石積みのアーチ橋をインターシティが行く、ベリック・アポン・ツイード
英国のヨークからエディンバラに向かう列車に乗っていた。1991年の夏のことだ。きれいな街が見えたので、途中下車してみた。それが、ベリック・アポン・ツイードだった(Berwickと書いてベリックと読むらしい)。イギリス東海岸線を行って、スコットランドに入る手前、イングランド最後の街である。
海沿いの小さな町で、ツイード川を渡る石積みアーチが美しい。街を散歩しながら、そこを通る列車を待った。
イギリス国鉄の時代の標準色のインターシティである。電車ではなく電気機関車ということは知っていたが、先頭(または最後尾)の車両だけにパンタグラフがある。調べてみると、編成の片側は動力車、もう一方の片側は運転台付きの付随車(荷物車)のプッシュプル方式のようだ。10輌もの客車を高速で押して走るとは驚きだ(模型なら脱線しそうだ)。確か、ディーゼルのインターシティ125は両端が動力車だったように思うが。
翌日、駅舎の写真も撮った。長い駅名なのでホームの駅名表示板も途中で継いである。電化はされているが、ディーゼルのインターシティも走っていたようだ。