貸切バスで東へ!
今回お世話になるのは、おびうん観光の貸切バス。
さっそく乗り込みます。
走り出したところで、バスガイドの方から衝撃的な事実が…
それは私達の1つ前、昨日出発の同ツアーでは流氷が見られなかった…ということ。
流氷は一旦接岸しても風によってまた岸から離れることがあり、昨日と今日は南風が吹いていたため航路上から流氷が姿を消してしまったということです。
流氷を見るのは明日の予定。
初っ端からいきなり不安になりましたがどうなるでしょうか…?
バスは道東道へ足を踏み入れます。
さっそく車窓は山景色。天気が良くないこともあって、より雪深く感じます。
遠くに見える建物のようなものは、石勝線東オサワ信号場のシェルター。
雪によってポイントが転換しなくなるのを防ぐため信号場にはシェルターが設置されています。
バスは占冠PAで停車。休憩です。
降りてみましたが、さっきより寒い…!
山の中だけあって気温も低いようです。
雪ですよ、雪!
普段雪を見ることが少ないので感動しました。
…軽率に雪を触ってしまい、手がとっても冷たくなってしまいました。
手を温めつつ、駐車場を見ると…
ちょうどおびうん観光の高速バスがやってきました。
私たちの貸切バスと塗装が全く同じなので紛らわしいです(笑)
ちなみに後ろが私たちのバス。
休憩を終え、再びバスへ。
ここからさらに東を目指します。
石勝線と並行して走ります。ちょうどDF200牽引の貨物列車が見えました。
この先、トマムの星野リゾートの「ザ・タワー」が見える場所を通るのですが…
あまりにも霧が深くて見ることができませんでした。
山を越えると、今度は真っ白な大地が広がります。
日没を迎え、だんだん暗くなってきました。
冬の北海道は日没がはやい…
バスは本別JCTで道東道の本線から端野支線へ入り、足寄ICで高速を降りました。
ふるさと銀河線の駅跡
バスは完全に真っ暗になった道を走り、大きな建物のある場所で停車しました。
再びの休憩です。
降りてみて、建物を見上げると……足寄駅!?
この辺りには鉄道はないはずですが…
実はここ、2006年までは鉄道の駅だったのです。
北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線。石北本線北見駅と根室本線池田駅とを結ぶ全140.0kmの路線でした。
1989年に第三セクターに転換されるまではJR北海道の池北線という路線で、一旦は生き残った路線ですが、沿線人口の減少などから経営状態が悪化。
ついに2006年4月20日を持って廃止されることとなりました。
ちなみに先ほどの大きな建物が足寄駅の駅舎。2004年に建設された複合施設で、廃止前から道の駅「あしょろ銀河ホール21」として共用されており、鉄道廃止後の現在もそのまま使用されています。
内部は十勝バスの案内所になっています。
ちなみに以前の駅舎も復元されており、駐車場の一角に展示されています。
夜の木造駅舎は雰囲気がありますね…
内部には以前の時刻表が掲げてありました。
その横には運賃表が掲げてあります。
「国鉄」の紙が貼られていますが、寝台料金に「ロイヤル」の文字…
これ、JR化後ですよね(笑)
※一人用A個室寝台「ロイヤル」が登場したのは「北斗星(上野~札幌)」運行開始の1988年。国鉄分割民営化は1987年
裏側に回ってみました。
線路も復元されているはずですが…
雪の中に埋もれてしまっています。
あまり見る時間はありませんでしたが、思わぬ鉄分補給となりました(笑)
バスに戻ります。
吹雪の中を宿泊地へ
バスは国道241号に入り、暗闇の山道を突き進みます。
ここで残念なお知らせが…
それは、これから向かう阿寒湖温泉で開催中の「阿寒湖氷上フェスティバルICE・愛す・阿寒 冬華美」が強風のため中止だとか…
そういえば峠に入った頃からだんだん吹雪になってきました。
花火イベントの中止は残念ですがこればかりはしょうがありません。
それより気になるのは明日の流氷。
今日は見られなかったそうですが、明日は見れるでしょうか…?
相手は自然。どうなるかはわかりませんが、ガイドさんが流氷を呼ぶという呪文?を教えてくれました。
それは…「カムイパポニカアーホイヤー」というもの。アイヌ語らしいです。
意味は「明日、天気になあれ」。
寝る前に唱えてくださいとのことでした。
明日は流氷、見たいものです。
バスは十勝管内と釧路管内との境の足寄峠を越え、阿寒湖温泉に近づいてきました。
温泉街に入ったバスはひときわ明るい「アイヌコタン」と呼ばれる場所を過ぎ、今日のお宿へ向かいます。
19時前、バスは「ホテル 御前水」の前で停車しました。
こちらが本日のお宿です。
阿寒湖畔のホテル
入ってみると、ソフトクリームのサービスがあったのでさっそく食べてみます。
暖かい室内で食べるソフトクリームは最高ですね~
すぐに夕食の時間となりました。
石狩鍋やワカサギの天ぷらなど、北海道ならではのものが並びます。
ワカサギは阿寒湖の冬の味覚。
氷結した湖上で氷に穴を空け、釣り上げるそうです。
食べ終わったところで今日泊まる部屋に向かいます。
花火は中止になったので今日はここで終わり…?
いいえ、違います。
ガイドさんによると花火は無くても阿寒湖温泉の夜は楽しめるらしいので、これから極寒の外へ繰り出すことにします。
それでは、次回は凍ってきます(?)……
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