現在発売中の時刻表と古い時刻表を見比べて「あの頃」を思い出す。

 これって時刻表鉄と言うか言わないかは読んでくれる方の判断に任せるとして、ノスタル爺の私のblogはそんなもんだと解釈してください。

 

 現在の時刻表では数少なくなった中途半端な区間の列車があります。

 

 石北本線旭川1730発伊香牛行列車。伊香牛に1805着。折り返し伊香牛1813発旭川1848着です。

 伊香牛になにがある?なにもありません。

 

 伊香牛駅は当麻町最北の駅です。

 

 石北本線は旭川を出てから当麻町、愛別町、上川町、白滝村……と市町村を駆け抜けて終着網走市へ向かいます。

 愛別町には愛別高校がありますが、当麻町に高校がありません。

 当麻町の生徒の高校通学圏は旭川市内の高校と指定されているので、通学生の足として町内最北の伊香牛終始発の列車が設定された国鉄時代の名残りの列車です。

 

伊香牛駅舎

 ちなみに登校時の伊香牛始発はありません。

 上川発652、旭川着805の列車が通学生用列車。【休日運休】ってそういうものですよね。

 もちろん私の独断と偏見込み込みの意見ですけど(笑)

 

 石北本線で【休日運休】列車は、旭川800発、東旭川818着の普通列車。

 東旭川に登校するのではなく、途中の南永山駅近くに永嶺高校があるから。

 棒線駅の南永山駅で折り返し運転できない為に回送みたいな状態で東旭川まで行って引き返す通学列車です。

 

 かつて函館本線(山線区間)に熱郛駅終始発の列車がありました。

 現在は倶知安終始発になり時刻表から姿を消しましたが、古いテツの方には記憶あるダイヤだと思います。

 これも黒松内町は長万部高校通学ということで最遠の熱郛駅から生徒を乗せて長万部まで運び、長万部から急行「せたな」になった時代もあった。ここまでいうとマニアックですけど。

 熱郛652→長万部734着から瀬棚に向かう列車が急行ではなく、国縫で瀬棚から来るのを連結して函館に行くのが急行。

 国縫で切り離されて普通列車になって瀬棚に向かうのも熱郛から出ていました。これってチョットだけレアじゃないですか?

 

 道内の通学列車が段々と貴重品になってきました。

 多少うるさいけど、通学列車もいいものです。

 普段、普通列車はガランとしてるのに馴れると、その喧騒も賑わいのあった時代を思い出すツールになります。

 

 現在の数少なくなった道内の路線では物足りないから、古い時刻表のページをめくってしまいます。

 私の中では1978年12月の時刻表は現役です。