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   PHOTO:修善寺駅でE257系2500番台車と並ぶ185系特急[踊り子16号]


 JR東日本に残った唯一の国鉄型特急車両である185系
 この185系を使用して運転されているのが特急[踊り子号]ですが、2020年3月14日のダイヤ改正からE257系2000番台車への置き換えがスタートし、順次、置き換えが行われていくことがすでに発表されています。

 この185系のE257系への置き換えに伴い、当初、「伊豆箱根鉄道内にはE257系は乗りいらないので、(伊豆箱根鉄道線内では)特急[踊り子号]は廃止となる…」という噂があったのですが、前月、「E257系2500番台車が伊豆箱根鉄道線内で試運転を行った…」というニュースがありました。これにより、伊豆箱根鉄道線内を走る特急[踊り子号]のE257系で残りそうですが、そうなると185系での運転がいつまで続くのか…ということが気になりだしました。
 過去に伊豆箱根鉄道線内を185系の特急[踊り子号]で乗車はしているところですが、次、いつ乗車できるのかわかりませんので、三島に来たついでに惜別の乗車をしてきました。





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①三島(1453)→修善寺(1531) 75列車
 三島駅からは、伊豆箱根鉄道の編成の中でも特に人気のある[HAPPY HAPPY TRAIN]で修善寺に向かいました。



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                  PHOTO:三島駅に停車中の[HAPPY HAPPY TRAIN]





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         PHOTO:[HAPPY HAPPY TRAIN]の車内





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     PHOTO:ちょっとカメラを向けるのが恥ずかしくなりそうなラッピングです。







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②修善寺(1539)→三島(1604) 4036列車 特急[踊り子16号] 185系5連
 修善寺駅での折り返し時間が8分しかありませんので急いで写真を…と思っていたところ、185系の特急[踊り子号]の横に、今後、特急[踊り子号]として使用されるであろうE257系2500番台車が停まっており、どちらも写真を撮らなくてはいけないため、非常に慌ただしい時間を過ごしました。

 もう少し写真を撮っていたかったのですが、発車時刻となってしまったため車内へと入りシートに座ると列車は「ガタン」という軽いショックとともに修善寺駅を発車します。今回乗車した特急[踊り子16号]は5両編成(11~15号車)ですが、三島駅以東の指定席券をもっていない人が座っていいのは自由席車両の11号車と12号車のみということで、この2両はクハとサハですので、185系のモーター音を聞きながら乗車することはできませんが、それでも国鉄型車両独特の重厚な乗り心地は楽しむことはできます。

 修善寺駅を発車した特急[踊り子16号]は、発車直後に大きく左に向きを変え、大仁駅の手前でもう一度大きく弧を描くような形で左に回り込み、その後、三島駅を目指して北上していきます。

 伊豆箱根鉄道の大場~修善寺間は私鉄としては駅間距離が長く、特急[踊り子号]は大仁駅、修善寺駅、大場駅と三島田町駅しか停車しませんので、わずか30分に満たない乗車ですが、本当に東海道線を走る特急[踊り子号]に乗車している気分を味わうことができました。



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       PHOTO:185系の車内(現在の水準からすると狭いですね…)






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    PHOTO:JR東日本の特急で幕式表示は651系とこの185系のみ(かな?)






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             PHOTO:修善寺駅に停車中の185系





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            PHOTO:稲穂の波の中を進んでいきます。





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         PHOTO:三島駅の連絡線を渡ってJR三島駅へと入ります。





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           PHOTO:三島駅に到着した特急[踊り子16号]


 まあ、いつまで185系を使用した特急[踊り子号]が残るのかは不明ですが、伊豆箱根鉄道の場所と私が住んでいる長野市という位置関係を考えると、185系を使用する特急[踊り子]に乗車するチャンスは、まだあるとのではないかと思いますが、さすがに伊豆箱根鉄道線内を走る185系・特急[踊り子号]の乗車は、これが最後になるものと思います。今日はラッキーなことに後継の車両となるE257系との並びというシーンも撮影できましたので、短時間の乗車でしたが最後に満足のいく乗車を楽しむことができました。

【乗車日:令和 2年 9月 2日(水)】鉄道コム


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