NO.2367 祝・豊肥線全線運行再開、3年半ぶり「SUGOCA大回り」(最終回、阿蘇→博多編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 3年半ぶりに豊肥線全線運行再開記念しまして敢行しました、「SUGOCA大回り」第8弾の模様をNO.2363よりご紹介しておりますが、5回にわたりましてご紹介しました今回が最終回となります。

 

 前回その4のNO.2366では、前々回その3でありますNO.2365より豊肥線に入っておりましたが、前回その4では立野駅から阿蘇駅間の模様をご紹介しておりました。

 

 このうち、立野駅のホームは昨年のうちに完成しておりましたが、去る8月8日の豊肥線全線運転再開まではそのままにしておりました。正直1年もそのままにしておかないといけなかった事に関しましては仕方がない所ではなかったかと思いますが、やはり全線再開してからでないとという意識を思いますとわからなくはなかったかなとも思う所ではあります。

 

 さらに、立野駅と言いますと、スイッチバックがある駅でもあります。このスイッチバックがある部分に関しましても、線路・枕木が新しくなっている所からも被害があったのではないかと思われますが、きれいになりました区間を通りましても、本当に運行再開まで至る事ができて良かったなと思ってならない所ではあります。

 

 (スイッチバックを利用して登ってきている所)~立野付近

 

 そして、この利用しました日は非常に天気がいい日でもありました。そのため「青と緑」の姿が3段階に渡りまして見る事ができておりまして、本当に画像の赤水駅付近まで来ますと、外輪山の風景が素晴らしい所ではないかとも思ったほどでした。

 

 

 ここまで、前回の模様を改めましてご紹介しましたが、今回最終回では画像の熊本県阿蘇市の阿蘇駅から宮地駅・大分駅を経まして福岡市の博多駅まで戻りました、いわゆる「SUGOCA大回り」達成までの模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 初回からご紹介しておりました今回の行程をこちらでもご紹介させていただきます。橙字の部分が今回ご紹介します区間でありますが、今回を含め3回にわたりましてご紹介しました、上の画像のキハ200系気動車で運行の445Dでの乗車を宮地駅で終わりまして、それからは「九州横断特急」→「ソニック」と乗りまして博多駅へと戻る行程でもあります。

 

 博多→(普通・3223M)→南福岡→(普通・3223M)→二日市→(快速・4231M)→鳥栖→(区間快速・4325M)→熊本→(普通・1467M)→肥後大津→(普通・445D)→立野→(普通・445D)→阿蘇→(普通・445D)→宮地→(特急「九州横断特急3号」・1073D)→大分→(特急「ソニック52号」・3052M)→博多

 

 

 さて、前回ご紹介しましたように、445Dは阿蘇駅で9分も停車します。と言いますのも、宮地駅からの特急「あそ6号」との行き合いを行うためでありまして、その間にホーム周辺で撮影を行っておりました。

 

 実際に、画像は阿蘇駅のホームから収めました阿蘇山でありますが、画像奥の裏手で火山活動が行われております。したがって煙を見る事はありませんでしたが、それでも画像からもわかりますように天気が良かった事もありまして、大変美しい姿を見る事ができた事は良かったのではないかと思っております。

 

 

 こちらは、1番ホームにあります「KURO」こと「あそ くろえもん」の家であります。実はJR九州のキャラクターでありまして、様々な駅(特に大分駅)・車両(特にキハ183系気動車「あそぼーい!」)で見られます「KURO」は、阿蘇駅の名誉駅長でもあります。したがって、このような立派な家がある訳ではありますが、ようやく列車で熊本方面からも行く事ができるようになりまして「KURO」自身も良かったと思っているのではないでしょうか。

 

 

 一方、こちらは2番ホームの所に設けられております、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」利用者向けの食事会場でもあります「火星」であります。この「火星」も、現在は水曜日・日曜日に開かれておりますが、「ななつ星」が阿蘇駅に来なかった頃はこの「火星」も閉じられていたほどでありました。そう考えますと、普段からでもレストランとして一般の方向けに開放していただければ良かったのでは?とも思う所ではあります。

 

 

 そして、宮地駅からキハ185系気動車で運行します「あそ6号」がやってまいりました。その3でありますNO.2365でもご紹介しましたが、この列車での往路でありました「あそ5号」が熊本駅から1名の乗車でありましたので、この「あそ6号」ではどのくらいの乗車であったのかと思ったほどでした(実際に数名の乗車が確認されておりました)。

 

 

 さて、「あそ6号」がやってまいりますと、445Dも宮地駅へ向けて発車しました。列車は以下画像のいこいの村駅に停車しまして、445D終点の宮地駅にやってまいりました。

 

 (いこいの村駅駅名標(駅板))

 

 (宮地駅駅名標)

 

 (445D宮地駅到着直後)

 

 阿蘇市の駅は、阿蘇駅が旅客の中心駅ではある訳でありますが、この宮地駅は、鉄道としては中心駅でもありまして、この宮地駅を境にしまして普通列車の本数が違ってまいります。実際に、立野・肥後大津方面は15往復が設定してありますが、豊後萩・豊後竹田方面は5往復しか設定されておらず、本数の違いがそう言った所からも伺わせております。

 

 実際に、駅の南側では後述のように側線が3本設けられておりますし、かつては機関区が存在していた事から転車台も残されております。この転車台は、昭和63年から平成17年まで運行されておりました、現在は「SL人吉」の専用車でもあります8620形蒸気機関車58654号の転車台として使用されておりましたが、現在は使用されていないようであります。尚、現在「令和2年7月豪雨」で「SL人吉」が運休となっておりますので、復旧までの間またこの地にやって来させようと言う話もありますが、それによってダイヤ調整等が必要になりますので、今後どうなるか気になる所ではあります。

 

 (転車台)

 

 

 この時には、2424Dとして豊後竹田駅よりやってきておりましたキハ125形気動車キハ125-111が2番ホームにやってきておりましたが、16時36分発の2427Dとして発車する前に一旦留置線に入る事になりますので、その入換シーンも収める事ができておりました。キハ125-111は、画像にもありますように一旦大分方へと引き上げられまして、それから画像にもありますように留置線に入りまして、しばらくその場所で休憩する事にもなります。

 

 (一旦大分方へ移動します)

 

 (大分方から留置線に入ります)

 

 (留置線停車位置到着後のキハ125-111)

 

 

 また、445Dとして宮地駅1番ホームにやってきておりましたキハ200系気動車102番ユニットも、キハ125-111が入れ換えました後に448Dとして肥後大津駅へと運行されますので、1番ホームから2番ホームに転線しました。転線する時には、行先はまだ10番「宮地」でありましたが、転線が終わりますと8番「肥後大津」に回しまして、16時18分発の448Dの発車を待つ事になります。

 

 (行先は10番「宮地」のままです)

 

 (8番、「肥後大津」)

 

 (参考、行先表より)~詳しくご覧になりたい方は画像をクリックしてご覧ください

 

 

 そして、16時17分に別府行き「九州横断特急3号」が入ってまいりまして、私もこの列車に乗車しまして大分駅へと目指す事になります。ここまではずっと普通・快速列車でありましたが、ここから博多駅までは特急列車での移動と言う事にもなりますので、その分早く着ける分いいですし、特急券を購入しますと「SUGOCA大回り」に関わらず、切符での「大回り」でもこう言った特急列車も利用できる事がありがたい所でもあります。

 

 (逆光のため画像がおかしくなっている事はご了承ください)

 

 (行先)

 

 

 「九州横断特急3号」の車内(2号車・自由席)です。この日の宮地駅から先の乗客は全体の3分の1程度の乗客しかおらず、正直2両で足りる程度の乗客しかいらっしゃいませんでした。本当に、豊肥線全線が運行再開しましてもそれだけしか乗客がいらっしゃらないと言うのも「新型コロナウイルス」によりまして観光客の需要が減少している要因でもあるようであります。

 

 

 列車は、豊肥線を東へと移動して行きます。やはり普通列車でしたら各駅に停車する訳でありますが、「九州横断特急」と言う事で特急列車でもありますので、限られた停車地しか停車しません。その分、早く着けるのがいいのではないかとも思う所でもありましょうか。尚、この列車では中判田駅に停車しますが、再び「SUGOCA」区間に入っておりまして、運賃計算特例区間を通過しておりました。

 

 (滝尾~敷戸間)

 

 

 「九州横断特急3号」は、敷戸駅を通過しまして、大分駅へと進んでまいります。ご紹介しておりますように、この日は天気が良かった事もありまして真っ青な姿が周囲でも見る事ができておりました。本当に、以下画像にありますこれら姿を見ましても大分市内へとやってきたんだなと言う事をより実感させる所でもありました。

 

 (大分川を渡ります)

 

 (久大線の高架橋とも合流します)

 

 

 こうして、宮地駅から1時間40分、「九州横断特急3号」は大分駅5番ホームに到着しました。本来はこの列車の終点であります別府駅まで乗車でもよかった訳ですが、今回はこの駅始発駅の「ソニック52号」に乗り換えるために大分駅で下車する事にしました。

 

 

 「九州横断特急3号」は、大分駅で6分間停車しまして、終点別府駅へ向けて発車して行きました。この時点では数名ほどの乗車が確認されておりましたが、やはり利用者が少ない所は目立っていたようにも思います・・・。

 

 

 一方、大分駅4番ホームでは、787系電車BO109編成によります南宮崎行き「にちりん23号」の姿がありました。また、この時向かい側3番ホームには大分駅に到着したばかりの885系電車で運行します「ソニック37号」、その奥の1番ホームにはこの後私が乗車します883系電車で運行します「ソニック52号」との並びが見られておりまして、3形式の姿が見られていた事もわかります。

 

 (787系・885系・883系各電車の並び)

 

 そして、18時05分に4番ホームに停車しておりました「にちりん23号」が南宮崎駅へ向けて発車して行きました。この列車は約3時間20分かけて宮崎方面へと向かう訳でもありますので、日豊線もまだまだ長いなと言う事を実感させておりました。

 

 

 「にちりん23号」を見送りまして、私も1番ホームに停車しておりました「ソニック52号」に乗車しまして、今回「SUGOCA大回り」の終点でもあります博多駅へ向けて移動します。この日の編成は、883系電車のトップ編成でもありますAO-1編成でありました。

 

 

 画像にはありませんが、西大分~東別府間の「令和2年7月豪雨」での災害箇所を徐行運転していた以外は日豊線を快走しながら北上しておりました。ご紹介しておりますように、この日は天気が非常に良かった一日でもありましたが、夕暮れの姿も見ていて美しくも感じさせられておりました。

 

 (宇佐~豊前長洲間)

 

 (豊前長洲~柳ヶ浦間)

 

 ちなみに、柳ヶ浦駅を出ますと向きが変わる事から小倉駅まで、さらに向きが変わりまして小倉駅から香椎駅手前まで眠ってしまっておりました。私も一日の疲れがここにきて出ていたのではないかと思われましたが、博多駅に着くころには暗くなっておりまして、いつの間にか夜になってしまったなと言う印象でもありました。

 

 

 こうして、20時30分に「ソニック52号」は終点であります博多駅に到着しました。これによりまして、博多駅からは約9時間30分、「SUGOCA大回り」のスタート駅であります南福岡駅からでしたら約9時間10分かかりまして、今回の「SUGOCA大回り」が達成した事にもなりましたが、この後は一番の関門でもあります精算所へとその下の883系電車の画像を収めましたら移動する事にもなりました。

 

 

 精算所でICカードと、途中で購入しました特急券(宮地→大分間950円・大分→博多間1410円)と行程表を見せまして、今回の「SUGOCA大回り」の件を駅員さんに伝えました。しかし、この時対応されました駅員さんはまだ新入りの駅員さんでもありましたので、この「SUGOCA大回り」の件に関しましてもわかりませんでした。けれども、途中でベテランの駅員さんに代わりましたら、「大丈夫ですよ、お疲れ様でした」とおっしゃいまして、画像の清算書をもらいまして出場する事ができたのでありました。

 

 

 その結果、今回は南福岡→博多間230円+特急券2360円の計2590円で「SUGOCA大回り」を達成する事ができましたが、さらに長い時間(オール普通・快速列車利用)を費やすのであれば乗車券のみの運賃で利用する事も可能であります。今回は、行程上南福岡駅をスタート駅としましたが、博多駅をゴール駅であるならば、竹下・吉塚各駅からであるならば170円でも可能でもあります。

 

 

 今回は、3年半ぶりとなります、豊肥線全線運行再開記念の「SUGOCA大回り」の模様を5回にわたりまして皆様にご紹介しましたが、本当にこの日は天気が良かった事もありまして気持ちよい利用ができたのではないかと思っております。豊肥線全線を使った「SUGOCA大回り」も、これまでも代行バス利用で可能であった訳でしたが、本数が少ない事から断念していただけに、運行形態が戻った事で利用しやすくなったのも良かったのではないでしょうか。ご覧の皆様も、実際にそのように「SUGOCA大回り」が可能となっておりますので、今後利用していただければと思っております。

 

 【参考】

 JR九州「SUGOCA」利用可能区間・運賃計算特例に関します案内