NO.2363 祝・豊肥線全線運行再開、3年半ぶり「SUGOCA大回り」(その1、博多→鳥栖編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 私は、過去にJR九州のICカード「SUGOCA」を利用しました「SUGOCA大回り」を数回敢行してまいりまして、この当ブログを通じてご覧の皆様にこの「大回り」を楽しめる事を皆様にご紹介してまいりました。

 

 「SUGOCA大回り」とは、通常の乗車券を使います「大回り」のように近郊区間を利用するだけではなく、今からご紹介しますような形で使用する事ができるようになっておりまして、その範囲も数百キロに及ぶ範囲で使用する事ができるようになっております。

 

 これまでご紹介しました「SUGOCA大回り」です。これまで7度にわたりまして大回りを敢行しましたが、区間からもわかりますように「SUGOCA」エリアに相当していない区間が存在しておりますし、代行バスや代行タクシー(トラブルによります)を利用した経歴もある事がわかります。これらは、この後ご紹介します説明書きからもそれら区間も利用する事ができるようにもなっております。

 

 第1弾 竹下(福岡市)→久留米→日田→由布院→大分→博多 NO.1316より4回

 

 第2弾 滝尾(大分市)→豊後竹田→(代行バス)→宮地→肥後大津→熊本→大野下→(代行タクシー)→大牟田→博多→大分 NO.1343より4回

 

 第3弾 竹下→熊本→肥後大津→宮地→豊後竹田→三重町→大分→博多 NO.1411より6回

 

 第4弾 竹下→二日市→(特急「ゆふいんの森」)→由布院→大分→博多 NO.1580より4回

 

 第5弾 南福岡→久留米→日田→大分→博多 NO.1711より4回(大回りとしては2回)

 

 第6弾 竹下→久留米→日田→由布院→庄内→大分→博多 NO.1805より5回

 

 第7弾 佐賀→新鳥栖→鳥栖→久留米→由布院→大分→亀川→中津→博多 NO.1857より2回

 

 

 これからご紹介しますのが、「SUGOCA」に関します説明書きでありますが、その「SUGOCA大回り」にご理解なさっていない方もご理解いただければ幸いであります。

 

 

 JR九州のICカード「SUGOCA」は、平成24年12月よりこれまでの福岡都市圏に加えまして、大分地区・熊本地区・長崎地区・鹿児島地区にも範囲を広げております。

 

 それによりまして「SUGOCA」のエリア内ならばカード1枚で利用する事が可能になりまして、それによりまして福岡都市圏・大分地区・熊本地区を「北部九州エリア」として構成する事でカード利用者には特例も与えられておりまして、乗車区間の運賃を計算する際に、「運賃計算の特例に使用する路線」を経由して計算した方が最も安くなる場合、実際には異なる経路で乗車する場合でもこれらの線区を経由したものとして運賃を計算するというものでありまして、いわゆる最短経路で利用する事が可能になっております。

 

 つまり、熊本駅から大分駅間で利用する際には、通常は豊肥線を経由した方が運賃は当然の事ながら安い訳ですが、例え鹿児島線・日豊線を経由しましても豊肥線経由の運賃であります3300円で利用する事が可能になっておりまして、鹿児島線・日豊線経由であるならば5940円ですので、2640円も安く行く事も可能になっております(以下図参照)。この場合も、豊肥線の「SUGOCA」エリアが熊本~肥後大津間及び中判田~大分間で使用が可能な訳ですが、通常使用が不可能であります、肥後大津~中判田間も、下車しない限り利用する事が可能になっております。

 【図】
 熊本~(豊肥線経由)~大分 通常運賃3300円
 熊本~(鹿児島線・日豊線経由)~大分 通常運賃5940円
 熊本~(「SUGOCA」利用)~大分 最短経路運賃(豊肥線経由を適用)3300円


 その結果、さらに範囲が広い久大・豊肥線などを利用しての「大回り」も可能になっておりまして、一度「SUGOCA」などのICカードを通しますと、これら路線を経由した数百キロに及ぶ「大回り」も可能になっておりまして、下車しない限りその駅間の最安運賃での利用が可能になっております。

 また、他の交通系ICカード「nimoca」・「はやかけん」・「Suica」・「ICOCA」などの「SUGOCA」と相互利用しているカードも利用可能となっておりますし、上の履歴からもわかりますように特急列車も使用可能となっております。

 

 

 さて、ここまで「SUGOCA大回り」の概要に関しましてご紹介しましたが、実は前回第7弾からは約3年半の月日が流れておりました。そして今回、豊肥線が全線運行を再開した事を記念しまして久しぶりの第8弾を敢行しました。今回は5回にわたりまして「SUGOCA大回り」の模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 今回第8弾は次の行程で行いました。このうち、博多→南福岡間に関しましては大回りを行うために移動したものでありましたので、実質の大回りは南福岡→熊本→大分→博多間と言う事にもなっておりました。

 

 博多→(普通・3223M)→南福岡→(普通・3223M)→二日市→(快速・4231M)→鳥栖→(区間快速・4325M)→熊本→(普通・1467M)→肥後大津→(普通・445D)→宮地→(特急「九州横断特急3号」・1073D)→大分→(特急「ソニック52号」・3052M)→博多

 

 

 さて、この日スタート駅の博多駅では、ちょうど本来ならば肥薩線を走ります、キハ40系気動車(キハ47・キハ147形)で運行します「いさぶろう」・「しんぺい」および「かわせみ やませみ」の4両編成の姿がありましたので収める事ができておりました。これら列車に関しましては、7月の「令和2年7月豪雨」で肥薩線が大きな被害を受けておりまして、それによりまして本来の活躍の場で運行する事ができない事から今回博多~門司港間で特別運行が行われておりまして、門司港行き先頭が「いさぶろう」・「しんぺい」、後方が「かわせみ やませみ」の編成となっておりました。

 

 (前2両、「いさぶろう」・「しんぺい」)

 

 (後方2両、「かわせみ やませみ」)~編成は後述

 

 これら列車のサボです。画像のようにサボも用意されておりまして、まさにイレギュラー区間にも対応している事が伺わせておりました。それにしても、これらとも特急列車でもありますし、改造車でもありますが、サボで行先を表示してある所からもかつての近郊型車両時代の姿を偲ばせております。

 

 (「いさぶろう」・「しんぺい」サボ)

 

 (「かわせみ やませみ」サボ)

 

 

  そして、「いさぶろう」・「しんぺい」+「かわせみ やませみ」編成が博多駅を発ちまして門司港駅へと向かって行きました。このような特別運行は、「熊本地震」からしばらくしまして、キハ183系気動車「あそぼーい!」も同区間で運行されていた事がありましたが、それに次ぐ運行となっております。それにしても、「あそぼーい!」は親子連れに人気がありましたが、これら列車に関しましては大人の方々に人気がありましてそういった方々が乗る姿が見られておりました。

 

 尚、これら列車は8月中は毎日運行されておりましたが、9月からは土日祝日の運行に改められております。やはり夏休みが終わった事にもよりますし、「新型コロナウイルス」によります需要減もありますが、どちらにしましても本来の運行区間で運行ができない代わりになかなか熊本方面へ出向く事ができない方々を運んでいただきたい所ではあります。

 

 

 さて、乗車時間が迫っておりましたが、今回乗車します区間快速鳥栖行き(博多→鳥栖各停、3223M)の発車が迫っておりました。その前に、乗車します5番ホームでは811系電車4両編成によります回送列車がやってまいりまして、この列車は少々停車しましてから南福岡車両区へ向けて回送して行きました。

 

 

 そして、今回乗車の3223Mがやってまいりました。画像は博多駅では収める事ができませんでしたので、後述の二日市駅で撮影しました画像でありますが、この編成は変わった装備が見られるPM106編成でありました。

 

 (博多駅から各停となりますので、種別表示は「普通」となります)

 

 

 それに関しましてはこの後ご紹介しますが、3223Mは8分後に画像の南福岡駅へ到着しまして、ここで特急列車の通過待ち合わせや乗務員交代などで8分間停車します。私も一旦改札口から出場、そしてすぐにカードを通しまして、改札口を再び入りまして、ここから本当に「SUGOCA大回り」がスタートする事にもなりました。

 

 

 さて、今回乗車しました811系電車PM106編成で運行しておりました3223Mの編成は・・・

 (←鳥栖)クハ810-106+サハ811-202+モハ811-106+クモハ810-106

の編成でありましたが、このうち2両目にあたりますサハ811-202に博多駅から乗車しておりました。

 

 (サハ811-202プレート)

 

 この編成は、現在はPM8105編成となりました元PM105編成とともに、トイレが熊本方先頭1両目に次いで2両目にも設けられているのが特徴でありまして、PM8105編成が「RED EYE」と称しまして現在はトイレがあった部分には検測機器が設けられているそうでもありますので、現在トイレがありますのはこのPM106編成のみとなっております。

 

 (サハ811-202、トイレ部分)

 

 (同、外観)

 

 

 この停車中の間には、3両編成として荒尾駅から南福岡駅へやって来ておりました、区間快速海老津行き(1326M)の姿が4番ホームにありまして、ここから6両編成に増結される姿が見られておりました。それにしても、区間快速海老津行きとは珍しい行先と言う印象もありますが、海老津行きの列車も多く見られますし、博多駅まで快速で運行します区間快速列車も数本は見られております。

 

 (行先)

 

 

 さて、誰でも興味を示します併結が始まります。荒尾駅からやってきましたR108編成は貫通扉が開けられまして、連結相手の到着を待ちます。

 

 そして、連結相手でありますR224編成がやってまいりまして、係員の手旗信号によりましてR108編成に近づいてまいります。やってまいりましたら、その下の画像にもありますように「×」の表示を出しまして一旦停止するようにもなります。

 

 (係員の方が「×」を出して一旦停止します)

 

 こうして、徐々に進みまして連結が完了します。この間は1分足らずでありましたが、やはり停車時間も限られておりますので、それだけ手早くしないといけないのもわかるのではないでしょうか。

 

 連結が完了しましたら、幌を出しまして一連の作業は終了となります。この幌も、自動幌でもありますので、そう言った所も素早く済む事ができる要因でもあるのではないかとも思います。

 

 (自動幌を出して終了)

 

 

 今回の「SUGOCA大回り」スタート駅でもあります南福岡駅での連結作業を見ましたら、再びPM106編成であります3223M鳥栖行きに乗車しまして、画像の二日市駅へとやってまいりました。この列車は、二日市駅で約5分停車しますが、この間に後続の4231M久留米行きが先に発車するため、その列車に乗り換える事になります。

 

 

 811系電車R9編成を先頭にしました、4231M快速久留米行きに乗り換えまして、さらに南下してまいります。この4231Mに乗車しますと、鳥栖駅もしくは久留米駅で4325M大牟田・玉名・熊本方面八代行きに接続しておりますので、この列車に乗り換えまして向かうに至っておりました。

 

 

 私は、817系電車で運行します区間快速でもあります4325Mの始発駅でもあります鳥栖駅まで4231Mに乗車しまして、それから熊本駅まで乗車するに至っておりました。また、ちょうどこの鳥栖駅では向かいのホームに同じく817系電車で運行します2851M長崎行きの姿もありまして、最後の画像にもありますように「緑」「赤」の817系電車が並ぶに至っておりました。

 

 (区間快速種別)

 

 

 私自身3年半ぶりとなります「SUGOCA大回り」の乗車の模様を今回からご紹介しておりますが、冒頭にもありますようにカード1枚でかなりの範囲で大回りができると言うのも魅力的ではないかと思います。しかも、後日ご紹介しますように特急列車も利用する事ができておりますので、それに関しましては早く移動できる分ありがたい所ではないかとも思う所ではあります。次回は、4325Mに乗車しまして、途中「令和2年7月豪雨」で被害がありました区間を経まして熊本駅へと向かうシーンをご紹介しますので、次回その2もご覧いただきたいと思います。