敦賀駅から氣比神宮を目指します。距離はおよそ1.2km、歩いて15分ほどでそう遠くはありません。ただ炎天下の中往復30分歩くのは危険と判断し、駅前で待機していたタクシーを使うことにしました。ここ最近の旅では、経済的に恵まれてきたこともあり、昔ほど単純に節約旅行に徹することはなくなりました。不必要に浪費することは悪ですが、必要に応じてタクシーなどを使うことも多くなっています。そのおかげもあり、10分もかからずに無事氣比神宮に到着しました。ただ1つだけひっかかることは、今回も含め、いろいろ話をしてくるタクシーの運転手さんがとても多いことです。その多くは、善意や親切心からだということはわかっています。わかってはいますが人見知りの私にとって、見知らぬ運転手さんと薄っぺらいその場限りの会話をするのは、基本的に苦痛以外の何物でもありません。修行といってもいいかもしれません。ごくまれに有用な情報をもらったりすることもありますが、できれば黙っていたいというのが本心ではあります。

 

その氣比神宮越前國一宮であるとともに、『北陸道総鎮守』という看板も掲げています。北陸道諸国から畿内への入り口にあたり、対外的にも朝鮮半島中国東北部への玄関口にあたる要衝であることから、古くからそう呼ばれていたとのこと。

 

立派な鳥居をくぐり参拝、御朱印もいただきました。

 

 

 

 

 

敦賀発11時23分発の新快速に間に合わせるため、長居をすることなく退散。帰路はのんびり歩いて駅まで戻ることにします。

 

途中こんなものを発見。

 

 

旧ソ連の領事館跡の碑です。ここ敦賀日本海側での海外への要衝の1つだった証しでしょうか。その跡地は、日本原子力発電敦賀事業本部として活用されていました。

 

 

さらに進むと滋賀の雄『平和堂』が運営するアル・プラザ敦賀が姿を現しました。

 

 

私の住む静岡とは全く無縁ですが、滋賀県を中心に近畿北陸地方に一大勢力圏を築きあげているショッピングモールです。これを見ると、『あぁ、関西に来たな』と実感します。

 

敦賀駅に戻り、新快速の到着を待ちます。

 

そしてJR西日本といえば、この配列のベンチ。

 

 

先ほどの平和堂同様、これを見るとJR西日本管内にいることを思い出させてくれます。酔客などのホームへの転落防止にためにこの配列にしているとのことですが、個人的には違和感しか感じません。効果はあるのでしょうか。

 

さらにこんなベンチも発見。

 

 

福井といえば、恐竜王国としても有名です。スーツを着た恐竜がベンチに座っていました。・・・がこれでは人間様が座れるスペースが1つ減ってしまうではないですか。ここ福井では恐竜>人間のようです。

 

姫路行き新快速は、定刻11時23分に敦賀駅を発車。2006年(平成18年)に、それまで交流電化だった北陸本線長浜敦賀間が直流電化されたことにより、JR西日本の看板列車ともいえる新快速が、ここ敦賀駅にも乗り入れるようになりました。私もその恩恵にあずかり、一気に山科駅へ向かうことにします。