(鹿島参宮鉄道) 竜ヶ崎↔佐貫 相互式乗車券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昨日のエントリでご紹介いたしました券とは逆の区間となります、昭和38年に発行されました「竜ヶ崎↔佐貫」の相互式乗車券です。

 

 

JPR/てつどう青地紋券となります。

 

様式は昨日にご紹介いたしました券と同じですが、竜ヶ崎線の社線内発着の乗車券が、いつ頃に一般式から相互式に変更されたのかが気になります。

 

 

 

 

 

昭和36年3月に発行されました、「竜ヶ崎から 佐貫ゆき」の乗車券です。

 

 

JPR/てつどう赤地紋券となります。

 

「3等」と記載された赤地紋券ですが、3等級制から2等級制への変更は昭和35年7月1日であり、この券は2等級制に移行してから発行された3等級制時代の残券と考えられ、この区間は発売枚数の多い区間と思われますので、3等級制時代には社線内発着の乗車券の相互式への様式変更は行なわれていなかったものと推察されます。

 

 

 

 

 

こちらは国鉄線連絡乗車券ですが、昭和34年11月に発行されました、「藤代↔竜ヶ崎」の相互式乗車券です。

 

 

JPR/てつどう赤地紋券となります。

 

発駅が右側に記載された券で、この区間は昭和33年10月1日の国鉄制度改正により、列車区間20キロまでは「通用発売当日限り」、「下車前途無効」となっておりますので、制度改正以前は「通用発売日共2日間」のA型券であったものが、制度改正で「通用発売当日限り」、「下車前途無効」のB型の相互式に変わったものと考えられますが、この当時の社線内発着の乗車券は一般式であり、竜ヶ崎線の相互式乗車券は国鉄連絡乗車券が3等級制時代に先に登場していた事になります。