■概要
群馬県の桐生駅と栃木県の間藤駅を結ぶ、わたらせ渓谷鐵道には2種類のトロッコ列車が運行されています。
1つは客車タイプの「わたらせ渓谷号」(大間々~足尾・定員180名)、もう1つが気動車タイプの「トロッコわっしー号」(桐生~間藤・定員50名)です。
 
かつては1日で両方乗ることもできましたが、今年は、それぞれの運転日が別々に設定されていますので、1日で両方に乗ることはできません。
 
今回は、気動車タイプの「トロッコわっしー号」に乗車してきました。

 
■外観
わたらせ渓谷は紅葉の時期が人気なこともあり、紅葉をイメージしたカラーリングの車両です🍁
 
トロッコ車両と一般車両の2両編成で、乗車にはトロッコ整理券が必要です。
 

 
「わっしー」とは、ヘッドマークにも描かれている、わたらせ渓谷鐵道のゆるキャラの名前。
ぼっーとした表情は、ゆったりと走るわたらせ渓谷鐵道の雰囲気をイメージしたのだとか。
おでこの部分は「運転中」になっていますが、状況によって表示が変わるのも、鉄道会社らしいキャラクターです😉
 
 
間藤方は、1号車トロッコ車両
開口部が大きく、風を感じられそうです。
ブラインド式の幌はありますが、あくまで留置の際に使わるもので、運転中には使用できない模様。
雨天時にはかっぱを着て乗るか、2号車のガラス付き一般車両へ避難するしかありません。
また冬場には、窓ガラスが取り付けられます。
 
 
桐生方に連結されている2号車はガラス付きの一般車両
一応、こちらの車両の整理券も発売されていますが、春や秋のピーク時期以外は、わざわざこちらを選んで整理券を買う人はいません😅
 
基本的には、雨天時やトロッコの暑さ寒さからの避難用車両との位置づけで、こどもが寝てしまったとか、静かに過ごしたい方がゆったりと過ごせる感じです。
 
 
 
■車内(トロッコ車両)
1号車のトロッコ車両の車内です。
車内から見ても、開放感抜群です。
 
 
4人用のボックス席で、木製の椅子とテーブルがついています。
3ヶ所ほどは、2名用の席になっていますが、場所が悪いのと狭いので、混雑時以外はお勧めしません。
 
整理券を持っていれば、自由席なので好きな席に座ることができます。
なお、団体客が予約しているときには、一部が団体用の予約席という表示がなされてしまうため、予約席以外の席に座ることになります。
 
 
ちなみに、景色が良い(渓谷)側ですが、
間藤行きの場合、桐生~神戸までが右側、神戸~間藤間が左側となり、全区間乗車するならば、左右どちらからも渓谷を見ることができます。
個人的には、渓谷が見える時間は短いものの、神戸~間藤間の渓谷の方がきれいなので、間藤行きの場合の左側をおすすめします。
 
座席には、「わっしー」が動物の被り物をしています。
いろいろな動物の姿になっていますので、ぜひ探してみてください。
 
 
天井には、天窓がついています。
この天井には、ちょっとした仕掛けがありますので、後日ご紹介させていただきます。
 
奥にはトイレもついています。
乗車時間が1時間半くらいになりますので安心ですね。
 
 
間藤方の最前部には、こども用の模擬運転台があるのですが、コロナ感染予防のために休止中です。
模擬運転台は「みんなのうんてんせき」と読むそうです👍
 
 
車内のカウンターでは、グッズなどの車内販売が行われています。
飲食物はありませんでしたが、わっしーのぬいぐるみなど、、、誰も買っていませんでした😱
 
 
記念撮影ボードの用意もありましたが、アテンダントさんがすすめてこともなく、宝の持ち腐れ状態。
ほとんどの方は、その存在すら知らなかったのではないかと思われます。
 
 
きっぷをデザインした記念撮影ボード、なかなか良くできているのに、あまり使われずに残念でした😅
 
 
■車内(ガラス付一般車両)
2号車はガラス付の一般車両。
トロッコに疲れたら、こちらに避難できます。
 
 
何の飾り気もありませんが、ボックス席の座り心地はなかなか良いです。
 
 

ちなみにこの「トロッコわっしー号」ですが、2014年5月には、当時の天皇皇后両陛下(現上皇上皇后両陛下)が、通洞駅~水沼駅間で乗車されたことがあります。
 
当時の様子を伝える桐生タイムスによると「複数の席に移りながら~笑顔で手を振ったりされた」とか、沢入駅以南は窓付き車両に乗車される予定だったが「両陛下の希望を受けて~(中略}~花輪駅から水沼駅までトロッコ列車に再乗車されることになった」とかの記述があり、両陛下もさぞかしお気に召した列車だったようです🙌
 
その② では、桐生~水沼までの乗車記をお伝えします。
 
↓待ちきれない方はこちら。