特急の愛称「やくも」は最古の和歌の冒頭 | 停車場遍路の鉄道雑記帳(副)

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「やくも」はかつてはひたすら山陰本線を走る列車の愛称でしたが、山陽新幹線岡山開業以後は陰陽連絡ルートである伯備線(+山陰本線)の特急です。



漢字にすれば「八雲」で「幾重にも重なりあった雲」を意味し、地名ではありません。列車が走る出雲地域とは以下の和歌により関係づけられています。

八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに
八重垣作る その八重垣を

これは須佐之男命が出雲で妻(=八岐大蛇から救ったクシナダヒメ)を娶り居を構える際に詠んだ、最古の和歌とされてます。

この和歌の部分の原文は万葉仮名(一音ずつに漢字一文字をその意味は関係なしに充てる:珍走団の落書の「夜露四苦」みたいなの)で書かれていて漢字ばかりです。解説の一つとしてこのリンクを貼ります。

なお「八雲立つ」は「出雲」の枕詞とされていますので、枕詞由来の列車の愛称ということにもなります。