NO.2368 私自身8月末訪問時現在、西肥バス伊万里営業所留置廃車車両7(8)台の現役時代の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、西肥自動車(西肥バス)では、近年古参車両の置き換えが進んでおりまして、その変化は私が訪問するたびにその姿を伺わせております。

 

 西肥バスの佐賀県の拠点でもあります伊万里営業所管内でも、運行路線が伊万里~佐世保・松浦・大川内山・三間坂駅・波多津・福島方面、松浦~佐世保・平戸方面へ一般路線バスを運行している訳ではありますが、その路線におきましてもやはり移籍車を中心に導入が見られておりまして、上の画像(画像1、F679・KK-MK23HH~元立川バス 画像2、F680・PA-MK25FJ~元箱根登山バス)にもありますように三菱エアロミディの移籍車が見られております。

 

 また、古参車両置き換えに伴いまして転属も見られておりまして、画像のF559(KC-MK219J改~元神奈川中央交通)と言った車両も伊万里営業所に転属しておりまして、やはり伊万里営業所管内の路線におきまして運行されております。本当に、佐世保地区で見られておりました車がこのように伊万里地区で見られるようになっている訳でもありますので、こう言った変化も伺える所ではあります。

 

 

 さて、私は8月末にこれら車の所属先であります伊万里営業所に公共交通機関を利用しまして出向いておりました。ただ、マイカーで来るならばともかく、公共交通機関利用でありましたので、時間に余裕がなかった事もありまして、敷地外からしか収める事ができませんでしたが、それでも車両の変化を伺う事ができておりました。

 

 上の画像が伊万里営業所の予備車スペースであります。いずれもリア画像ではありますが、左より元神奈川中央交通からの移籍車コンビの三菱エアロミディでありますF558(KC-MK219J改)・F542(U-MK218J改)の並び、その隣には川崎市交通局(川崎市営バス)からの移籍車であります同じく三菱エアロミディのF585(KC-MK319J改)、そして名古屋市交通局(名古屋市営バス)からの移籍車であります日野ブルーリボンのH241(KC-HU2MMCA)の4台の姿を収める事ができておりました。

 

 (右から、F558/F542)

 

 (F585)

 

 

 この予備車スペースの平成28年撮影画像であります。ここにあります3台は中央の日野ブルーリボンのH223(U-HU2MMAA~元大阪市交通局)以外はいずれも廃車になっておりまして、その姿を見る事がありませんが、左端の日産ディーゼルJMのN827(U-JM210GSN~元二豊交通)、右端の自社発注車でありました日産ディーゼルRMのN773(P-RM81G)の姿が見られておりました。この姿と上の現在の画像とを照らし合わせてみましても、車両に変化が見られている事が伺わせております。

 

 (現存、H223)~リア画像のみ

 

 

 さて、現在西肥バス伊万里営業所では、8月末訪問時には営業所の西側に廃車車両が見られておりまして、それはこの後ご紹介します姿でもわかるのではないかと思います。今回ご紹介しますのは、これら廃車となりました車に関しまして、過去の画像を使用しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 (右側にN832の隣に日野ブルーリボン角型ヘッドランプの車両が見られております)~編集時に判明

 

 

 訪問しました8月31日現在の廃車車両の並びであります。SNS情報によりますと、5月頃に伊万里営業所に所属しておりましたN832とH231が上の画像の三菱エアロミディに置き換えられましてそのまま廃車となりまして、その後8月に入りまして東部営業所に所属しておりましたH189・H191・F462の3台が、さらにH190・H233がやってきておりました。尚、訪問直前に角目のヘッドライトから大阪市交通局からの移籍車であると思われます社番不明の日野ブルーリボンが1台伊万里営業所にやってきておりまして、N832の隣に置かれております(画像編集時に判明しました・・・)。

 

 尚、8月上旬までには西日本車体(西工)B-II架装車のF463・F465・F466も伊万里営業所に置かれておりましたが、下旬の時点では既に処分されておりまして、伊万里営業所構内からは姿を消しておりました。

 

 

 敷地外からではありますが廃車車両の姿を収めておりました。左から、H191・F462・H189でありますが、画像からもわかりますように、U-規制車まで見られておりました米粒テールが懐かしさを伺わせております。また、これら廃車車両も後方上部にカメラが設けられておりましたが、残念ながら撤去されているのもわかります。

 

 (H189)

 

 (H191)

 

 

 こちらは、JR東海バスからの移籍車でありますH233を収めておりますが、この後ご紹介しますように、西肥バスで少数派でもありますこの車も今回廃車となっております。この姿を見ましても、4枚折戸の部分がかつての姿を偲ばせているのもわかります。

 

 

 さて、ここからは今回廃車となりました車に関しましてご紹介します。尚、一部現役時代の画像がない車もありますが、それに関しましてはご了承いただきたいと思います。

 

 

 まずは、8月上旬にやってきておりました日野ブルーリボン3台(H189・H190・H191、U-HU2MMAA)であります。これら車は、平成6年に9台導入されましたグループのうちの3台でありまして、いずれも現在は東部営業所の車庫扱いとなっております旧嬉野営業所に新製配置されました車両たちでありまして、佐賀ナンバーは佐賀22き・486~・488で登録されておりました。

 

 (H190)~平成19年撮影、幕式時代

 

 その後、嬉野営業所が東部営業所の車庫扱いとなった事から上の画像のH190にもありますように佐世保ナンバーに再登録されまして、以降廃車となるまで東部営業所に所属しながら運行されておりました。その間には以下画像のように幕式行先からLED行先に改造されておりましたし、これら3台も様々なラッピングを経験しておりまして、廃車になる直前にはH190はイオン大塔ショッピングセンター、H189は焼肉店(片方のみ)のラッピングが見られておりました。

 

 (H190)

 

 (H191)~側面のみ、不二家ペコちゃんラッピング

 

 

 次は、西工B-II架装の三菱エアロスターでありましたF462(U-MP618M)であります。この車は、平成5年に導入されました車でありまして、5台導入されたうちの1台でありましたが、西工架装車もこの58MCB型架装車では昭和63年以来の導入となっておりまして、全体的にもそのほとんどが純正車両でもありますので、それほど多くはないのが特徴でもありました。

 

 今回F462が、そして先述のように既にF463・F465・F466の3台が廃車となっておりますので、残念ながら現存しますのはF464のみとなっております。本当に、最近まで走っていた車たちでもあっていた訳でありましたが、車齢を考えますと致し方なかったのかなとも思ってならない所ではあります。

 

 (F463)

 

 (F465)

 

 

 次は、大阪市交通局(大阪市営バス)からの移籍車であります日野ブルーリボンH231他1台(U-HU2MMAA)でありますが、これら車は、平成19年に大阪市交通局から10台移籍したうちの2台でありまして、他の8台とともに移籍前は「コスモスクエアシャトルバス」として活躍した車両でありまして、T字窓・2+2のハイバックシートが並んでおりますし、角目のヘッドライト、1枚の両開きドアが特徴でもありました。

 

 (1枚窓両開きドア部分)

 

 尚、他の車に関しましても平戸営業所に転属した車も見られておりましたが、今年までに多くが廃車となっておりまして、先述のH223を含め、数台程度しか存在しておらず、いよいよ大阪市営バスからの移籍車も風前の灯となっている事が伺わせております。

 

 

 次は、JR東海バスからの移籍車でありました、日野ブルーリボンのH233(KC-HU2MMCA)であります。JR東海バスからは、平成20年にJR東海バス時代に愛知県瀬戸市を中心とした路線で運行されておりました2台(H232・H233)が導入されておりましたが、画像にはありませんがH232がヘッドライトが丸目のU-規制車(平成7年式・U-HU2MMAA)であるのに対しまして、画像のH233がヘッドライトが角目のKC-規制車(平成8年式)となっておりました。これら車の特徴は、先述のようにいずれも4枚折戸となっておりまして、今回西肥バスでも数少ないこのタイプが姿を消してしまっております。

 

 これによりまして、JR東海バスからの移籍車はH232のみとなっております。そのH232は現在新上五島営業所に所属しておりまして、車齢が若い本土の車の方が先に廃車となってしまっております。

 

 

 そして、日産ディーゼルスペースランナーRMのショートタイプでありましたN832(KC-RM211ESN)であります。この車は、平成20年頃に西肥バスに他の2台(N830・N831)とともに移籍しておりまして、当初は新上五島営業所に配置されておりましたが、予備車の運用離脱に伴いまして伊万里営業所に転属しておりました。転属後には、有田町コミュニテイバスの予備車として使用されておりまして、レトロタイプでもありますN833が検査時にはこの車が代走する姿を見る事ができておりました。

 

 新上五島所属時代のN832であります(平成23年撮影)。公式側を見ましても、2番目に小窓がある事がお分かりいただけるのではないかとも思いますが、この小窓こそ西武時代の証を見せておりました。また、この車はその下の画像にあります他の2台とは違っておりまして、N830・N831の中ドアが引戸に対しまして、N832は折戸式となっているのが特徴でありまして、自動の補助ステップも設けられていたのが特徴でありました。

 

 それにしても、平成8年と年式的には若い予備車でありましたが、やはりRMのショートタイプゆえ定員が少なかった事は仕方ない事と言えるのではないかとも思います。それでも、他の2台が引き続き新上五島営業所に所属しまして活躍を続けているようですから、それからしますと早かったかなと思ってならない所ではあります。

 

 

 今回は、8月末に伊万里営業所に敷地外ながら訪問しました際に収めました廃車車両7台(1台は社番未判明のため)に関しまして、現役時代の姿も併せまして皆様にご紹介しましたが、これら車に関しまして、考えてみましても24年~27年と25年前後経過していた訳でもありますので、廃車は正直仕方がないのではないかと思いますし、その分様々なタイプが姿を消してしまう事も残念かとも思う所でもあります。しかも、近年新車・移籍車を多く導入しております西肥バスでもありますのでなおさらではないでしょうか。とにかく、今回ご紹介しました8台に関しましてはお疲れ様と言いたいと思います。

 

 (注)本文にありますように、営業所画像は敷地外より撮影しております。