2020年1月4日(土)


おはようございます。

季節は寒さが堪える年明けのことです。

早朝の天王寺駅にやって来ました。

うーん、眠い...


青春18きっぷの1日分が安く手に入ったので、これから和歌山の那智へ初詣に行きます。

なぜ行き先を和歌山にしたのか...天気予報を見て暖かそうだったから?理由は単純だったり。

あと今回、5つのミッションを掲げてみました。

これらのクリアを目指します。



Mission1:紀勢本線 未乗区間の乗車

8年前の2012年に紀伊半島を一周しているのですが、途中で那智の滝に寄った時に、行きは紀伊勝浦駅から路線バスに乗って帰りは那智駅でバスを降りました。

故に、紀伊勝浦から那智のあいだが未乗のままなのです。


Mission2:113系2000番台に会う

紀勢本線の113系は、先頭車化改造による103系みたいな平面顔で、主に御坊と紀伊田辺のあいだで使用されています。

2020年3月のダイヤ改正で運用を終了するとのことで、乗りはせずとも会いに行きます。



Mission3:大門坂を歩く

2004年世界文化遺産に登録された熊野古道。

一度は、熊野古道を歩いてみたい。

大門坂は、熊野詣で栄えた当時の面影を色濃く今に残している一方、距離が短い初心者向けのコースとして紹介されています。


Mission4:熊野那智大社を参拝

今年の初詣は熊野三山の一社、熊野那智大社と那智の滝を訪れます。


Mission5:生マグロを食べる

せっかく紀伊勝浦に寄るので、生マグロをいっぱい食べたいですね。



話は戻り、列車は順調に和歌山県入り。

大きな大きな、紀の川を渡ります。

朝日が川面にキラキラ反射して眩しいと目を細める。



一旦湯浅行きを和歌山駅で下車して、後続の紀伊田辺行きで一気に紀伊田辺駅に向かうことにしました。



やって来たのは225系。

紀伊田辺までは、もう京阪神と変わらない車両たちが走ります。

ちょっと前までは、青緑一色の国鉄車たちがうごめいていたのにな。



海南駅を出て市街地を抜けると、南下していた進路をくぐっと西へ変えます。

ここで初めて海の車窓、港の対岸にはコンビナートの先にマリーナシティと赤い観覧車が確認できました。



有田港区まで来るとその先は紀伊水道、今度は進路を180度変えて有田川を遡るように内陸へ入ります。

初島駅付近では、製油所の厳ついプラントが目を惹きました。



みかんの一大産地、有田。

山の斜面に、段々畑が広がる風景。


辺りは少し川霧が立ち込める。

座席は温かいけれど、ドアが開く度に冷気が流れ込んで足元が寒いや。



有田では10〜11月頃の早生みかんから始まり、みかんの出荷は1月中旬まで続くとあります。

年明けの今はシーズン終盤なので、濃厚なみかんが味わえるのかしら。



有田川に沿って走っていた鉄路も、有田市を抜けるタイミングで川を渡る。

そして再び海の方へ、醤油のまち湯浅を目指して走ります。




湯浅駅を出発してしばらくすると、遠くに青く穏やかな唐尾湾が望めました。


山を越えて、平野部に入ると御坊市。

紀州鉄道が寄り添ってくると、御坊駅に到着です。



御坊駅は、前年に紀州鉄道の乗り潰しで下車したばかり。

今回は途中下車せずに、このまま紀伊田辺行きに乗車します。


印南駅に到着する直前には、大きなかえる橋。

大きな身体の赤ガエルの頭に、ちょこん可愛らしい黄ガエル。

親子ガエルかな?はたまた親分と子分かな?



紀勢本線は海沿いを走るイメージですが、印南駅を過ぎた辺りからようやく太平洋が広がり出します。



眼前には、只々でっかい大海原に真っ直ぐ延びる水平線。

何も無いのが、贅沢な車窓。

冬の太平洋は、穏やかな顔を見せてくれました。



和歌山駅から2時間弱、終点の紀伊田辺駅に到着。

車両には長い距離をお疲れ様と声を掛けましたが、そう言えば数年前の紀伊半島一周の時はもっと長い新大阪発の紀伊田辺行き快速に乗ったぞと思い出す。



数分後、新宮行きのくろしお1号が追いついて来ました。

オーシャンアロー車両の283系は、イルカ顔がキュートで好きな奴です。



奥にいる平面顔は113系ですね。

お目当ての車両にすんなりと会えたので、ひとつ目のミッションは攻略っと。



田辺市の代表駅、紀伊田辺。

この先新宮方面は単線だからか運行上の要衝で、ほとんどの普通列車は当駅止まりです。


こんな駅舎だっけ?と調べてみると、2019年にリニューアルしてピカピカになっていました。

外観が和風テイストなのは、近くにある闘鶏神社の影響でしょうか。



駅前の銅像が気になる性です。

これは見て分かります、武蔵坊弁慶ですね。

でもなぜ弁慶か、なるほど田辺市が生誕の地と伝えられているからなのか。



乗継時間を利用して闘鶏神社を訪れました。

歩いて5分ちょっとで着きます。


2016年に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録されています。

観光協会の紹介によると、御祭神の中には熊野三山も勧請されており、熊野権現の三山御参詣に替えるという三山の別宮的存在で熊野信仰の一翼を負っているとのこと。



社名の闘鶏ですが、壇ノ浦の戦いで源氏と平氏の双方より熊野水軍の援軍を要請された武蔵坊弁慶の父、熊野別当湛増がどちらに味方をするかの神意を確認するため、神社本殿の前で紅白7羽の鶏を闘わせたことによるものです。


そして、ここにも弁慶像がありました。

しかしこの弁慶、松平健にしか見えない笑



次回は、再び紀勢本線を進み那智駅を目指します。

ではではノシ



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