丁度一週間前の話です。
 
残り二回分の青春18きっぷを使用して山陽本線を西へ。
岡山からは三原行きの117系です。
 
 
競合民鉄に対して旧国鉄が本腰を入れて新快速用に新製投入した117系は快適で、尾道付近での車窓を十分に楽しめます。
新快速運用から退いて久しいですが、223系・225系等に劣らぬ乗り心地の117系は凄いです。
 
117系改造により誕生した『WEST EXPRESS 銀河』の運行開始が延期していましたが、いよいよ明後日運行開始です。
登場から約40年で晴れて特急運用に就く117系に乗ってみたいです。
 
 
糸崎着。
三原より先に向かう乗客が降り、車掌さんも転換クロスシートの向きを変え始めました。
糸崎-三原間は一駅区間ですが、本数を増やす為に折り返し列車が被るような運用で組まれているのが特徴のダイヤです。
 
広島(方面)→三原→糸崎
広島(方面)←三原←糸崎
          三原←糸崎←岡山(方面)
          三原→糸崎→岡山(方面)
 
接続駅を糸崎か三原の一方に固定して糸崎-三原間のみの運用を組むよりも、乗客にも便利且つ効率良いからとみれます。
 
 
台風9号が近付いていましたが御日柄も良く、三原で順光の撮影ができました。
ここから広島まで乗車して芸備線経由で山陰線に行く計画ではありません。
三原で下車します。
 
 
改札を出る前に呉線運用227系御挨拶。
Red Wing227系を見たら「広島県内に来た」という実感があります。
 
 
駅周辺で地元の方々に人気のある魚料理店で昼食です。
南蛮漬け定食を注文したら、良い意味で予想外の展開した。
豆鯵の南蛮漬けが出てくるかと思っていたら……でかい魚の上半身の南蛮漬け
が登場!
揚げて酢に漬け込まれている為、頭の一部の堅い骨以外美味しく頂きました。
 
 
駅前に気になる看板を発見。
たこもみじ?
なんと蛸入りのもみじ饅頭であります。
 
 
 
三原から糸崎行きで一駅区間だけの乗車です。
後続列車の発車時刻まで暫くあります。
 
 
 
EF210がコキを率いて通過。
在来線定期昼行特急が廃止されて45年、貨物が主として立派に君臨しております。
 
 
先ほどの『たこもみじ』、誘惑に負けて購入しました。
人の少ないホームのベンチで『たこもみじ』を食す。
三原地酒の『酔心』も開封。
地産地消の楽しみ方です。
 
 
 
改札口を少し出てみました。
いきなり、『酔心』の看板です。
 
 
 
ノスタルジーな書体で書かれた駅名票です。
ふぉんと味わい深いです。
 
 
 
 
 
 
元々構内踏切でもあったんでしょうか?
後から設置したような跨線橋に趣があります。
 
 
「便所」の表記が旧国鉄を偲ばせます。
 
少し西に戻り、尾道で降りる事にしました。
 
 
お洒落な駅舎です。
しまなみ海道の玄関口で、レンタサイクルの受付場所も駅前にありました。
 
 
木製の海岸線にパラソル。
異国情緒が漂っていました。
 
 
 
再びホームへ。
お洒落に改築した駅舎と旧国鉄の面影を色濃く残すホームとのミスマッチ感が興味深いです。
 
 
 
そして福山で下車。
この日の宿の最寄駅です。
山陽本線で福山-三原間は31.6km(営業㌔)ですが、同等の山陽新幹線区間では福山・新尾道・三原の3駅もあります。
在来線(山陽本線)では6駅区間で、在来線2駅に対して新幹線1駅という割合になります。
在来線駅数に対する新幹線駅数の割合で言えば、熱海-三島間は在来線(東海道本線)2駅に対して新幹線(東海道新幹線)1駅で更に少ないです。
熱海-三島間は途中に丹那トンネルがありながらも16.1km(営業㌔)という短さです。
 
 
 
この日の宿は『ホテルルートイン福山』です。
 
嬉しことに飲み物1杯無料券も付いてきました。
 
 
 
翌日の朝食バイキングです。
 
牛蒡と豚肉を合わせたような料理が特に美味でした。
 
 
カレーは所謂『黒カレー』です。
APAカレーもそうですが、ホテルの朝カレーは美味い上に一日の活力となります。
 
 
チェックアウト前のホテルからの眺めは、台風9号も前夜に通過してすっきりした天気でありました。
 
 
福山市の市花は地元茨木市と同じく薔薇で、何か不思議な縁を感じました。
 
 
 
福山城の前を通る福塩線運用の105系です。
この光景が見られるのもいつまででしょうか。
 
ホームグラウンドにて『福山通運』のコンテナを搭載したコキ104の姿が見られました。
 
それにしても、『福山通運』のコンテナが目立ちます。
手前のレール運搬車チキ5200との組み合わせが味わい深いです。
 
 
昼食は福山で調達した『あなごめし」です。
この頃は赤穂線内で車内も徐々に空いていき、周囲の乗客とのソーシャルディスタンスが十分に確保できたので……
 
 
いざ、Open!
焼き穴子がギッシリ詰められ、弁当箱の中は瀬戸内海!
 
 
 
 

姫路からは223系新快速です。
遠出からの帰路で新快速に乗った時は「帰って来た安心感」と「旅の終わりに差し掛かる寂しさ」が毎回入り混じります。
 
 

 

明石海峡大橋。

 

乗換は大阪ではなく、尼崎です。

これはちょっとした訳ありです。

 

 

東西線で京橋へ。
関空快速でりんくうタウンまで乗車します。
既にお気付きの方も居られると思いますが、京橋からなら座席を確保しやすいからです。
青春18きっぷの為に重複乗車の問題はありませんが、東西線経由する事で重複乗車を避けられます。
所謂、最短区間の距離が旅客運賃の対象となる一筆書きの『大回り乗車』です。
※『大回り乗車』の適応区間に関しては、市販の時刻表・JR各社の公式ホームページ等にて御確認下さい。
 
 
 
2番線片町線〔学研都市線〕木津方面ホームの向かいには戦前から残る煉瓦積みの建造物があります。
 
昭和20年(1945年)8月14日の大阪城周辺を中心とした所謂『京橋空襲』で、片町線ホームに避難した方々に多くの被害を受けました。
この建造物はその悲しみを見てきた生き証人です。
 
関空快速乗換の間に改札を出て、慰霊碑に追悼の意を捧げました。