みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 

 

手元に見つけた「阪急電車3300系」車両に、デビュー登場実際に取り付けられていた行先方向幕を再現した「ミニミニ方向幕」の話題から派生して、続編をお送りしたいと思います。 

 

 

Google地図より。

前回の記事でも触れましたが、この「3300系」をはじめとした「阪急京都線」と相互直通している「OsakaMetro堺筋線」の車両が乗り入れる最東端は「高槻市駅(大阪府高槻市)」。 

 

 

しかし、10年前の12月、2日にわたって、高槻市からはるか先の「嵐山駅(京都市西京区)」までその車両が乗り入れる…という、鉄道マニアにはたまらない臨時列車が運行されました。

 

普段なら絶対にあり得ない「堺筋線車両による嵐山ゆき」

今日からは、その乗車記をお送りしたいと思います。よろしければおつきあいください。 

 

 

いまを去ること10年前の2010(平成22)年12月5・6日。

「大阪市営地下鉄(現在はOsakaMetro)堺筋線」と「阪急京都線・千里線」が相互乗り入れを開始して40周年を迎える記念イベントとして臨時列車が運行されました。それが「地下鉄車両による初の嵐山直通列車」でした。 

 

 

こちらは始発の「天下茶屋駅(てんがちゃやえき、大阪市西成区)」。

発車の30分ほど前には到着した記憶があるのですが、すでに構内は、わたしを含めて同業者の方々で溢れ返っていました。 

 

 

運転は5・6日、それぞれ1往復ずつでした。

朝に「天下茶屋」を出発、「嵐山」到着後は写真撮影会が行われ、夕刻に「嵐山」を出発して「天下茶屋」へ戻る、というダイヤ。

 

高槻市以東に地下鉄車両が入るだけでも!なのに、行きの「嵐山ゆき」はなんと「堺筋線内ノンストップ運転」という、これまた驚きのダイヤ編成でした。 

 

 

ホームに降り立ちますと、ちょうどくだんの「嵐山ゆき」が入線したところ。 

 

 

 

正面にステッカーで掲出された行先表示。

「特別列車」ということなので、種別(特急や急行など)は設定されていませんでした。 

 

 

方向幕は「臨時 Extra」。

先ほどから述べておりますが、普段は「嵐山ゆき」という設定はありませんので、当然その幕も用意はされていないためです。

 

 

さらに、通常ですと「堺筋線」で運転される列車は8両編成なのですが、目的地の「嵐山駅」のある「嵐山線」のホームの長さは最大6両編成対応…ということで、所定編成からわざわざ2両を抜いたものが充当されるということで、これも見ものでした。 

 

 

列車は、始発の天下茶屋から大混雑のまま、1時間ほどで「嵐山駅」に本当に?到着。

前代未聞の堺筋線内ノンストップ、高槻市駅からの未知の区間への入線…車窓が全然見えなかったのでわからなかったほどという(笑)

 

 

しかし、ものすごい人出でした。

さくらや紅葉シーズンには、観光客でにぎわう駅ではあるのですが、それでもこのような状況にはならないほどで…関心の高さが窺えます。

 

 

乗客を降ろした後は、夕方の折り返しまで、各々自由に撮影会です。 

 

 

次回に続きます。

今日はこんなところです。