないでしょうか(^^)
今日は側板の帯関係を貼ってみました。
↑実物はそれぞれの役割が違いますから
これはかなり模型的な表現ですよね(笑)
しかし、この薄っぺらい帯板だけで
どれほどの補強効果があったのかな、
と、ついつい思ってしまうんですけど
そのルーツ？を遡ると
木造車の時代からの伝統的な手法だった、
と言われると、ちょっと納得する部分ではあります(^^)
模型におけるその表現方法はシンプルで
帯幅を合わせた紙帯を
窓の上下に貼ればいいだけです。
しかし、
16番クラスのスケールであれば
幅が1mm1.5mmという単位ですし
厚みもいつものケント紙でちょうど良いのですが
Nになるとその厚さ0.3mm程では若干厚ぼったく、
また、幅も0.6mm、0.8mmとなりますので
紙を切り出すのも容易ではなくなります。
ということで、
当店の「型紙キット」のNゲージ版には
厚さ0.2mmで15センチ程度に切った
0.3、0.6、0.8mmの3種類の帯板を
セットにして販売しています。
さもなくば
紙を何本も切り出して
それらしく幅が均一になったものを選んで･･
という工程が増えますから面倒極まりなく
実はこれが隠れたヒーローみたいな存在なんです(^^)
帯幅は3種類、
数字的には細かそうでありながら
見れば太、中、細の見分けは簡単につきます。
上のキャンバスおさえと
下のウィンドウシルがとりあえず0.8mm、
真ん中(窓の上)に貼るウィンドウヘッダーに
0.6mmを使います。
今こうして見ても
何故真ん中から貼り始めたのか謎です。
順番は関係ないので、いいんです(笑)
ただ、すぐ固まるような接着剤では
位置決めに困りますし
いちど硬化したら二度とやり直せませんから
接着は高粘度の、硬化の遅いもので
少しずつ慎重に進めました。
とりあえず3本とも貼って･･
上の雨樋とキャンバスおさえは
実際には少し断面形状が異なりますけど
ここは実用的・現実的な工法として
先に貼った0.8mmと上辺合わせで
0.3mmの帯を貼り重ねます。
どうしても気になるようでしたら
0.5mm位のプラ板を貼ってから
台形断面に削り出して･･･
いやいや、想像すらやめておきます。
やりたくない(笑)
あ、そうか、
削ろうと思うからイヤになるんですね、
一旦この上下をマスキングして、
濃いめのサーフェーサーであえてボテボテにして
段差感が無くなると、疑似的に台形断面に･･
いやー、
手間対効果を考えたら
私はやっぱり、こんなもんで充分満足です(笑)
もっとも、その妄想サーフェーサー法(笑)
の喩えで言いますと
この状態からサーフェーサー代わりに
屋根の濃灰色をたっぷり厚塗りしますし
その上からぶどう色も塗ると
実際この細かいカドは取れるんですよね。
まあ、どこまでこだわるか
その時の気分次第ですけど
作り方を色々考えるだけでも
楽しいものです(^^)
今日はここまでとしました。
最初にも申しましたが、単純作業でありながら
意外と一撃で位置決めするのは困難で
面倒でも少しずつ貼り進めるのが
結局は早道と言える作業です。
毎度ノロノロ作業でナンですが
これが現実です。
テレビショッピングみたいに
「ほーら！簡単！！」
とか言うよりはリアルでしょう(笑)
スローライフならぬ
スローモデリングも楽しみましょう(^^)
ではまた明日。
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