NO.2362 2ユニットのラストランでした、キハ66・67系5・11番ユニット撮影 in 早岐 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 去る8月5日、佐世保車両センターに所属しますキハ66・67系気動車のうち、2つのユニットが引退しました。

 

 このユニットは、上の画像にもありますように5番ユニット(キハ66 5+キハ67 5)と11番ユニット(キハ66 11+キハ67 11)の計4両でありまして、いずれも昭和50年製の車両でもありますので、45年に渡りまして活躍してきた車両でもあります。

 

 このキハ66・67系気動車は、元々は筑豊地区の輸送を目的として15ユニット30両が導入されておりまして、440馬力と言う強馬力を生かしまして筑豊線・日田彦山線・久大線などで活躍しておりましたが、平成5年からエンジン換装を行いまして420馬力に下げておりました。そして、平成13年に旧長崎車両センターに全車転属しましてからは、長崎線(諫早~長崎間)・佐世保線(早岐~佐世保間)・大村線で運行されておりまして、乗客にも画像のように貴重な車両である事をアピールして運行されておりました。

 

 

 そして、平成26年には、九州新幹線(長崎ルート)の工事に伴いまして、長崎車両センターから佐世保線早岐駅構内におきまして建設されておりました佐世保車両センターに全30両が転属しておりまして、このキハ66・67系気動車にとりましても2回目の転属を経験するに至っておりました。

 

 

 しかし、この気動車も40年以上経過している事もありまして老朽化が出始めておりまして、平成27年には4番ユニットが廃車となっております。さらに今年3月改正では、次世代気動車でもありますYC1系気動車の導入に伴いまして9・13~15番各ユニットが運用離脱・保留車となっておりましたが、さらに今回5番ユニット・11番ユニットが定期運用を離脱しまして、現在は1~3・6~8・10~12番各ユニットが運行されるに至っております。

 

 

 今回運用を離脱しました2つのユニットのうち、11番ユニットと言いますと、平成28年にアイドルグループ「Kis-My-Ft2」をイメージキャラクターとしましたキャンペーンが行われていた事もありまして、「キスマイ ☆ ライナー」と称して運行されていた事もありました。やはり、青の「SSL色」の車体ではなく、白地のラッピングにメンバー7名の姿が見られておりまして、実際にメンバーの色で星を型取りまして、その中にメンバーの表情が見られるようにもなっておりました。また、車内の吊り広告でも、メンバーが実際に長崎県内各地の観光地へ足を運びました際の模様の姿も見られておりまして、まさに「キスマイ ☆ ライナー」と言う印象の姿が見られておりました。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その8月5日に早岐駅に出向きまして、その姿を収める事ができておりました。今回は、引退しました5番ユニット・11番ユニットの早岐駅での最後の姿を皆様にご紹介してまいります。尚、夜間撮影でもある事から一部画像が乱れている部分もありますが、それに関しましてはご了承いただきたいと思います。

 

 

 今回は、この2ユニットが連結しておりました246Dの姿から私は収めておりました。尚、佐世保駅では引退に関しますイベントもささやかな形で行われていたようでしたが、今回「新型コロナウイルス」によります密を避けるために、早岐駅にとどまりまして撮影を行う事としました。

 

 

 そして、長崎駅から246Dがやってまいりました。この246Dは、長崎駅を18時05分に発ちまして、長与経由で運行されている列車でもありますが、長崎駅発車時刻からもわかりますように、夕刻のラッシュ時にあたる列車でもあります。したがって4両編成で運行されている事からもわかりますように、帰宅される方の足としても運行されている事もお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 この時の車内の姿を収めておりましたが、車内はガランとした姿が見られておりまして、恐らくは大村市内を境にしまして乗客も多く減っていたのではないかと思われました。それでも今回はこの後の折り返しの6924Dが最後でもある事もありまして、それらを収めに行かれていた方もいらっしゃったのではないかとも思われました。

 

 (佐世保方先頭車、キハ67 5)

 

 (佐世保方から2両目、キハ66 5)

 

 

 こうして、5番ユニット・11番ユニットは、画像にはありませんが佐世保駅へ向けて最後の運行を行っていきました。私自身も、正直これが最後か・・・と思いながら佐世保駅への最後の姿を見守りました。

 

 

 一方、向かいの2番ホームでは、246Dが発車する前に6922Dとして早岐駅へやってきておりましたキハ66・67系気動車12番ユニット+1番ユニットの4両編成の姿がありました。これらは本来の青の「SSL色」ではなく、それぞれ別の塗装となっている車両でもありまして、12番ユニットが橙と白・黒の3色塗装からなる「ハウステンボスライナー塗装」、

 

 そして1番ユニットは「国鉄急行色」となっておりまして、2パターンの塗装をしたキハ66・67系気動車が見られておりました。尚、これらも今後もしばらくは活躍する機会が得られるようでありまして、引退するする車は見られておりましても、まだまだ長崎地区で見られる車もあるのがこのキハ66・67系気動車でもあります。


 

 所で、このキハ66・67系気動車1番ユニット、もしくは同じ塗装であります10番ユニットのいずれかが、9月に唐津線・筑肥線(唐津~筑前深江間)を運行する事になっているそうであります。このうち、10番ユニットでは平成23年と平成25年の2度入線した経緯がありましたが、1番ユニットでは記録がないだけに、この1番ユニットの入線を願いたい所ではあります。


 

 話は戻りまして、この列車はこの後早岐駅からは255Dとして諫早駅へと向かう事になります。しかし、しばらくは乗客の姿も数名程度となっておりまして、翌日の列車の送り込みであるとは言えども4両編成の車両にしては寂しい姿が見られておりました。

 

 

 さらに、1番ホームでは早岐駅止まりの列車が入線してまいりました。この列車は2945Mとして吉塚駅からやってきました列車であります。尚、この列車は肥前山口駅までは8両で運行されておりますが、そこから先は4両に減らして早岐駅にたどり着く事になります。

 

 早岐駅に到着しますと、すぐに車内点検を行いましてドアも締め切り、そしてパンタグラフも降ろされまして、翌日の運行(4920M)に備えます。本当に、早岐駅に到着しましてパンタグラフが降ろされる間が10分足らずでありましたが、翌朝が5時33分発でもありますので、そう思いますと素早くと言う印象もわからなくはないでしょうか。

 

 

 さて、5番ホームには、246Dの折り返しであります6924Dがやってこようとしておりましたので、私も4・5番ホームへと移動しました。この時5番ホームには既に3246Dがやってきておりまして、21時08分発の発車を待っておりました。

 

 この6924Dには、現在キハ220-208とともに大分車両センターに貸し出しされております、佐世保車両センター唯一の赤塗装でありますキハ220-207が先頭、そしてロングシート改造されましたキハ200-1565+キハ200-565の3両で構成されておりました。尚、長崎地区では現在3両編成での運用は翌8月6日より行われなくなっておりまして、3両編成での運行はこの日が見納めと言う事にもなっておりました。

 

 

 そして、6924Dが終点早岐駅4番ホームにやってまいりました。以下画像では2番ホームに停車しておりました12番ユニットとの2ショット、その下の画像では早岐駅の駅長さんによります敬礼シーンを収めておりましたが、乗客を乗せては最後の運行でもありましたので、より迎えられている事を伺わせているようにも思いました。

 

 (駅長さんの敬礼シーン)

 

 

 こうして、早岐駅4番ホームに到着しました。他のSNSによりますと、車内ではオルゴールも鳴りました車内放送も流れていたそうでしたが、その放送で悲しまれた方もいらっしゃったそうでもあります。残念ながら、今回は「密」を避けるべく乗車はしませんでしたが、「新型コロナウイルス」の騒動がなければ乗車もしたかったなと言う印象ではありました。

 

 やはりと言うべきか、この6924Dには多くの方々が乗車しておりまして、画像のように早岐駅のホームでは人だかりができておりました。やはり画像からもわかりますように「密」の状態ではありましたが、それでも皆さんマスクを着用するなどしまして、対策をなさっている事が画像からもお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 私も、少し落ち着いた所で撮影を行いました。画像は後部になりましたキハ66 11でありますが、この後佐世保車両センター構内へと入る事になる事がこの姿もわかるのではないかと思います。

 

 この広告挿しの中には、ラストランに関します、佐世保車両センターお手製のポスターが掲示されておりました。ここには・・・


 「製造から45年、長崎の海沿いを走り始めて19年、よく頑張って走り抜けてくれました。 ありがとう、本当にお疲れ様でした。」


と書いてありまして、この2つのユニットに関します愛情感が出ているようにもこのポスターから伺わせておりました。

 

 

 こうして、キハ67 5を先頭にしました4両編成は佐世保車両センター構内へとゆっくりとした速度で入って行きました。発車する際のキハ67 5の汽笛は「フォーン」とした汽笛でありまして、聴いている限りでは何か詰まったかのような感じにも聞こえましたが、こう言った所がこのキハ66・67系気動車ならではなのかなとも思う所ではありました。

 

 (ちょうど諫早行きの255Dも発車していました)~2ショットは収められず・・・

 

 

 佐世保車両センター構内に入りますと、これからご紹介しますように、早岐駅南側の留置線との間を往復する姿が見られました。まずは上の画像の留置線に入ったかと思いましたら再び動きはじめまして(動き始めたシーンはこ線橋にいたため収める事ができませんでした)、画像の早岐駅南側の留置線に入ってきておりました。

 

 

 早岐駅南側の留置線に入ったかと思いましたら、再び佐世保車両センター構内の留置線へと移動して行きました。今度は何とか移動しようとするシーンを収める事ができましたが、まさにファンに向けてサービスを行っているような印象さえも感じさせられておりました。それだけ佐世保車両センターで最後の姿を見せてほしいと言う印象でもありましたでしょうか。

 

 

 佐世保車両センターに入りました両ユニットは、今度は洗浄線に入りまして洗車を行っている姿を収める事ができました。よく見ましても、洗車機に入る姿、そして洗車機を出まして再び早岐駅の南側へと向かう姿を収める事ができておりましたが、私自身予想していなかったまさかの動きでもありましたので、正直私も驚いた所でもありました。

 

 (洗車機に入った先頭部分)

 

 (洗車機を抜けて早岐駅南側へ移動します)

 

 

 洗車を終えまして、再び早岐駅南側へ移動しました両ユニットは、再び佐世保車両センターへ入るために折り返します。それにしても、運用を終えまして早岐駅へ来た際とは違いまして、洗車をしましてきれいになっていた事もありまして、より青っぽさが出ている印象が出ているようでもありました。

 

 

 こうして、再び佐世保車両センター構内へ向けて移動します。この移動がこの日公で見る事ができました最後の姿でもありましたが、運用を終えましてそのまま車庫に入るだけではなく、ご紹介しましたように車庫内での動きも見せてくれていた事は正直嬉しかった所ではなかったかと思っております。

 

 

 車庫内へ入りますと、今度は翌日より運用に入りますYC1系気動車の移動もありました。このYC1系気動車と言いますとフロント周りの白い光からも「イカ釣り漁船」とも鉄道ファンの間でも言われておりますが、本当にそんな感じが出ていたようにも思う所ではありました。それにしても、キハ66・67系気動車の移動シーン、そしてYC1系気動車の移動シーンと、世代交代さえも感じさせられるような姿がこの時見られておりまして、ファンサービスと言ってもいい姿が見られていたのも良かったようにも思います。

 

 

 今回は、8月5日に撮影しましたキハ66・67系気動車2ユニットのラストランのシーンをご紹介しましたが、これまで運用を離脱・廃車となりました他のユニットにはなかったような姿が見られていたのが印象的でもあったように思います。やはり、まだ9ユニットも残っておりますし、しばらく予定がないため、一区切りとして今回のラストランのイベントを行ったのではないかと思われますが、このコロナ禍でもありますので、正直関係者にとりましては気が気ではなかったかとも思っておりますが、無事に終わってよかった印象ではありましたでしょうか。とにかく、これらユニットにはお疲れさんと言いたいと思います。