敦賀駅まで乗り入れる新快速は基本的に朝夕は北陸本線経由、日中は湖西線経由となっており、この時間帯は近江塩津駅から分岐する湖西線へと進みます。可能な限り往路復路のルートを変えたい私にとって、とても都合の良いルートを走ってくれるスバラシイ列車です。

 

思えば湖西線を走破するのは10年以上ぶり。この湖西線は、京阪神北陸地区を結ぶメインルートとして建設された背景から、踏切は1つもなく、ほとんどの区間がトンネルか高架橋という非常に高規格の路線で、そのため他路線よりも目線の高い位置から車窓を楽しむことができます。さらに車両は転換クロスシート完備で車内も空いているという、鉄旅にはこれ以上ないほどの環境です。

 

11時53分着の近江中庄駅

 

 

いきなり目の前に駅名標が現れたので、思わず撮影してしまいました。背景の田園風景とも相まってなかなかいい雰囲気、疲れた心を癒してくれます。

 

次の近江今津駅で8両増結し、12両の長大編成となり出発。

 

 

 

近江舞子駅付近から琵琶湖を臨みます。このあたりは海水浴場ならぬ湖水浴場として有名。例年この時期は多くの若者や家族連れで賑わうとのことですが、コロナ禍の今年は残念ながら閑散としていました。幸い私に周りでは感染者は出ていませんが、もう本当にこの騒動は今年限りで勘弁していただきたいというのが正直な気持ちです。

 

 

敦賀駅を発車して1時間半、12時53分着の山科駅で下車し、京都市営地下鉄東西線に乗り換え終点六地蔵駅を目指します。

 

 

 

ここは新快速も停車する京都市山科区の中心駅。JR2路線の他に京都市営地下鉄京阪電鉄も乗り入れ、周囲はかなり栄えています。ということでそろそろお昼時、駅周辺を適当に散策しうどん屋で昼食をいただきます。どうせならこの地らしいものをと思いましたが、イマイチここと思える店はありませんでした。まぁ満腹になったので良しとしましょう。

 

 

地下鉄に乗り六地蔵駅までやってきました。

 

 

 

ここには乗り換えのため何度か来ています。規模こそ違うものの『関西湘南台』とも呼ばれる交通の要衝で、今度はJR線に乗り継ぎ、奈良方面を目指します。

 

 

 

六地蔵駅ホームからの眺め。

 

 

ここまで来るとさすがに京都らしくもなく、特に何の特徴もない街並みが広がっていました。

 

14時08分発の列車に乗り新田駅へ。『にった』ではなく『しんでん』と読み、そこで近鉄京都線大久保駅へ徒歩連絡しようと思います。

 

途中宇治駅で後続のみやこ路快速の待ち合わせ。時間があるのでホームに出て少し撮影します。

 

 

乗車したのはこの車両。形式には詳しくありませんが、古い車両ということだけはわかります。

 

 

宇治市は人口約18万、京都市に次ぐ京都府第2の都市で、世界文化遺産平等院鳳凰堂などで知られる観光都市です。JRの他に京阪宇治線も市内を走っており、その両方に乗車済みではあるものの、市内観光は全くしたことはありません。今回も素通りですが、いつかはゆっくり観光してみたいと思わせてくれる魅力的な街だと思います。

 

新田駅には14時27分の到着。

 

 

 

なかなか雰囲気のある駅舎ですが、木がジャマしていい写真は撮れませんでした。ちなみに『宇治市銘木百選』に選定されているとのこと。それじゃ仕方ないかと諦め、歩いて近鉄大久保駅へ向かうことにします。