213系 ラマルドボア と 尾道城 | 安芸もみじ ─ Photographs, Historys, Railways,-JAPAN┃広島
2020年09月01日(火) 20時30分00秒

213系 ラマルドボア と 尾道城

テーマ:JR 新世代 & 次世代電車

213系7000番台"ラ・マル・ド・ボァ"です。

2016(平成28)年に開催された『晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン』『瀬戸内国際芸術祭2016』『IMAGENEERING ART PROJECT』などに合わせて誕生しました。

イベント終了後も運転は継続され、近年は土曜日=岡山~宇野駅間、日曜日=岡山~尾道駅間、土日曜日を除く休日は岡山~琴平駅間を運転する、分かりやすいダイヤとなっています。



今年の春の運行予定から、新型コロナウィルス感染拡大防止のため運休していましたが、8月1日から運転再開となり、初日は“ラ・マル せとうち”として岡山~宇野間で運転されました。

ただ、今回の写真は昨年の11月に尾道駅で撮影した"ラ・マル しまなみ"で、尾道名物の旧 全国城の博物館"尾道城"を入れてみました。

尾道城は閉館されて約30年が絶ち、倒壊・崩落の危険が高まったため、既に解体されています。



ラマルドボアとの最後のコラボでしたが、ホームにあるトワイライトエクスプレス瑞風バージョンの自販機とも撮っておきました。

さて、ラマルドボアですが、せとうちエリアを旅する観光列車として誕生して4年が経ちましたが、高級感のあるフローリングデッキ、現代アート作家の作品展示スペース、自転車をそのまま積み込めるサイクルスペース、ご当地のいいものを集めた車内販売カウンターなど"旅に必要なモノとコト"を備えた特別仕様の列車として、未だ人気を博しています。

今年の秋から開催予定の『せとうち広島デスティネーションキャンペーン』でも、新しくデビューするキハ47系"etSETOra"どもども活躍するんだと思います。



ラマルドボアは前述の通り213系7000番台でLAー1編成と編成番号が付与されていますが、元は備讃ライナー用として1987(昭和62)年3月に3両編成8本24両の内の1編成でした。

当初の編成番号はCー04編成で、クハ212-4 + サハ213-4 + クモハ213-4でしたが、改造に際してサハ213-4は外されて、クロ212-7004 + クモロ213-7004とされたため、213系7000番台には7001~7003は存在しません。

グリーン車化に際して、編成定員は全席グリーン指定席で52名となり、当然のことながら青春18きっぷや定期券では乗車することはできません。



岡山→尾道方面のダイヤは、岡山発10:11 → 倉敷発10:43 → 福山着11:22 → 尾道着11:42。

尾道→岡山方面のダイヤは、尾道発15:48発 → 福山発16:11 → 倉敷着16:52 → 岡山着17:09。

ですが、自転車の利用については、ちょっと利用しづらいなぁ~というシステムで、岡山駅5番ホームには自転車の解体・組立エリアが設けられていますが、全区間で輪行袋に入れ放しのままが良いように思えます。



尚ラマルドボアは備讃ライナー時代、他の編成と併結されて9両で運行されていましたが、瀬戸大橋が開通してマリンライナーとなってからも、Cー04編成としてグリーン車を連結したことはありませんでした。

さて、ここからややこしい話しをするので、覚悟して下さいね。

備讃ライナーとして先行投入されたCー01~Cー08編成の内、マリンライナーとなる時にCー07・Cー08編成はクハ212が外されてクロ212が連結され、マリンライナー用に新製されたCー09~Cー11編成と合わせて5本体制となりました。



Cー07・Cー08編成から抜かれたクハ212は新製されたクモハ213と組成されてCー12編成となり、クロ212を連結しないCー01~Cー06編成とCー12編成は、Cー07~Cー11編成と連結されて、6~9両で運用されました。

マリンライナー運用から213系が退役した際に、パノラマグリーン車は廃車となり、サハ212の先頭車化改造によって2両編成で運用されましたが、Cー07編成のクロ212-1は廃車されることなく技術試験車 クヤ212へと改造され、それに付き合わされてCー01編成からサハ213が抜かれてサヤ213へと改造されました。

2両編成となったCー01編成でしたが、Cー04編成がラマルドボア LAー1編成となる折、外されたサハ212-4はそのままCー01編成へ組み込まれて、現在も3両編成で運用されています。



尚、技術試験車は"U@tech"と命名され、クヤ212-1 + サヤ213-1 + クモヤ223-9001で組成されました。

また、瀬戸大橋開通20周年記念"快速 懐しのマリンライナー"でCー04編成は、Cー06編成とクロ212-1001と組成されて、2008(平成20)年4月10日に運転された経歴もあります。

との遍歴を経て、Cー04編成はLAー1編成 ラマルドボアとなり、土日以外の休日には"ラマル琴平"として現在唯一、予定臨ではありますが定期的に瀬戸大橋を渡る213系となっています。



瀬戸内マリンビューの時に語りましたが、実はこの日のこのタイミングで"ラマルしまなみ"として、尾道駅へいることを把握していなくて。

ホームへ入線する折りにラマルドボアがいるのを発見して、慌ただしく尾道駅で降りたので当然のように、ラマルしまなみと瀬戸内マリンビューを併せて撮りました。

ラマルしまなみの奥から入線して来るのは113系 B-10編成と、EF210-11号機でした。

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さて、解体された尾道城ですが、過去の記事でも、この記事でも前述の通り、あくまで"お城の形をした博物館"でした。

1964(昭和39)年に開館し、1992(平成4)年に閉鎖された後も、尾道市商工会が所有していたものの廃墟化していました。

建物は鉄筋コンクリート製で、老朽化が進んで危険となったため、2018(平成30)年2月に尾道市は土地と建物の寄付を受け、解体して眺めを生かした観光施設を整備することとなりました。


2019(令和1)年11月に解体予備工事に着手し、今年本格着工されて基礎を残して解体はほぼ終了。

来年の千光寺の桜が咲き始める前までには、ウッドデッキを備えた展望施設として、完成する見込みとなっています。

尾道城その物は博物館でしたが、千光寺公園には戦国時代末期に築城途中で放棄された、杉原氏の千光寺山城跡があり、新たな観光スポットとして期待が寄せられています。


ただ、尾道城は歴史上存在しなかったものの、尾道駅を降りると目前に聳えるランドマークだったことは間違いなく、無くなるとやはり寂しさと物足りない感は拭えません。

と言うものの、私も尾道城をそんなに撮っていた訳ではなく、画面の端に入るように意識的に、数枚撮影した程度。

ラマルドボアと尾道城も最後のコラボをしてみましたが、その前には瀬戸内マリンビューともコラボっています。


また、映画『男たちの大和』の実物大ロケセットを見学しに行った時も、何とかムリヤリ感はあるものの、尾道城を入れて撮っていました。

戦艦大和からは尾道城の位置関係が悪くて、何とか一緒に撮れないものかと、甲板の上をウロウロした記憶があります。

結局、3連装機銃や主砲などと合わせる所か、甲板上からは全く見えなかったので、諦めました。


今思うと、甲板上からはムリでも、艦首の菊花御紋はもう少し工夫したら、上手く撮れたのかなぁと。

ただ、艦首周辺は記念写真コーナーとなっていて、尾道の写真屋さんが日付入りで撮ってくれたりもしていて、凄く混雑してたんですよねぇ。

と、考えていると、戦艦大和も今は無く、尾道城も既に無く、あぁ良い思い出になってるなぁとは実感しました。


戦艦大和のロケセット公開も2005(平成17)年のことで、もう15年も昔のことなんだと、今更ながら実感してしまいました。

戦後60周年記念作品で、今年は戦後75周年でしたからねぇ。

尾道城も、解体作業へ入る直前に、ラマルドボアや瀬戸内マリンビューと一緒に撮れて、良かったなぁと再び15年後に思うのでしょうか。

ー全国城の博物館『尾道城』ー


15年後・・・・元気で生きてるのかな?

最後のリンクは、Googleで全国城の博物館『尾道城』は尾道歴史博物館跡として案内が乗ってますので、貼ってみました。

と、まぁこうしてクツの消費力が大きいのと、やっぱりメニエルでつまづくことが増えたので、安くて安心・・・・な、スニーカー型安全靴を、私は乗用してます。

足の親指を捻挫したり、突き指したり、爪が割れたり・・・・が多くて大変だったんですが、安全靴を履きだしてからは、無くなりました。

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