SN総合車両所です。

現在JR貨物では各地で活躍するDE10/11型ディーゼル機関車の置き換えを進めています。新型のDD200やHD300といった機関車が次々と導入され、DEが見られる地区・列車も限られてきています。

しかしながら、新型機に何かあったときのためや部品取りのためか、運用を離脱したDE10などの中には籍を残したまま、長期間休車として留置される車両もいました。新鶴見機関区のDE10-3509やDE10-1664、仙台のDE11-1029、東新潟のDE10-1728やDE10-1730などが知られているでしょうか。 

今回、そんな車両たちとともに長らく休車生活を送ってきたこの車両が廃車になっていることが分かりました。
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岡山機関区所属 DE11-1034号機です。 

DE11はDE10を入替専用の設計にした物で、基本構造は同じながら一部装備が異なります。外見上は前面エプロン部が分かりやすく、機能的には軸重の増加やSG(客車用蒸気発生装置)の省略などが有名ですね。
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1034号機は近年でこそJR貨物岡山機関区の所属でしたが、ひょっとすると関東にお住まいの皆さんにもなじみのある車両かもしれません。其れもそのはず、この車両は元JR東日本 宇都宮運転所の所属で、尾久や宇都宮などで活躍していたのです。カシオペアや北斗星といった寝台特急客車の入替や工事臨時列車の牽引で見たことがある方もいるでしょう。

客車列車の減少などでJR東日本からは除籍となりましたが、2014年にJR貨物に移籍・復活し入替機として活躍を始めました。安治川口で活躍後岩国や新南陽、まれに広島タなどで入替に従事しました。HD300への置き換えのため2018年に運用離脱しましたが、ずっと休車で岡山機関区内で留置されていました。

約2年に及ぶ長期の休車、どうなるのかと気にかけてはいましたが、この春いつのまにか籍が抜かれていたことを知りました。留置されていることには変わりないので気づけない・・・
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 DE11型は46両作られた1000番台であれば東日本時代の同僚があと2両生き残っています。JR貨物仙台機関区の1029号機とJR東日本高崎機関区の1041号機です。しかし1029号機は1034号機と同様長期の休車状態であり実質引退済みと言えるでしょう。現役機は1041号機のみですね。 

なかなか地味な存在、廃車になってもあまり認知してもらえない機関車ですが、車扱い貨物列車を広大なヤードで入れ替えしていた時代を知る貴重な生き証人です。 思い出のある1034号機が知らない間に廃車になっていて残念ですが、まだ籍のある車両の捕獲を頑張りたいと思います。

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