NO.2364 祝・豊肥線全線運行再開、3年半ぶり「SUGOCA大回り」(その2、鳥栖→熊本編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 8月の豊肥線全線運行再開を記念しまして、3年半ぶりに行いました「SUGOCA大回り」の話題、前回NO.2363では博多駅から鳥栖駅間の乗車模様をご紹介しました。

 

 今回で第8弾となりますこの大回りは次の行程で行いました。このうち、博多→南福岡間に関しましては大回りを行うために移動したものでありましたので、実質の大回りは南福岡→熊本→大分→博多間と言う事にもなっておりました(橙字は今回ご紹介します区間です)。

 

 博多→(普通・3223M)→南福岡→(普通・3223M)→二日市→(快速・4231M)→鳥栖→(区間快速・4325M)→熊本→(普通・1467M)→肥後大津→(普通・445D)→宮地→(特急「九州横断特急3号」・1073D)→大分→(特急「ソニック52号」・3052M)→博多

 

 この行程のスタートは、博多駅より811系電車で運行します3223Mに乗車しまして南福岡駅へ移動、そしてこの3223Mはこの駅に8分間停車しますので、この間に一旦出場→入場を経まして、この南福岡駅から「SUGOCA大回り」のスタートへと至っておりました。

 

 今回、3223Mとして博多→南福岡→二日市間で利用しました811系電車PM106編成は、熊本方1両目だけではなく2両目にもトイレが設けられておりまして、この車はサハ811形200番台(サハ811-202)となっております。現在この2両目にトイレが付いております車両はこの車しかなく、サハ811-201が連結されておりましたPM105編成はリニューアルされましてPM8105編成に変わりましてトイレの跡に検測機器が装備されておりますので(「RED EYE」化)、現在811系電車中間車でトイレが付いておりますのはPM106編成のみとなっております。

 

 

 ここまで前回の模様をご紹介しましたが、ここからご紹介しますのは、前回最後にもご紹介しましたように、817系電車Vk12編成で運行します区間快速列車でもあります4325Mで佐賀県鳥栖市の鳥栖駅から熊本県熊本市の熊本駅まで乗車しておりました。今回はその模様に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 鳥栖駅を発ちます前に、発車標を拝見しますとわかりますように、本来博多~別府間で運行されております特急「ゆふ」は、久大線が豊後森~由布院~庄内間で寸断されている事もありまして、豊後森駅までの運行となっております。したがって、この寸断区間では代行バスが頼りとなっておりますが、この代行バスを使いましてからの「SUGOCA大回り」も可能となっております。

 

 (キハ185系気動車、特急「ゆふ」)~7月撮影画像より

 

 

 さて、4325Mは鳥栖駅を発ちました。ここからは熊本駅までその列車に乗車しまして進んでいきますが、私が座っておりました進行方向左側では鳥栖駅を発ちますとすぐにサッカーJ1リーグ「サガン鳥栖」の本拠地でもあります「駅前不動産スタジアム(駅スタ)」の姿を見る事ができます。この「駅スタ」がある場所も、かつては貨物ヤードが広がっていた場所でしたので、大きく様変わりしている事も伺わせております。

 

 

 肥前旭駅を通過しまして、列車は筑後川を渡りまして福岡県久留米市へと入ってまいります。この進行方向左側には、「アサヒシューズ」でおなじみのアサヒコーポレーションの建物が見られておりまして、私自身いつもそうではありますが、この姿からも久留米に来たんだなと言う事を実感させております。

 

 

 久留米駅に停車しまして、ここからは二日市→鳥栖間を乗車しました813系電車運行の4231Mがこの久留米駅が終点でもある事から多くの乗り換え客が乗車しておりました。

 

 (久留米駅)~7月撮影画像より

 

 (この日の4231M)~813系電車R9編成先頭

 

 

 久留米駅を発ちますと、進行方向左側には高速路線バスの車両が多く見られます西鉄バス久留米京町支社のそばを通りまして、それからしばらくはその下の画像にもありますように久大線と並走します。

 

 (久大線と並走します)

 

 

 上の画像にもありますように、しばらく久大線と並走しておりましたが、画像のように久大線と分かれまして鹿児島線を南下して行く事になります。私はこの後しばらく寝てしまっておりまして、その間に荒木・羽犬塚・筑後船小屋・瀬高・大牟田と停車しまして、大牟田駅以降は各駅に停車するようにもなります。

 

 

 気が付いた時には、列車は長洲駅にやって来ておりました。この長洲駅の海側と言いますと、ジャパンマリンユナイテッド有明事業所の工場の姿が見る事ができておりまして、いつの間にかここまでやって来ていたんだなと言う事を実感しておりました。

 

 

 長洲駅を発ちまして、8分ほどで玉名駅へとやってまいりました。そして、ここから肥後伊倉駅との間が去る7月に発生しました「令和2年7月豪雨」によりまして土砂流出した場所を通過する事になります。それに伴いまして、この区間では最高速度25キロによります徐行運転が現在も行われておりまして、そう言った事から被害場所を収める事もできておりました。

 

 進行方向右側に、被害場所となりました場所をゆっくりと通過して行きます。今回の被害が発生しました場所は去る8月3日に運行を再開しておりますが、画像からもわかりますように、まだブルーシートによります応急工事が行われたままとなっております。今後、のり面の復旧工事が本格的に行われる事になるようですが、これまではこのような形態へと至るようであります。

 

 

 被害場所を通過しますと、肥後伊倉駅にやってまいりました。現在鹿児島線は、荒尾駅以南では普通列車は最高4両編成が最長となっております。そのため、4両の停車位置より先の所には柵が設けられておりまして、さらにその先には雑草も生い茂っている所もありまして、長らく使用されていない事も伺わせておりました。

 

 (使われていない所の先には柵が設けられています)

 

 

 肥後伊倉駅を出ますと、次は木葉駅へと進みます。この木葉駅は2面3線のホーム造りでありますが、基本的に退避ホームとなっておりました2番ホームは特急列車が廃止されている事もありまして使用が停止されておりました。そのため、雑草が大きく生い茂っている事が画像からもお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (2番ホーム側の線路に雑草が・・・)

 

 

 肥後伊倉駅を出ますと、鹿児島線熊本地区の最勾配区間でもあります「田原坂」の区間を通過します。この「田原坂」と言いますと、「西南戦争」でも西郷軍と政府軍との争いがおこった場所でも有名でありまして、「田原坂の戦い」とも称されますが、そう言った戦いがあった場所のそばを鹿児島線は通過して行く事にもなります。

 

 (奥に「田原坂」と書かれた看板があります)

 

 

 その「田原坂」の途中に田原坂駅があります。ここからは熊本市の駅となりますが、この駅は無人駅でありまして、一時は一部列車が通過した時もありましたが、現在は全列車停車しております。尚、この列車では乗車・下車した方はいらっしゃらず、本線の駅であるとはいえ寂しい姿が見られておりました。

 

 (田原坂駅、駅名標(駅板))

 

 

 田原坂駅を出ますと、引き続き勾配区間を通過します。途中には上下線が分かれる所もありまして、複線化に伴い同じところに設けられない地形があった事もわかります。私自身も、かつて特急列車に乗車していた頃は、すれ違う列車もよく見られておりましたので、それからしますと本数が減っている事を思えば残念な所ではないかと思う所ではあります。

 

 (奥に上り線)

 

 

 これら区間を通過しますと、列車は植木駅にやってまいります。その植木駅を過ぎますと、熊本市内がますます近くなってまいりまして、途中駅には崇城大学前駅と言った学生さんが多い駅も停車して行く事にもなりまして、画像にはありませんが車内も立客の姿も見られるようになっておりました。

 

 

 こうして、4325Mは上熊本駅を出まして熊本駅へとやってまいります。この上熊本~熊本間は高架区間でもありますので、高いマンションやビル群も車内から拝見する事もできております。

 

 

 そして、定刻の13時21分に4325Mは熊本駅にやってまいりました。ここで乗客は大きく入れ替わりましたし、運転士も交代します。この乗車時間も、区間快速でもあった事から1時間30分を切る事ができておりましたが、普通列車であったならば1時間30分を超える乗車時間でもあっただけに、わずかながらでも早く行かれるのはいいのではないかとも思う所ではあります。

 

 列車は、1分後の13時22分に熊本駅を発ちまして、この後肥後大津行きの列車に乗り換える事になります。それにしても、815系電車はオールロングシートでありますが、817系電車はオール転換クロスシートでありますので、通しで1時間を超える乗車時間となりますと、やはりこの817系電車の方が一番かなとも思う所ではあります。

 

 

 今回その2では、鳥栖→熊本間の乗車の模様をご紹介しましたが、9年前の九州新幹線(鹿児島ルート)全線開通以降は特急列車も大きく削減しておりますので、本数が少なくなります荒尾~熊本間はより寂しい感じが伺える所ではないかと思います。しかも、大牟田~熊本間では普通列車(区間快速列車も荒尾~熊本間が各駅停車なので普通列車扱い)しか運行されておりませんので、その結果が木葉駅のような姿にもつながりますので分からなくない所でもあります。次回その3では豊肥線に入りまして肥後大津方面をご紹介しますが、それとともに以下画像の新設特急に関しましてもご紹介しますので次回もご覧になっていただきたいと思います。