米原発9時34分の敦賀行き普通列車に乗り、終点敦賀駅へ向かいます。

 

これまで乗ってきたJR東海の車両からJR西日本の車両に乗り継ぎますが、座り心地に関しては明らかに東海に軍配。拝金主義だ静岡軽視だなどと、何かと文句を言われることが多いJR東海ですが、私は概ね肯定的に見ています。車両の座り心地以外にも、ダイヤ作成能力や不通区間の復旧の速さなど、誇れるところは数多くあるでしょう。比較の基準がでたらめで、一方の良いところと、もう一方の気に入らない悪いところを比べれば、当たり前のように不満は大きくなることと思います。まぁ何が言いたいかというと、いいところは素直に褒めるようにして、悪いところを目くじら立てるのはあまり建設的ではないということです。もちろんこれは私個人の考えなので、強制する気はさらさらありませんが。

 

米原発の北陸本線に乗るのは、いつ以来かも思い出せないくらい久々です。過去に全線完乗済みではあるものの、ほとんど初乗車かのような新鮮な気持ちをもって敦賀駅を目指します。

 

琵琶湖を左に眺め列車は北上。のどかな田園風景なども旅のアクセントとして彩りを与えてくれます。

 

 

湖西線が合流する近江塩津駅

 

 

滋賀県最北端の駅で、ここには一度訪問済み。駅前を幹線道路が走ってはいますが付近には人家もあまりなく、両線が分岐合流し乗り換えるためだけの駅のようで、2面4線の規模が場違いな気がしたのを覚えています。

 

列車は福井県に入り、終点敦賀駅には10時20分の到着。

 

 

南側には2023年開業予定の北陸新幹線の高架橋が建設中でした。

 

 

 

コンコースや通路でも新幹線をアピール。

 

 

そして敦賀といえば大谷吉継公石田三成の盟友でも知られる名将です。SLとコラボとはおみそれしました(笑)。

 

 

駅舎にもデカデカと新幹線の開通をアピール。開業した暁にはぜひとも乗りに来たいと思います。ただ、敦賀から先大阪までのルートは紆余曲折を経てようやく決まり、我が地元静岡も関わるリニア問題と同じく、地元当事者の関心の高さを窺い知ることができます。

 

 

 

駅前はこんな感じ。

 

 

どこにでもある地方都市といった印象でしょうか。敦賀市は人口およそ6万4000人、都市規模の割にはタクシーやホテルが目立つことでもわかる通り、福井県西部、嶺南地方の中心都市として発展しています。ただ一時的とはいえ新幹線の終着駅となる都市としては、やはり規模や全国的な知名度ともに、他の名だたる都市と比べ格段に見劣りすることになってしまうでしょう。

 

余談ですがこの『つるが』という読み、地理マニアで鉄道オタクの私としては難なく読めますが、冷静に考えてみるとかなりの難読地名といえるかと思います。その敦賀市を代表する名所旧跡、越前國一宮である氣比神宮へこれから向かうことにします。